株式会社Orbital Lasers
【Orbital Lasersについて】
宇宙事業に長年携わってきたスカパーJSAT発のスタートアップとして、国立研究開発法人理化学研究所(理研)との共同研究開発の成果を基に、2024年1月12日に設立。
理研や大学、パートナー企業との連携により、高効率な宇宙用レーザーを核とした送光技術、大口径望遠鏡などの受光技術、さらには衛星バス製造技術の開発を推進しています。これらを融合し、世界トップの“宇宙光学技術”を実現することで、ユニークかつ最先端な宇宙事業に取り組んでいきます。
私たちとともに、最先端の宇宙技術の開発に挑み、宇宙産業の未来を切り拓く仲間を募集しています。新たな価値を創造し、世界をリードする存在を目指しましょう。
【事業について】
■衛星ライダー事業
衛星から地上にレーザー(光)を照射し、その反射光を受光することで、地表面を高精度に測定します。
■スペースデブリ除去事業
レーザーを照射し、遠隔でスペースデブリの姿勢・軌道制御を行うことで、スペースデブリの除去に貢献します。
上記に加えて、当社の宇宙光学技術をもとに、様々な事業を拡大していきます。
【業務詳細について】
<電気系システム設計>
・衛星内部の全体および搭載機器間のグランドや電源リターン,内部のデジタルデータ通信およびアナログ通信の設計.
・衛星システムと機器間の電気インタフェースの設計検討.
・衛星の電力解析(衛星の各機器の消費電力に基づいて衛星の動作状態に依存する全体の消費電力を評価して,必要な太陽電池の発生電力要求とバッテリの容量を検討する)
・衛星分離からミッション、安全モードなどの電力プロファイルを解析し、バッテリDODを考慮したバッテリ容量を設計する。
・太陽電池パネルへ貼り付ける太陽電池セルのサイズなどの設計検討など,衛星に必要な電力バランスの設計と管理.
・電気系システム構成のトレードオフ(信頼性、性能、製造性、コスト)を行い、最適なシステム構成を検討する。
・電気系各コンポーネントへの開発要求(機能配分、インタフェース条件、リソース配分)を電気の専門家として支援する。
・構造系と連携しながら太陽電池パネルを電気的観点から設計する.
・システムハーネスのPin-to-Pinを定義し、ハーネスフォーミングを考慮してハーネスを外部専門メーカに発注・管理する。
・システムBBM(フラットSAT)の電気的接続などを電気担当として支援、
・システムインテグレーションにおいて電気専門家として支援。
<検証>
・衛星システム全体及び電気システムの検証計画の検討。
・衛星のシステム電気試験のとりまとめとデータ評価.
<製造・組立・試験準備>
・衛星の組立、評価試験、製造、打ち上げ準備に関わる業務。
<電源システムの総合管理>
・回路・基板設計・部品選定、製造指示、電源システム単体および搭載後の評価・解析・保守。
・新規機能・回路の開発。
・電源システムに関連する研究開発活動。
設立の母体となるスカパーJSATは、2018年より開始した次世代ビジネスを検討する社内スタートアッププログラムの下、持続可能な宇宙環境の維持を目指したプロジェクトを立ち上げ、産学連携で本事業の実現に向けて研究と検討を進めてきました。その結果、スペースデブリ除去と衛星ライダーの2つの事業が具体化するに至りました。
スペースデブリは、今や地球温暖化や海洋プラスチック汚染と同様に重要な環境問題の一つです。この問題に真摯に向き合いながら持続可能な宇宙環境の維持改善に貢献するとともに、世界に羽ばたく革新的な宇宙事業を展開する企業として歩みを進めてまいります。