株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
当社の技術者は、それぞれの適性・経験・スキル及び時々の業務状況に応じて、国内の様々な部署・プロジェクトの業務について頂きます。
本募集職種においては、まずは新潟事務所あるいは国内操業プラントにおいて、プラントの電気に関する運転・保全・維持管理・更新検討などの業務に従事していただく、あるいは当社の関わるプロジェクトに配属され、プロジェクトのFEED/EPC監理を担当することを想定しております。
また、将来的に希望があれば、国外の当社プロジェクトに対する電気関係の支援、助言提供、技術的レビューといった業務あるいは海外プロジェクトへの参加、駐在といった機会もあります。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
当社はこれまで国内外で石油・天然ガスプロジェクトを推進してきました。現在では石油ガスに加え、気候変動対応や低炭素社会移行に向けた取り組みにも注力しています。今後も「電気」は不可欠な要素であり、設計、建設、操業、維持管理といった様々な局面で電気関連のエンジニアリング業務で活躍しうる人材を求めています。
【職務内容】
本ポジションでは、電気担当者として以下の職務で主導的役割を担って頂くことを期待しています。
・石油・天然ガスプラント、メタネーション製造設備、水素製造設備や発電設備での設計、建設、点検、保守などの電気関連業務
・当社が関与するプロジェクト技術レビューへの電気専門職としての参画、技術的課題に対するソリューション/助言提供
・社内あるいは業界技術規格・基準・ガイドライン作成への関与
・最新の業界動向、技術トレンドの把握、社内共有
・関連業界団体、学会などへの参画
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
2050年ネットゼロカーボン社会に向けてエネルギー産業のトランジションが進む中、当社もエネルギー企業として既存事業での経験・資産を最大限活用しながらエネルギートランジションへの対応を図っていきます。
その中でも特に当社が推進している水素・アンモニアや合成メタン、CCS等に関わる実証事業に関し、プロジェクトを管理するチームのメンバーとして他のメンバーと協力して、円滑な運営に貢献していただくことを期待しています。将来的には、国内の他の案件や海外の案件に携わっていただく可能性があります。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」