株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
国内エネルギー事業本部では、1都8県(新潟・富山・長野・群馬・栃木・埼玉・山梨・静岡)約1500kmに亘るパイプラインネットワーク、新潟県上越市にあるLNG基地やオイルターミナル、タンクローリーなどのロジスティクス事業などで構成されるエネルギーサプライチェーンを構築して、天然ガスをコアとした安定的なエネルギーを需要家に供給しています。HSEユニットはその石油・天然ガスならびに多様なエネルギー開発事業における労働衛生health、安全Safety及び環境Environment(略してHSE)を統括的に管理する機能として、LNG基地、パイプライン会社、ロジスティクス会社、また新規のパイプライン建設プロジェクトなどと連携し、事業活動全体に関するHSEリスクを適切に管理するマネジメントシステムを構築し、実施・改善する活動を行っています。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
事業拡大に伴い、国内エネルギー事業における環境サステナビリティの課題に取り組む専門家の拡充を図ります。これまでの知見や経験を活用して、当社の国内におけるエネルギーサプライチェーン事業の継続に貢献して頂く人材を募集しています。
【職務内容】
国内エネルギー事業における環境・サステナビリティの管理に関する計画立案及び実施を行う担当者を募集します。経歴や業務能力によっては環境マネジャー候補のポジションにも就いてもらう予定です。
主な職務内容を以下に示します。
・環境汚染防止、温室効果ガス(GHG)排出量の管理、省エネ推進、その他HSEに関する取組みの策定及び実行
・環境を含むHSEパフォーマンスデータの集計、分析、報告
・環境を含むHSE監査の実施
・環境を含むHSE啓発活動や教育の実施
・環境を含むHSE管理に関する社内文書の策定及び改定
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
低炭素・脱炭素、エネルギーの安定供給、異常気象に伴い頻発する自然災害への対応など、エネルギー事業を取り巻く環境や社会からの要請・期待は大きく変化しています。こうした環境変化の中で、エネルギー会社が果たすべき役割や提供すべき価値を共に考え、挑戦していく仲間を募集します。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」