ダイハツ工業株式会社
【採用背景】
車両や部品の品質に対する要求がますます高度化する中、市場で発生する不具合への迅速かつ的確な対応が求められています。
当社では、従来の品質保証部門や開発部門とは独立した専門組織として、市場から寄せられる品質情報を起点に、要因の技術的解析から設計改善までを一貫して担う体制を整えています。
今回は、こうした市場品質の課題解決をリードしていただける方、特に自動車または自動車部品の設計経験を活かして、より現場起点の問題解決に貢献したい方を広く募集しています。
【業務内容】
自動車市場において実際に発生した品質問題を起点に、設計起因の不具合について「情報収集 → 要因解析 → 再現試験 → 設計対策 → 再発防止」まで一連のプロセスを担っていただきます。
市場から収集された不具合情報(顧客・販売会社・ディーラーから寄せられる声や回収部品)をもとに、まずは問題の現象と要因を特定。必要に応じて、現地に出張しての実車調査や、試験設備を用いた再現テストを行い、真因に迫ります。
原因が設計起因と判明した場合は、具体的な対策案の立案・設計変更を主導。製造やサービス部門との連携を図りながら、対策の実装と効果確認も実施します。さらに、得られた知見は開発プロセスへフィードバックされ、将来の再発防止・未然防止へとつなげていきます。
担当分野に応じて、以下のいずれかの部署に配属されます。
・車両品質室(例:ボデー、シャシー、電装、内装など)
・ユニット品質室(例:エンジン、トランスミッション、ドライブラインなど)
・品質情報統括室(市場情報のとりまとめ、初期対応、設計部門との連携など)
いずれの部署においても、現場視点と設計技術の両方を活かした「技術的な課題解決」を主体的に進めていただくことが期待されます。
【仕事の進め方】
・各案件には専門分野ごとの担当技術者がアサインされ、問題発生から対策完了まで一貫して主担当として携わります。
・部内には再現試験や解析に特化した設備・グループもあり、チームとして補完しながら業務を進める体制です。
・全メンバーが一つの建屋に集まっており、他部署との連携・相談もしやすい環境です。
・レポートラインは「担当者 → グループリーダー → 室長」となっており、明確な意思決定プロセスがあります。
【入社後のキャリアパス】
・まずはこれまでのご経験・専門性を活かし、プレイヤーとして現場で実績を積んでいただきます。
・将来的には分野のエキスパートや対策推進のリーダーとしてのキャリアアップが可能です。
・また、設計開発部門との関わりも深く、希望や適性に応じて開発部門への異動といったキャリアの広がりも見込まれます。
【働き方】
・残業時間:月20〜30時間程度(繁忙期は40時間程度)
・在宅勤務:週1〜2日での利用実績あり(基本出社メイン)
・出張:国内出張は月1回程度(1泊2日)、海外出張も年数回あり(1週間程度)
【仕事のやりがい、魅力】
お客様の車に起きた実際の問題を自らの手で解決へと導くという、大きな責任と達成感のある仕事に携わることができます。
取扱う事案の性質上、納期以上に問題の真の解明と解決が重要視され、技術的探求心を存分に発揮できると同時に深い専門知識と高度なスキルが身に付きます。
現地確認等で海外市場に直接触れるチャンスが豊富にあり、グローバルに活躍したい技術者にも適した職場です。
さらに、すべての部署が同一建屋に集結しているため、分野をまたいだコミュニケーションが活発で、知見の横展開がしやすい環境も特長です。
開発では解決できなかった難題に取り組むことで、エンジニアとしての技術力や対応力を飛躍的に高めることができ、市場品質というリアルな課題に挑戦しながら、成長できるポジションです。