株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
イノベーション本部のニューベンチャーユニットは、脱炭素、電化、鉱物資源を中心に、スケールアップの可能性を持つ事業を創造することを目指しています。新たな事業に関連する業界、技術、企業情報などを調査・分析を行い、社内外の関係者と連携しながら、具体的なポテンシャルを持つ案件を実現するために取り組んでいます。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
今年発足したイノベーション本部ニューベンチャーユニットは、当社の未来を担う新しい事業創造を推進していく重要な存在です。メガトレンド、顧客・社会の課題、新たな革新技術、そして当社の強みを考慮しながら、幅広い可能性を持つ新しい事業の種を探索し、スクリーニングを行い、有望な案件を企画し育てるプロセスが求められます。新たな事業創造には数々の挑戦が待ち受けていますが、情熱を持って推進できる人材を求めています。
【職務内容】
事業創造に関わる下記のような業務に従事していただく予定です。
・非鉄金属・鉱物資源分野等における事業創造の探索・企画・案件化
・案件化した事業のトライアル等を含めた推進
・市場・技術等の情報収集・発信
・スタートアップなどの出資に関する管理等
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
イノベーションとは、既存の方法やアイデアにとらわれず、新たな価値や解決策を創り出す挑戦です。当社は、自社のイノベーションを加速させるために、スタートアップ企業や他業種の企業と積極的に連携し、新しいビジネスの創造に取り組んでいます。
応募者には、積極的に情報を収集し創造力と推進力を持って事業を作りあげていく能力が求められます。社内外のステークホルダーとの交渉を通じて、事業創造を推進する一員として活躍していただきたいと期待しています。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」