株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
(原油・ヨウ素)
・国産資源である、原油・コンデンセートに加え、石油製品や、新燃料、ヨウ素を含めた輸送(海上/陸上)・販売・代金精算などの管理業務。
・脱炭素ビジネス(アンモニア等)に関するマーケティング業務やその事業化に向けた対応
・新燃料(リニューアブルディーゼル等の次世代バイオ燃料)に関する営業戦略立案・販売計画の企画・立案
・ヨウ素事業における販売計画の立案および販売顧客窓口業務。
(天然ガス)
・天然ガスの需要拡販に関する営業戦略・販売計画の企画・立案
・天然ガス国内需要家向けの天然ガスの販売・代金精算などの営業・管理業務
・天然ガス新規需要開発のための企画提案・営業活動
・天然ガスの脱炭素化に向けたカーボンオフセットガスの販売
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
ネットゼロカーボン社会に向けて事業環境が大きく変化している中でも、既存の原油・天然ガス販売を維持しつつ、新燃料やカーボンオフセットガス等の商材を活用し多種多様な企業と共に低炭素社会へ貢献していくことを目指し、販売面を強化することによって当社国内アセットの価値最大化に貢献していただける人材を幅広く募集したいと考えております。
【職務内容】
(原油・ヨウ素)
・国産原油の販売計画策定、陸上運送、海上輸送のオペレーション、顧客に対する販売にかかる業務
・新燃料の新規事業営業、営業企画、顧客管理業務
・ヨウ素事業における販売顧客管理業務他
(天然ガス)
・国内天然ガスの既存需要家向け販売にかかる業務(営業活動、顧客管理及び販売統計業務)
・国内天然ガスの新規需要開発(営業企画・提案)
・カーボンオフセットガス等の天然ガスの新商材の営業他
■本ポジションの魅力/応募者様へのメッセージ
エネルギーの安定供給、低炭素・脱炭素、自然災害への対応など、エネルギー事業を取り巻く環境や、社会からの要請・期待は大きく変化しています。こうした環境の変化の中で、日本国内から産出される地下資源(原油やヨウ素、天然ガス等)の安定的な供給や、需給調整管理、新規需要開発等に向けた取り組みを共に進めていけるメンバーを募集しております。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」