株式会社INPEX
【部署紹介(部門の業務概要等)】
・IETS社に移管しない原油・コンデンセート・LPG・硫黄の輸送・販売・代金回収など管理業務。
・本邦顧客・取引先との窓口業務。
・当社参加上流プロジェクトの利権維持のための営業面からの支援。
・産油国からの研修生受入れなど等の産油国協力事業実施のために必要な産油国政府・石油会社との調整。
・脱炭素ビジネス(カーボンオフセット商品、アンモニア等)に関するマーケティング業務やその事業化に向けた対応。
【部門の今後の方向性・中途採用募集の背景】
原油・コンデンセート・LPGマーケットの変容は著しく、顧客ニーズの多様化も大きく進展しており、また脱炭素化への対応も求められています。こうしたマーケット変化に対応しつつ当社権益原油・コンデンセート・LPGの価値最大化するためには、本社・IETS社連携の下でスピード感のある対応が強く求められています。とりわけ販売面での人材強化が必須であることから、これまでの販売業務経験を活かして、海外原油・コンデンセート・LPGの価値最大化に貢献して頂ける人材を幅広く募集したいと考えています。
【職務内容と入社後のキャリアパス】
一定期間の本社での原油・コンデンセート・LPGの販売関連業務や脱炭素ビジネスについて習熟後、ご本人の発揮能力・適性を踏まえた上で、原油・コンデンセート・LPGの販売ポジションを中心にシンガポールをはじめとする海外事務所への駐在が考えられます。
■本ポジションの魅力/企業から応募者へのメッセージ
当社の海外原油・コンデンセート・LPGの販売においては、多様化する顧客ニーズへの即応と原油・コンデンセート・LPGの価値最大化を目的に、権限を含む本社機能のINPEX Energy Trading Singapore社(IETS社、シンガポール販売子会社)への移管が23年末に完了し、より機動的な対応が取れる環境を創出し、更なる新規顧客開拓及び販路拡大を目指しています。
また、世界の脱炭素化の潮流の中で、2050ネットゼロの方針を踏まえながら、カーボンオフセット商品(CO原油、COプロパン等)等の低炭素商品の販売に向けて、顧客のニーズを情報収集しながら基盤となる枠組みを顧客との間で整備し、実際のビジネスを実現すべく追求しています。
このような原油販売関連業務や脱炭素ビジネスについて、当ユニットではシンガポールのIETS社やその他海外駐在事務所(アブダビ、ロンドン、パース、アスタナ)と緊密に連携を取りながら業務を行っています。これまでの販売業務経験を活かして、一定期間本社で習熟の上、将来的に海外で原油・LPGの価値最大化に貢献して頂ける人材を募集します。
■企業の魅力
1)大手石油メジャーと肩を並べる事業規模の石油開発会社
・石油、天然ガスの生産量は2022年段階で62万バレル/日。これは石油メジャーであるエクソンモービル(アメリカの石油メジャー)やトタル(フランスの石油メジャー)に次ぐ生産量
・INPEXは事業の9割は海外。その中でも豪州でのイクシスプロジェクトは天然ガス事業で大規模に事業展開中
~イクシスプロジェクトについて~
オーストラリアの天然ガス田(地下2000m)から掘り出し、シクシスの施設で少し精製したのちパイプラインでダーウィンにある液化プラントへ繋ぎ、年間約890万トン生成し、東京や台湾へ輸出している世界最大規模の天然ガス供給プロジェクトで、1000〜1200人のオペレーターを抱えた業務規模で現在も日本国の天然ガス需要に大きく貢献している
2)2050ネットゼロカーボン社会に向けて
・ネットゼロ5分野と、石油天然ガス分野の二刀流で、2030年にCO2排出30%オフ、2050年にゼロカーボンの実現を目指している
・ネットゼロの5分野は、①水素、アンモニア事業、②CCUS事業、③再エネ、④カーボンサイクル、新分野、⑤森林に分けてそれぞれに注力
・ネットゼロ5分野に2022年収支(5〜6兆円)のうち2割を投資する方針(0.7〜1兆円)の計画で進行中
3)選択と集中
・アメリカ国のイーグルフォード層でのシェールオイル産出はコロナ禍による原油価格下落によるバランスシート悪化に伴う事業撤退
・集中対象として、石油天然ガス生産はもちろんのこと、以下のネットゼロ5分野としての事業を展開。
◯第一位:豪州(イクシスプロジェクト)、CCUSや、水素アンモニア、森林事業にメタネーション
(メタネーション→CO2をメタンに変える技術。メタンは効率的に水素生成が可能)
◯第二位:アブダビ、主に石油の生産で、CCUS事業も展開
◯第三位:東南アジア(インドネシア、マレーシア等等)、CCUSや、地熱開発、森林事業を展開
※インドネシアのサルーラ地熱発電事業は世界最大規模(出力330Mw)
◯第四位:欧州(ノルウェーが中心)、風力発電事業
◯そして日本国内:伝統的な新潟での事業で、CCUSや、メタネーション、地熱や風力発電事業を展開
4)今後も続く不安定なエネルギー市場の中での存在感
・欧州、アメリカのサプライチェーンと、ロシア、インド、中国のサプライチェーンと二極化分断という構造変化がウクライナ戦争の一件で発生。短期的に見るとコロナ禍明けの中国のエネルギー需要の増加も視野にとらえる必要あり変動の激しいマーケットが続く見通しとなっている。
・しかしINPEX社としては、近年注目されているCCUS事業で日本トップ、世界トップに立つことを目指し、今現在も新潟の柏崎市の南長岡天然ガス田や、ダーウィン近郊にCCS用の鉱区の獲得など、いまもなお着実に技術研鑽をしている。同社は既存の地下数千メートルまでの掘削技術と挙動モニタリング技術を強みにエネルギー市場で存在感を示している。
2040年までのINPEXのビジョンと成長目標:「未来のエネルギーソリューションの提供」