株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
HSEとは、Health(健康)、Safety(安全)、Environment(環境)の頭文字です。国内の活動拠点で働く要員が健康に過ごせるために、まさに社内の労働安全や環境の仕組みを構築しています。中でも特に無事故達成が重要なミッションであり、訓練や教育など日々様々な企画を立案・実施しています。HSEユニットは、現場の活動に対して時には厳格なジャッジを行う審判に、時には活動を後押しする熱烈なサポーターに変化する、当社にとって重要な役割をもつ部門です。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
拡大する当社の事業に対し、HSE管理を担う要員を増やして安全管理を更に強化するため。
【職務内容】
・HSEユニットでのHSEマネジメントシステム運用(HSEプログラム・マニュアル作成・運用、安全衛生活動の企画立案・実施)
・既存する国内活動拠点(新潟、長岡、秋田、千葉など)の安全監督員
・新規活動拠点(柏崎、千葉、秋田など)の安全担当者
・将来的には安全衛生に関する管理者(マネージャーなど)
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
当社は、石油・天然ガスの掘削から生産、販売に至るまで、多くの拠点で活動を行っております。また、2050年ネットゼロカーボン社会の実現に向けてエネルギートランジションへの対応を図るべく、CCUS(Carbon Capture, Utilization, and Strage) や水素・アンモニア等クリーンエネルギー、太陽光・地熱の再エネ発電事業も開始しており、今後更なる活動の場が広がっていきます。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」