精密機器メーカーにおける製造スタッフの採用支援

概要

LHH RPOの精密機器業界のクライアントは、世界中からの旺盛な製品需要に応えるため、日本においても工場の生産能力拡充を進めてきました。日本ではこの分野の製造の国際競争力は他国の後塵を拝しており、このグローバルメーカーの技術、製造ノウハウが将来的に日本の助けになると期待されています。そんな中、生産を支える製造オペレーターを短期間で数十名から百名程度採用する必要性が浮上しました。

製造オペレーターはこれまでも定期的に採用しており、充足できているポジションでしたが、これほど多くの人数を短期間で採用することは初めての試みでした。また、このグローバルメーカーの工場は日本の地方に位置しており、立地での採用競争力は低いことも課題でした。

LHH RPOチームは、短期間での大量採用を実現するため、あらゆる採用チャネルを検討し、その中から以下のようなアプローチを行うことで候補者の興味を惹きつけ、採用促進を実行しました。

  • 地方に根付いた媒体を活用し、地元の候補者へ訴求
  • オンライン・オフラインを組み合わせた採用説明会の実施による母集団形成の強化
  • 説明会と合わせて当日選考会を実施し、採用決定までのリードタイムを短縮

課題

LHH RPOチームは、クライアントであるグローバルメーカーから短期間での製造オペレーターの大量採用の充足の依頼を受け、短期で母集団形成をする採用プロジェクトを立ち上げました。

製造オペレーター採用の課題は以下のものがあり、この課題を克服するためのプランを立てる必要がありました。

  • 製造オペレーターは地元での就業先を探す傾向にあり、他地域からの転居を望まない
  • 選考のリードタイムが長いと選考辞退率が大幅に高まる

私たちがどのように支援したか

LHH RPOチームは、短期間で相当数の母集団形成を行うための、マーケティング施策を立案しました。通常の採用メディアや人財エージェントだけでは母集団が足りないため、限られた予算の中で如何に多くの候補者へリーチをし、効率的に選考活動を行えるかを重点的に考えました。

その結果、オンラインとオフラインのハイブリットでの採用説明会を短期で複数回行い、集客は、地元の広告会社とタッグを組み、認知拡大施策を実行しました。

メディア戦略

地元の広告会社のノウハウを活かし、地域に根差したマルチ広告チャネルへの出稿と、既存の採用メディアを組み合わせた全方位式の認知拡大施策を行いました。

製造オペレーターの特性をプロファイリングした結果、デジタルメディアだけでなく、アナログメディアも効果的にリーチできることがわかったため、採用メディアに加えて、ローカル新聞、フリーペーパー、デジタルサイネージ、SNS等にも採用説明会の告知広告を出し、全方位で候補者に訴求しました。

採用オペレーションの変更

集約した候補者をより短期間で選考し、採用する必要性があったため、通常の選考フローではなく、説明会向けにオペレーションを変更しました。

説明会参加者で選考を希望する候補者は、当日説明会会場で面接を実施することができ、選考スピードが大幅に短縮することができました。候補者にとっても後日時間を取る必要がなくなり、選考過程での候補者満足度も高まりました。

インパクト

短期間での目標採用数の充足、既存採用チャネルにいない候補者の獲得と採用単価の抑制

結果的に採用説明会は3回実施し、合計数百名の候補者を集客し、合わせて数十名の採用が成功しました。1回目の説明会では運営オペレーションの不備もあり、参加者の10%程度の採用率でしたが、2回目には反省を活かし、オペレーションの改善をしたことで約20%の採用率まで向上しました。また、3回目にはよりハイレイヤーポジションの候補者も集客し、採用することができました。

大規模な製造オペレーター採用は、スカウトサービスの活用や求人広告への打ち出し、転職エージェントへの働きかけ、ハローワークの活用などの戦術を組み合わせることで充足し、目標を達成しました。

今回の取り組みの副産物として、前述したメディア戦略を活用したところ既存採用チャネルにはいない候補者が獲得できたこと、それによって一人当たりの採用単価を通常の1/3以下に抑制できたことが挙げられます。

この取り組みはクライアントにも評価され、現在でも継続的な施策としてサポートしております。

採用アウトソーシング (採用代行・RPO) に戻る

貴社のビジネスの成長と人材躍動化の実現を図る、エンドツーエンドの人材ソリューションを提供しています