株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
HSEユニットは、当社の石油・天然ガスを含む多様なエネルギー開発事業における健康、安全及び環境(HSE)を統括的に管理する本社機能です。海外ならびに国内のプロジェクトや事務所と連携して、全社的なHSEパフォーマンスを向上させるべく活動を推進しています。
現在、本社のHSEユニットには外国人含めて33名が所属しており、20歳代から50歳代まで幅広い年齢層で構成されています。またHSEユニットの出身者10名以上がオーストラリア等の海外や国内プロジェクトに所属して、プロジェクトのHSEリスク管理を実施しています。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
当社の事業拡大ならびに新エネルギー事業への参入に伴い、全社的にHSE人材の拡充を図っていくことが急務となっています。国内や海外におけるプロジェクトにおいて、安全管理にかかる様々な課題に取り組んでいく必要があり、それらの知見や経験を有する経験者を即戦力として活用することを考えています。
【職務内容】
全社的な安全管理に係る計画の立案および実施を一貫して行うアドバイザー(マネジャー候補)のポジションです。主な職務内容を以下に示します。
・労働安全、輸送安全、請負業者HSEの管理に関する会社スタンダードやガイドラインの開発、維持ならびに改善
・当社国内及び海外事業の各プロジェクトフェーズにおける安全管理の技術支援
・事故報告、事故詳細調査の支援、事故教訓の作成、安全統計分析
・安全に関する教育訓練の計画ならびに実施
・安全に関する安全監査、プロジェクトHSEアシュアランスレビュー
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
HSEユニットでは、会社の環境安全方針に沿って全社的にHSEマネジメントシステムを運用し、当社事業に係る労働安全衛生やセキュリティの確保、環境の保全に取り組んでいます。安全管理については、国際的なベストプラクティスを導入して、事故災害に繋がる潜在的なリスクを低減し、安全パフォーマンスの向上を図っています。今回、安全管理アドバイザーとして、当社事業全体における安全管理の施策についての立案と実施をリードし、またプロジェクトチームを支援していただく人材を求めています。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」
【実勤務地】東京都/港区赤坂/五丁目3番1号 赤坂Bizタワー