株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
国内エネルギー事業本部では、直江津LNG基地(新潟県上越市)及び1都8県(新潟・富山・長野・群馬・栃木・埼玉・山梨・静岡・東京)約1,500kmに亘るパイプラインネットワークによる天然ガス供給事業を中心としたエネルギーサプライチェーンを構築しています。
このパイプラインネットワークの要衝に位置する新潟県上越市の直江津港において、2013年に直江津LNG基地の操業を開始しました。この基地では海外から受け入れたLNGを気化した後に、南長岡ガス田から生産した天然ガスと合わせLPGを添加して熱量調整し、パイプラインネットワークを通じて製品ガスを需要家のみなさまの元に送り出しています。2018年10月には、当社がオーストラリアにて生産・操業を行うイクシスLNGプロジェクトから初めて出荷されたLNGの当基地への受け入れにより、海外のガス供給源と国内ガス市場とを結ぶグローバルガスバリューチェーンの一翼を担っています。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
直江津LNG基地や南長岡ガス田を中心とした既存の国内操業オペレーションに加えて、ネットゼロカーボン社会の実現に向けた当社の取り組むプロジェクトが複数進行中であり、プラントオペレーションや操業管理を担うスタッフを求めています。
【職務内容】
・基地における製造施設の運転管理、技術評価および検討に関すること
・基地における製品ガスの製造および品質管理に関すること
・基地における原料(LNG、LPG、国産ガス)の受入業務に関すること
・ガス製造事業に関わる情報収集・管理・分析に関すること など
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
当社では2050年ネットゼロカーボン社会の実現に向けたエネルギー構造の改革に取り組んでおり、石油・天然ガスから水素、再生可能エネルギーまで多様でクリーンなエネルギーの安定供給を目指しています。
直江津LNG基地は、国内や海外で生産された天然ガスを安全かつ安定的に、国内パイプラインネットワークに製品ガスとして送り出す、当社国内事業にとって重要な拠点です。この基地の安全かつ安定供給を維持運用する運転オペレータまたは操業管理担当に携わっていただく方を募集します。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」