株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
当部署では、成長分野に位置付けられる事業において、高温・高圧かつ酸性ガスを含む過酷な腐食環境下での長期安定操業を支える金属材料の検討・評価を行っています。設備や施設に使用される金属材料の耐久性(耐食性や強度)の確保は、安全性・信頼性・長寿命化の観点から重要な技術課題であり、プロジェクトごとに異なる環境条件に適した材料選定や、最適な腐食対策技術の提案を行っています。
また、水素やCO2の輸送・圧入など、次世代エネルギー関連プロセスにも取り組んでおり、従来の天然ガスやLNG事業では見られなかった新たな劣化現象やメカニズムにも対応しています。こうした課題に対し、金属材料の適合性を検討し、より高い安全性と信頼性の実現に貢献しています。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
INPEXはこれまで世界各地で石油・天然ガスプロジェクトを推進してきました。現在ではそれらに加え、気候変動対応や低炭素社会移行に向けた取り組みにも注力しています。
従来からの石油・天然ガス開発事業、再生可能エネルギー事業、水素・CCUS事業のいずれにおいても「材料」に関わる各種問題(とくに腐食、割れ、疲労)は極めて重要であり、当社の国内外のプロジェクトに対して適切な技術的支援・助言・解決策を提供できる人材を求めています。
【職務内容】
本ポジションでは、以下の職務で主導的役割を担って頂くことを期待しています。
・石油・天然ガス開発事業、再生可能エネルギー事業、水素・CCUS事業に関連する金属材料・塗装材料の選定、評価
・材料の腐食・劣化メカニズムの分析および寿命予測
・当社が関与するプロジェクト技術レビューへの参画、技術的課題に対するソリューション/助言提供
・社内外の関係者との調整、プロジェクト管理業務
・社内あるいは業界技術規格・基準・ガイドライン作成への関与
・最新の業界動向、技術トレンドの把握、ならびに社内共有
・関連業界団体、学会などへの参画
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
当社は、INPEX Vision 2035 「責任あるエネルギー・トランジション」 を実現するため、天然ガス/LNG事業の拡大、CCS/水素をコアとした低炭素ソリューションの提供、ならびにINPEX「ならでは」の強みを活かしたエネルギー・資源分野での新たな挑戦を重要な成長軸と位置付けています。また、当社は、天然ガス/LNG事業で培った技術・知見と研究活動を通じて獲得する技術・知見を融合させ、既存事業の優位性を発展、ならびに新規事業創造に貢献できるよう研究活動をおこなっています。今般募集の材料エンジニアは、当社の技術的な優位性を支え、プロジェクトの信頼性確保のキーパーソンとなります。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」