三菱電機株式会社
●採用背景
近年、国際情勢の影響により、GPSなどの衛星測位を取り巻く状況が変化し、その必要性が増しています。日本版GPSである準天頂衛星は三菱電機 鎌倉製作所で製造しており、2026年には7号体制の運用開始が予定されています。また、11機体制に向けて新たな活動をしています。米国アルテミス計画において月面上で宇宙飛行士が測位するインフラであったり、低軌道衛星を用いた衛星測位などの検討も始まっています。当課では、防衛や宇宙、社会インフラで利用される測位受信機の開発・設計するエンジニアを募集します。
●業務の魅力
準天頂衛星の利用拡大や、宇宙利用に関わる仕事となります。また、準天頂衛星システムの防衛装備品への利用は、国家の安全保障に直結する重要な要素です。自分の開発したシステムや製品が、地域の安定と平和を守るために役立っているという実感は非常に大きなやりがいを感じることができます。また、設計・開発は高度な技術力を要求されます。エンジニアとしては、自身の技術力を向上させるために日々学び続ける必要があります。その過程で成長を実感し、自身のキャリア形成が出来ます。
●業務内容
防衛装備品・宇宙機・社会インフラに関わるGPS/GNSS測位システム及び受信機の開発・設計業務を担当いただきます。
防衛省様、防衛装備庁様、内閣府様、JAXA様などのお客様と協議して仕様を策定すると共に、協力会社様と共に、システム、ハードウェア・ソフトウェアの開発・設計・製品化を行います。
会社の定める業務(※)
(※)業務の都合によっては会社外の職務に従事するため出向又は転属を命じることがあります。
具体的には、以下の業務をご担当いただきます。
衛星測位システムにおいて、主に以下業務を行い受信機の開発・設計・製品化を行います。
1)衛星測位のための無線システム(アンテナ、信号処理、FPGA、ソフトウェア)の開発
2)RTKLIB/CLASLIB相当の測位処理ツールを用いたアルゴリズム開発及び、測位結果の評価、現場での実証実験
3)衛星測位とIMUセンサを複合したINS複合測位システムの開発
4)低軌道衛星や探査機に搭載されるコンポーネント上で動作するソフトウェア開発
5)C言語等を用いた組込ソフトにおけるアプリ開発及び試験
●使用言語、環境、ツール
使用言語:Python、C、MATLAB、Verilog、等
環境ツール:MATLAB/Simulink、RTKLIB、PocketSDR相当のツール、GNSSシミュレータ
●組織のミッション
当課は、鎌倉製作所において防衛装備品、宇宙機(衛星、探査機)のコンポーネント、社会インフラ(衛星地上システム、防災システム、等)の測位受信機を専門に担当しています。また、システム設計支援も行い、他の部門やプロジェクトチームと協力して、効果的なシステムの開発や改善を支援しています。さらに、新事業の創出にも積極的に取り組んでおり、新たな技術の開発・提案も行っています。
●優位性
三菱電機 鎌倉製作所は、準天頂衛星システムの開発・運用に携わる代表的なメーカです。また、防衛省様、防衛装備庁様、内閣府様、JAXA様などのなどのお客様より大規模システムを直接受注できる限られたメーカです。お客様へのシステム提案や、契約後は大規模なシステムの設計に携わることが出来るため、システム全体を見渡せるポジションで業務ができます。また、サブシステム設計に携わることも可能ですので、ご自身の目標や計画にあったキャリア形成が可能です。
●職場環境
・残業時間 40時間/月
・転勤頻度 ほぼなし
・リモートワーク可能(最大、週2回)
●キャリアステップイメージ
入社後1年~2年は課員のフォロワー的立ち位置で、関係部門およびベンダーとの仕様調整、手配業務をメインとして担当いただく。その後は、OJTや社内講座、技術伝承を通じて制御技術力を深化していただき、プロジェクトの推進メンバーとして課内での中核・管理的ポジションを担っていただく予定です。
鎌倉製作所は、1962年に関東における最先端のエレクトロニクス開発・生産の拠点として操業を開始しました。
そして1976年、日本初※1の電離層観測衛星の打ち上げに成功し、宇宙開発のリーディングメーカーとしての礎を築きます。
その後、現在まで40年以上、気象観測・通信・測位衛星・宇宙機の開発と運用成功など、国内外を問わず様々な分野の人工衛星や、その搭載機器の開発・製造を手がけております。