
コンサルタントの視点 Consultant Viewpoint
管理系専門職の獲得競争が激化、年収条件も高騰中
管理系部門の専門職はもともと景気に求人が左右されにくく、恒常的に求人のある職種ですが、景気回復により2015年2月以降は、採用熱はさらに高まった感があります。獲得競争が激しさを増すなかで、年収を引き上げるケースも出てきており、好条件で転職するには今がチャンスと言えます。20代の経験者であれば、どこも引く手あまた。顕著なところでは、景気状況を見て上場を目指す会社が、IPOや決算開示業務の経験者を求めるケースは多くなってきています。また海外展開をしている会社は、子会社の管理に英語が必要なため、外資系企業に限らず英語力のある方のニーズが高まっています。
求職者へのメッセージ Message to Job Seeker
人生の転機に携わる重要な仕事 求職者を第一に、嘘偽りのない情報提供を
転職エージェントの仕事は、求職者の人生の転機に携わる責任のある仕事と常に意識しています。そのため求職者と極力お会いして、転職するにあたって実現したいこと、今後に対する考え方などじっくりお話を伺っています。特に20代の若手の方であれば、今どんなキャリアを持つ方への採用ニーズが高いのか現状をお伝えしたうえで、目指すキャリアに近づくために、次にどのような会社を選ぶべきか一緒に考えます。場合によっては転職をお勧めしないこともありますし、現実的なお話をして耳障りな思いをさせてしまうこともあるかもしれません。これはすべて求職者の方を第一に思っての発言です。パートナーとして信頼いただくために、嘘偽りのない情報提供を心がけています。
転職事例のご紹介
Case1仕事は楽でも将来的に不安
年収アップで外資系の課長候補に
経理
経理マネジャー候補
非営利団体の経理の方。「この先もずっと同じ職場で働いていて大丈夫なのだろうか」と、漠然とした不安を抱えご相談に。就業先が安定した非営利団体ということもあり、転職はお勧めしない方向でお話を聞いていましたが、お話を聞くにつれご本人が非常に上昇志向の強い方であることが判明。そこで、今後どのような経理スキルを積めば先々経理のプロフェッショナルとなり得るのかといった、“市場価値をアップさせる方法”についてお話をしたところ、転職を決意されるに至りました。
具体的な求人としてご紹介したのは、ポテンシャル重視で採用を実施していた外資系商社の経理ポジション。今よりも業務の幅が広がり、ご本人にとってプラス要素が高いポジションであることを説明したところ、ぜひチャレンジしたいと前向きに。選考に進む前にご自身が“外資系企業での経理のプロになる”というイメージと目標を明確に持たれたこともあり、面接では採用担当者に大変意欲的に映り、選考は無事に終了。見事、内定を勝ち取られました。
Case2実績十分もなぜか連戦連敗
面接対策で弱点を克服
財務
財務マネジャー
外資、国内企業問わず幅広い業界で経験を積まれてきたまさに「経理のプロフェッショナル」という方。終電続きで体力的にきついことから転職活動を始めたものの、なかなか次の転職先が決まらないと相談に来られました。経験実績は十分、上昇志向が強く、かつ英語力もあり外資系企業で活躍するタイプ、決まらないのが不思議な方でした。
よくよくお話を伺ってみると、いざ面接になると緊張のあまり頭が真っ白になってしまい、うまく説明できなかったそうです。そこで、応募先企業の面接を想定してロープレを実施。都度、改善点をお伝えして面接を通過するための立ち居振る舞いを理解していただきました。自信を持って面接に臨めたことで、転職を勝ち取ることができました。