株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
当社が所管するLNGプロジェクトに関し、長期契約に基づく販売及びスポットマーケットにおける需給調整を実施しています。
また、北米プロジェクトから新規にLNGの引き取りを行うこととしており、これに関するマーケティング戦略の立案を行っています。
シンガポールのトレーディング子会社や社内関係部門と緊密に連携を取りながら業務を行っており、当社全体の需給調整の最適化やお客様へのLNGの安定供給を目標として、活気あふれた職場で業務を行っています。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
当社グループにおけるLNGの果たす役割は今後ますます重要になるものと考えており、今後も需給調整機能を拡充し、取扱量を伸ばしていく方針です。
一方、LNGがコモディティ化してからまだ20年足らずであり、業務自体に専門性が要求される一方、より幅広い知見の蓄積が必要と考えています。
これらを踏まえ、より一層の事業拡大のために、原料調達部門やLNGトレーディング部門で働いた経験のある方を[中心に]幅広く募集したいと考えています。
【職務内容】
・ 当社が所管するLNGプロジェクトの長期契約に関する契約管理
・ 短期・スポットマーケットを通じた適切な需給調整の実施
・ 新規LNG調達契約のマーケティング戦略の立案
・ 上記各業務に関するチーム全体の取りまとめ、社内関係部門との連携
【入社後のキャリアパス】
入社後数年間はLNGトレーディング部門で経験を積んでいただいた後はご本人の適性を見極めつつ異動先を検討します。具体的には、シンガポールをはじめとする海外事務所への駐在や原料調達部門などへの異動、本部内での昇格等が考えられます。
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
ウクライナ危機や2050ネットゼロの方針などを踏まえ、LNGの重要性は今後ますます高まっていくことが予想されます。
INPEX Vision @2022では2030年頃までにトレーディング機能を強化し、LNG取扱量1,000万トン程度となることを目標としており、我々はこの目標達成に向けて、安定的なLNGの供給や、長期的な需給調整機能の拡充に向けた取り組みを実施しています。
こういった取り組みをともに進めていけるメンバーを募集しております。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」