株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
当社DXビジョンにて「外部環境の変化に対処すべく、デジタルによる組織・社員・文化・マインドセットの社内革新を促し、業務高度化を主導する。先端デジタルテクノロジーを駆使して高度なビジネスプロセスを確立し、新しい価値を創造することで、競争優位性の構築を目指すこと」をDXの役割と定義しています。
DXグループでは、社外の各種ステークホルダーと良好な関係を築くと共に、社内の多くの部門と協業しながらデジタル技術活用に関わる取り組みを企画・推進しています。
https://www.inpex.co.jp/business/technology/dx/
https://www.inpex.co.jp/business/technology/oil/searching.html
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
現在当社では、石油・ガス施設のプロジェクト遂行・生産操業に加え、カーボンニュートラルに向けての再生エネルギーの取組や水素・アンモニア製造、CCS(二酸化炭素の地下貯留)など様々と取り組みを進めており、どの分野においても、デジタルテクノロジーの活用による効率化・高度化は非常に重要な位置づけとなっております。
これまで生産操業現場の省人化・無人化プロジェクトなどを推進してまいりましたが、さらに操業・保全分野においてデジタルトランスフォーメーションを進めるために、推進力のある方を求めております。
【職務内容】
石油・天然ガスの生産事業、ガスバリューチェーン事業、再生可能エネルギー事業及び 水素・ CCUS 事業等を対象にしたデジタル技術による高度化・効率化の企画、推進業務に従事していただきます。
・プラントにおけるデジタル技術を活用した新規案件企画(PoC企画含む)
・デジタル技術活用プロジェクト(PoC~実運用)のマネジメント・現場支援、ステークホルダーの巻き込み・合意形成
・デジタル技術活用ロードマップの策定
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
当社は世界のエネルギー情勢と密接な会社であり、2050年ネットゼロカーボン社会の実現に向けたエネルギー構造の変革に積極的に取り組んでいますが、デジタル技術の活用はそうした取り組みの重要な柱と位置づけています。
当社のエネルギー開発の操業・保全分野の課題解決やデジタルトランスフォーメーションを実現することを狙い、ステークホルダー巻き込み、プロジェクトを即戦力として力強く推進していただきたいと考えております
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」