ダイキン工業株式会社
■昨今、脱炭素、環境先進社会に向けたエネルギー規制強化やカーボンニュートラルへの推進により空調機の需要が拡大していると共に、高性能化・省資源化も求めれており、動力源であるモータの開発が急務です。空調機用モータ(電動機)の中でも、電力使用量が大きい、圧縮機モータおよびファンモータの一連の研究開発、設計、材料評価業務を担当頂きます。
<具体的な担当業>
・家庭用空調機や業務用空調機(パッケージ、ビル用マルチ、アプライド空調等)に搭載される圧縮機用モータ、ファンモータの設計、解析、電磁材料・絶縁材料の評価、性能実験・評価などから、ご経験領域や専門性に合わせて担当頂く業務を決定致します。開発を担当頂く交流モータは端子電圧100V以上、モータ出力数十W以上となり、生産技術検討、材料評価などの担当者とも協力しながら開発を進めて頂きます。
■ポジション・立場 :
・モータ開発における若手・中堅メンバーとして業務を遂行頂きながら担当領域を広げ、将来的には要素技術開発や機種の取りまとめなど部門の中核として活躍頂くことを期待しております。
・テクノロジーイノベーションセンターでは、外部協創活動によるモータ開発と新規モータ・新規磁性材料の研究開発を行っており、生産本部モータグループは、差別化商品に搭載するモータの開発・設計を行い生産適用まで行う技術部門ですが、相互に協力して業務を進めています。
■使用ツール:電力系統シミュレータ(PSCAD、PSIM)、C言語などによる潮流解析、制御設計ツール(MATLABなど)
■仕事のやりがい :
・1980年に電子技術センターを設立して以来、「機電融合」の概念の基、エアコンのエンジンである圧縮機、及び、その圧縮機を駆動するモータ、インバータの研究・開発をコア技術と位置づけ、早くから産学連携や部品メーカーとの協力を行いながら研究開発、技術蓄積を行って参りました。同社ではモータ、インバータをセットで開発し、システムとして成立させることに特徴があり、モータとインバータが手を携えて革新的な製品を生み出してきております。例えば、基礎原理しか解明されていなかったIPMモータの量産成功、世界最高水準の高効率ターボ冷凍機向けモータ向け磁気軸受開発、グローバルローコストインバータを実現した電解コンデンサレスインバータ開発、希少資源に依存しない省Dyネオジム磁石搭載モータなど、高い省エネ性能、低コストのモータ・インバータ技術はダイキン工業がグローバルNo.1空調機メーカーへ躍進を遂げてきました。このようにモータは空調機の性能を左右するキーデバイスであり、全社的な最重要テーマであるインバータ技術の強化に関わるモータ開発を通じ、省エネルギーに貢献できます。
・海外生産拠点との開発協業を積極的に行っており、グローバルに活躍できる環境が有ります。
・先端技術を扱う大学や材料メーカとの交流も盛んに行っており、専門性を生かしながら、様々な領域から技術者として刺激を受けることのできる環境が有ります。
【空調システム世界トップレベルシェアメーカー】
ダイキン工業はグローバルカンパニーで、欧州、北米、中国、日本、アセアン各地域において、空調事業を展開し、100以上の生産拠点で空調機器を生産しています。空調機を差別化する為には、新工法等の生産技術のブレークスルーが必要になってきており、作り出した商品がグローバルで発売されるやりがいのやる業務となります。