株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
当社情報システムユニットは、デジタル企画グループ、ビジネスソリューショングループ、ITサービスグループ、情報セキュリティグループから構成され、当社におけるデジタル化の推進や、ITインフラおよび業務系・操業系・技術系の各領域に渡るアプリケーションの導入・運用および情報セキュリティ対策を担っています。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
昨今ではITのみならずOTを標的としたようなサイバー攻撃も多発しており、日本における重要なエネルギーインフラを提供する企業としてこれらのサイバー攻撃への十分な備えや適切かつ迅速な対応が非常に重要と考えています。また、EXやDXの推進に伴い、OTの分野でも様々な新たな取り組みが予定されています。これらの状況を受け、高いセキュリティレベルを備えつつ、当社の新しいビジネスモデルを支えていくために必須となるOTセキュリティの強化に向けて計画の策定・施策を推進いただける人材が必要となっています。
【職務内容】
当社におけるOTセキュリティに関する計画の立案や施策の実施(海外含む)を担当いただきます。
・OTに関するセキュリティリスク評価や戦略策定
・セキュリティポリシーやプロセスの整備・周知などのセキュリティガバナンス施策の実施
・OTにおける脆弱性管理やセキュリティ監視ソリューションの展開推進
・インシデント対応/教育・訓練の計画、実行
・セキュリティ関連の技術トレンドや規制動向の調査と分析
・その他セキュリティに関する業務
【入社後のキャリアパス】
入社後のキャリアパスとしては、当社が展開する国内外のプロジェクトにおいて高い専門性をもって活躍いただくような高度プロフェッショナル職(OTセキュリティのスペシャリスト)へと進むこととなりますが、本人の能力や希望、そして会社の判断によってはマネジメントポジションへ進むことも可能です。
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
当社はEnergy Transformation (EX)のパイオニアとして、石油・天然ガスから水素、再生可能エネルギーまで多様でクリーンなエネルギーの安定供給を目指すことで、ネットゼロカーボン社会の実現に向けた取組みを推進しています。持続可能な社会の実現に向け、環境負荷の低減や地球温暖化対策に積極的に取り組んでおり、その一環として、CO2排出量の削減や水素・アンモニア事業の展開、再生可能エネルギーの活用などに介して積極的に事業活動を展開し、2050年までにネットゼロカーボン社会の実現に向けた活動を行っています。
上記のような新しい事業分野の展開、EXやDXの推進においてはサイバーセキュリティの確保は非常に重要となっています。安全で信頼性の高いエネルギーインフラの実現に貢献いただける、OT(Operational Technology)セキュリティのエキスパートを募集いたします。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」