株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
当部署は、各プロジェクトに対する、プロジェクトマネージメント全般に係るサポートや評価を行っており、
具体的には以下の業務を遂行しています。
・オペレータープロジェクトの支援業務(プロジェクトチームへの動員、一部業務の後方支援、等)
・ノンオペレータープロジェクトの評価業務(プロジェクトマネジメント全般、スケジュール、コスト、リスク、等)
・オペレータープロジェクトの監査業務(プロジェクト重要マイルストン時の監査、等)
・プロジェクトマネジメントに関する社内標準管理、等
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
既存E&P事業の継続的な発展に加え、低炭素分野や電力関連事業に新たに取組むという責任あるエネルギー・トランジションの実現には、各プロジェクトの着実な推進が不可欠であり、プロジェクト・コントロール分野における組織力の増強を図りたいと考えています
【職務内容】
・プロジェクト・コントロールに関するプロジェクト支援
・コスト・スケジュール情報の収集・整理・分析
・コスト見積・スケジュール作成の支援
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
当社は 、INPEX Vision 2035 に基づき、「現実的な移行期の燃料」としての天然ガスの供給力強化を軸に、相乗効果/補完効果が期待できる低炭素分野や電力関連の新たな取組みを強化し、収益基盤を拡大すると同時に2050年ネットゼロに向けて前進しています。こうした事業プロジェクトが多様化する状況下において、各プロジェクトのFEED (Front End Engineering Design:基礎設計)、EPC(Engineering, Procurement, Construction:設計、調達、建設)といった各ステージを着実に推進するために、プロジェクト・コントロールは重要な役割です。当社の取り組む多種多様なプロジェクトに係るプロジェクト・コントロール業務に熱意を持ってチームに貢献頂ける方のご応募をお待ちしています。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」