オムロン株式会社
◆募集背景
オムロンのインダストリアルオートメーションビジネスカンパニーではFA事業を通じてお客様の工場の自動化を推進し、人手不足の解消や生産性の向上、品質の安定化といった課題を解決し社会貢献をしてきました。作るモノの変化や作り方の変化を事業機会として捉え、幅広い業界のモノづくりを支えています。
特に半導体業界では更なる微細化や新たなパッケージ構造などモノづくりの革新が進んでいます。この成長率の高い業界を成長投資の領域として捉え、2025年4月にセミコンダクタ&インキュベーションセンター(以降、SIC)という半導体業界に特化した技術やソリューション開発を行う新組織を設立しました。短期の顧客要求だけでなく、中長期的な視点で顧客ニーズを捉え、Market-Inを重視した技術開発に取り組んでいます。
具体的には、半導体業界で進む大きな変化として、微細化、3D化、地産地消化が挙げられます。微細化の進展により、ウェハや材料、チャンバー内のわずかな変化が歩留りや品質に影響を与えるようになっており、SICでは従来捉えきれなかったプロセス内の変化を可視化し、補正・制御につなげるためのセンシング技術やプロセス制御技術の開発に取り組んでいます。また、3D化や新たなパッケージ構造の進展により、従来とは異なる工法や材料への対応が必要となっており、高精度な加工制御や検査技術の構築を進めています。さらに、生産の地産地消化が進む中で、後工程の欧米展開を視野に入れた搬送自動化や、製造装置・ラインを横断したデータ連携基盤(EDA連携)の構築に取り組んでいます。
本募集では、半導体製造工程の高度化・自律化を支えるための製造装置および製造ラインのデータを横断してつなぐデータ連携基盤のシステム設計をリードしていただけるエンジニアを募集します。
既存の手法にとらわれず、アイデアを持ち寄り、新しい技術を具現化し、業界の最前線で技術革新へのチャレンジと共に楽しんでいただける仲間を求めています。技術と情熱を持って業界革新と社会貢献を楽しめる方の応募を心よりお待ちしております。
◆担っていただきたい具体的な仕事内容
テーマリーダとして、前項記載の⑥DXデータプラットフォームの開発テーマをリーディング頂きます。
昨今、注目度が増している中工程、後工程では、新デバイスの歩留まり、品質を早期に量産レベルへ引き上げる必要があり、その1つの課題に高速プロセスデータ収集が求められています。前工程装置メーカではFreeze2含めたEDA対応の経験があり、デバイスメーカ各社への要求への対応目途は立っている状況ですが、既存の後工程や台湾、中国をはじめとする新興装置メーカは対応経験に乏しく、今後の次世代機開発の課題の1つとなっています。
オムロンでは、装置に搭載されるコントローラやKEYデータ取得に不可欠なセンサ技術を有しており、このポジションを活かした新たなEDA対応のデータプラットフォームビジネスを立ち上げる計画です。お客様や上位システム関連パートナーと密に連携しながら、装置・ライン・上位システムをつなぐシステムについて要求整理・構想設計から具体的なソフトウェア開発、装置への組込みまでを担っていただきます。
具体的には業界や顧客動向を踏まえた開発テーマの立案に加え、エッジコントローラ上でのデータモデル設計、製造プロセスの理解を踏まえ業界規格(SEMI)に沿った装置・工程データのデータフロー構築、およびデータ加工・特徴量化の設計・実装を推進し、装置付加価値向上につながる競争優位技術の確立をリードしていただきます。
1.テーマ企画(マーケティング部門と連携)
・顧客課題の設定、提供価値と技術コンセプトの立案
・顧客提案、要件定義
・開発目標、開発計画の立案
2.開発の推進と成果創出
・システムアーキテクト(既存コントローラの活用を軸としてSEMI規格対応や汎用分析技術を組み合わせたシステム設計)
・SEMI規格対応に対する構想設計、基本設計
・システムの実装、立上げ・評価、課題対策
3.テーママネジメント
・テーマ全体の進捗・課題・リスク管理
・テーマ推進を通じた、開発メンバの牽引・育成
4.その他
・国際学会・展示会・論文等における最先端技術の動向調査。
・論文や特許の創出。
・技術の商品化・社会実装に向けて、事業部門と連携・調整。
◆具体的な仕事内容に対しての期待する成果
オムロンではコントローラをはじめとした制御技術を強みとして、様々な産業分野で価値提供を行っています。一方で、半導体製造プロセスの高度化・複雑化が進む中で、装置から発生する大量かつ高速なデータを安定的に収集・活用し、SEMI規格など業界標準に対応したデータ連携基盤をシステムの構想段階から設計・構築していく技術が求められています。
開発テーマリーダとして、自身の専門性を基に、装置・工程・上位システムを含むシステム全体像を描き、顧客との対話を通じて要件を具体化し、データ連携基盤の開発テーマとして具現化していく事を期待しています。
また、構想設計に留まらず、詳細設計、試作、評価、改善といった一連の開発プロセスに主体的に関わることで、システムを横断した設計力を磨き、技術者としてのスキルを高めていく事を期待しています。
顧客と具体的な開発を進める中で、開発メンバーや自らの発想・考えを積極的に織り込みながら技術を社会実装し、試行錯誤そのものを楽しみつつ、次の展開につながる技術やアイデアへと発展させていく姿勢を期待しています。
◆使用する開発言語・ソフト・装置/機器等
C言語
Java、Python言語
SEMI規格
DBMS(DataBase Management System)、OSS(Open Source Software)など
◆この仕事の魅力
・半導体デバイスメーカや装置メーカに対して新しい技術を提案し、お客様と共に次世代のモノ作りを実現する仕事です。自分が考え抜いたアイデアを最先端の業界プレーヤと意見を交わしながら世の中にない価値を創造する喜びと、その成果が社会に貢献していることを実感できる点がこの仕事の大きな魅力です。
・半導体業界の動向を把握し、必要な技術を提案し実現していく事も魅力の一つです。顧客の要求に直接触れる事で業界の知識を深める事ができ、技術開発を通じて専門知識を深める事ができます。また、パートナーや顧客との連携を通じてビジネスを成立させる経験はキャリアの幅を広げる上でも貴重な機会となります。
◆業界動向と自社事業の特徴
半導体製造工程では、前工程から後工程にかけてプロセスの高度化・複雑化が進み、チップレット化やインターポーザの大型化など新たな製造形態への移行が加速しています。これに伴い、装置単体での制御や最適化にとどまらず、装置や環境のわずかな変化を捉えて条件を最適化する装置の自律化や、複数の装置や工程をまたいで生じる状態変化やプロセスの情報を把握し工程全体の最適化を図ることが強く求められています。特に高付加価値な半導体デバイスでは、工程途中のわずかな条件ばらつきや異常兆候が、歩留りや生産スループットに大きな影響を及ぼすため、プロセス情報の可視化とAIを活用した異常分析・予兆検知の重要性が高まっています。
オムロンでは、FA分野において長年にわたり、制御機器やネットワークを通じて装置やラインを安定的に連携させる技術を培ってきました。今後の半導体製造においては、こうした現場制御技術を基盤としながら、装置データを起点に生産実行や品質管理、上位システムまでを見据えたデータ連携基盤(EDA連携)全体を構想・設計する力が、競争力の源泉になります。装置・工程・上位システムを横断して情報をつなぎ、現場の実行を支えるデータ連携基盤が価値創出の鍵であり、この領域に対して技術と人財の強化に取り組んでいます。
◆部・チームの業務概要
SICでは、半導体業界をターゲットとして顧客のロードマップを考慮しながら中長期の視点で事業戦略の策定と革新技術の構築に取組んでいます。半導体業界で進む大きな変化点として微細化、3D化、地産地消化を事業機会として捉え次の6つの技術領域で技術革新を進めていきます。
①高度プロセスセンシング、②高度プロセス制御、③高精度加工制御、④高度検査技術、⑤地上搬送技術、⑥DXデータプラットフォーム
配属先である技術部では各領域における技術戦略の策定と競争優位技術の構築を実行します。FY25新設部門のため、これまでは顧客ニーズの具体化、技術課題の明確化を進めてきましたが、今後は顧客提案と共同開発を通して具体的な技術確立を進めていきます。
配属後は⑥DXデータプラットフォームの領域で、装置・ラインを横断してつなぐデータ連携基盤の構想設計およびシステム設計をリードいただく事を期待しています。装置や工程のセンシングデータ、制御情報を現場近傍で収集・加工・中継するエッジコントローラを開発対象とし、搭載するデータモデル、データフロー構築、データ加工・特徴量化のためのソフトウェア設計および開発を行います。半導体製造の上位システム(MES/EDA)や業界規格との整合性を図りながら工程状態を正しく捉え、品質管理や工程最適化につながるデータ基盤としてシステム全体を設計・実装していきます。
◆配属先の課・チームの人数や雰囲気
技術部:14人(男性14人、女性0人、キャリア入社3名)
FY25に新設された組織で、多様な経験を持ったメンバが集まっています。キャリアメンバも活躍しており、馴染みやすい雰囲気です。
私たちはそれぞれの専門性を活かし、意見を出し合い協力して業務を進める事を重視しています。また、在宅勤務やフレックスタイムを活用しているメンバもおり、主体的かつ自律的に業務を組立てて遂行しています。