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専門分野を磨きつつ柔軟な対応力も培うことができる体制が特色
PwCアドバイザリーには、Deals Execution Team(以下、DET)という1つの大きなチームをベースに置いた独特な組織体制があります。これは個々が希望した専門分野を軸にしつつも、幅広いプロジェクト業務を経験できるよう考えられた体制です。これにより、自身の専門分野を模索中の方は様々な経験を通じて、それを見極めていくことができます。
また、専門分野を既に定めている方は、さらにその専門性を高めつつ、周辺領域への知見を広げることで多様化するクライアントニーズへの対応力を高めることができます。
制度としては、業務のみならず、キャリアデザインにかかわる個々の相談に応じるコーチ制度があります。自由に意見を出し合えるフラットな社風も、グローバルネットワークを基盤とする企業ならでは。PwCアドバイザリーには、多様な専門性を持つメンバーとチームを組み、経験を積みながら、自身の力を伸ばしていける環境が整えられています。
専門分野を磨きつつ柔軟な対応力も培うことができるDETをベースとした体制
枝川:
お二人の経歴を教えてください。
岡崎様:
私は当社が3社目になります。1社目は経営コンサルティング会社、2社目はインターネット系の事業会社のM&A部門に在籍しておりました。
そこで、M&Aの戦略立案からエグゼキューション、PMIまで幅広く経験を積み、M&Aの奥深さを知りました。そこで、さらにM&Aについてより深く追求していきたいと思い当社に転職しました。藤田様:
私は新卒で2017年4月に入社し、ディールズストラテジーという部署に配属となりました。
大学時代は経営戦略を扱うゼミに入り、企業の知を結集して成されるM&Aに関心を持ちました。M&Aを通じて、セルサイド・バイサイドなどの企業における経営戦略・事業戦略を踏まえ、シナジーを考えてゆくことに知的好奇心を抱き、ディール・アドバイザリー業界に進むことを決めました。枝川:
御社の特色のひとつに「DET」をベースにした組織体制があります。これはどういったものですか。
藤田様:
DETは、2021年に導入された組織で、マネージャー以下の職位のスタッフ全員が所属します。
所属するメンバーは、ストラテジーや事業再生、PMI、バリュエーションなど、興味のある専門分野を自ら設定できます。例えば、自分の専門分野をストラテジーに設定すると、ストラテジー領域に関連するプロジェクトにアサインされるようになります。また、専門分野を持つと同時に、本人の希望やプロジェクトニーズに応じて、自身の専門分野以外の領域にチャレンジできる制度でもあります。枝川:
DET体制ですと、幅広い案件にチャレンジできる機会がありつつ、希望するプロジェクトにアサインされるように配慮されているのですね。
藤田様:
はい、その通りです。同業種はもちろん、異業種から転職してきた方でも、自身が思い描く理想のキャリアを実現していけるように後押しするのがDETを設けた目的ですから。専門分野の幅を広げ、さまざまな種類のプロジェクトに参加できる体制です。
枝川:
DETの人員規模はどのくらいでしょうか?新卒入社と中途入社の割合、また中途入社される方のバックグラウンドについて教えていただけますか?
岡崎様:
人員規模は600名程度です。
藤田様:
新卒入社と中途入社の割合は半々か、中途入社の方が少し多いイメージですかね。バックグラウンドはコンサルティングファーム経験者が6~7割。それ以外では金融機関や、商社、大手製造業の経営企画など企業のコーポレート部門にいた方が多いです。
コーチと一緒に描き出すキャリアビジョン
枝川:
DETの下で案件のアサインメントは、どのように行われるのですか。
岡崎様:
アサインメントについてお話する前にコーチ制度について紹介させてください。
当社では1人のメンバーにコーチとチームリーダーが1人ずつ付きます。コーチとチームリーダーは、基本的にプロジェクトの上司ではない上の職位の方で、様々な相談にのってくれます。定期的に面談する機会があり、そこで自分のキャリア目標や、現在抱えている課題などを共有します。
例えば、どの様なプロジェクトを経験すれば、その人のキャリアにとってプラスかといったことを話し合い、チームリーダーが可能な限りその方向性に合ったアサインができるように調整するという体制になっています。枝川:
個々のメンバーの専門性を伸ばし、キャリアを築いていくうえで魅力的な制度ですね。
岡崎様:
私たちはクライアントファーストが基本ですから、自分が望む案件がいつもあるとは限りません。しかしながら、個人の感想としては、自分が希望する領域の仕事に、うまくアサインしてもらっているという実感があります。
藤田様:
コーチやチームリーダーとは、プロジェクト後の反省点や、今後の自身の成長のためにどうすればいいかといった話もします。また、業務だけに関わる話に留まらず、育児と仕事を両立してどうキャリアを開発していくかといった相談にも応じてくれます。こうしたサポートもあるため、個々のチームメンバーが最大限に力を発揮できる環境と言えます。
自身の意見を出すことに誰もが価値を認めるカルチャー
枝川:
PwCアドバイザリーのカルチャーをどうとらえていますか。
藤田様:
フラットな組織だと思います。部署間や上下の壁はあまり感じません。
例えば、クライアントから「ディールに関係した様々な分野について気をつけなければならないポイントは?」「何が論点になる?」といった具体的な助言を求められたときなど、専門的な知見を持つ他の部署の方や先輩にも気兼ねなく相談できます。自分自身の知見を広げるという意味でもとても良い環境だと思っています。岡崎様:
ディールズストラテジーのカルチャーとも言えると思いますが、議論好きな方が多いという印象があります。
ビジネス戦略は「過去・現在」はもちろんですが、より「将来」にベクトルが向くので、ファクトベースで論理を組み立てながら様々な可能性を議論によって導き出す場面が多くなります。枝川:
自分の意見を遠慮や忖度なしに出せるということでもありますね。
岡崎様:
良い議論を実施するには、多様な視点が必要であり、そのために部署間や上下の壁は関係なく各々が考えることを発信することが必要といったふうに皆が思っている、そういった文化はあります。
多様な専門領域の連携が生み出すシナジー
枝川:
最近の案件トレンドやクライアントからのニーズの変化などをどう捉えていますか。
岡崎様:
1~2年前までは、COVID-19の影響による事業環境の変化が大きく、企業がポートフォリオの見直しを加速させようという傾向が強まっていましたが、最近はエグゼキューションへの関心が強まっている印象です。
事業戦略の策定に関する依頼も増えていて、これは経営ツールとしてM&Aへの関心が各社高まってきていることが背景にあると思います。つまり、戦略の出口としてM&Aを実行することが高い確率で見込まれるため、私たちのような「M&A×ストラテジー」を専門領域とするチームに事業戦略の策定から相談がくるということです。枝川:
御社のストラテジー部門では「M&A×ストラテジー」が一つの特徴になっていると思うのですが、戦略コンサルティング面での具体的な強みを教えてください。
藤田様:
戦略を絵に描いただけでは終わらせないというところでしょうか。
例えば、M&Aを通じて事業部分、財務部分など、あらゆる分野で具体的にどのような施策・シナジーを実現させれば、企業価値を数値でどれくらい伸ばせるかといった、価値創造の実行までを範囲とする支援も行っています。岡崎様:
M&Aはよく総合格闘技に例えられます。つまり、M&A戦略はもちろん、財務、税務、法務、人事、IT、相手先との交渉など、様々な要素が複合的に絡んでいて、これらを全部きちんとやらないと成功することは難しいです。
ですから、単に戦略を提示するだけではなく、実際にM&Aを実行する際に懸念されるポイントを戦略以外の観点も踏まえて早い段階で提示し、それらの点を踏まえ戦略をブラッシュアップするとともに、実行フェーズでも社内の多様なチームも巻き込みながら継続的にご支援する必要があります。当社はPwC Japanグループのメンバーファームとの連携が容易なため、各専門チームと連携した支援が可能です。そこが当社の強みだと考えています。枝川:
業務を通じてのやりがいを教えてください。
藤田様:
M&Aは、その結果が新聞に掲載されることがあります。自分が関わったプロジェクトの成果が世に知れ渡る瞬間、動くお金の規模の大きさ、何より企業がM&Aを足掛かりとして生まれ変わっていくところを見たときにやりがいを感じます。
18時退勤が通常、小まめな声掛けで互いの業務をサポート
枝川:
働きやすさという点で、PwCアドバイザリーはいかがですか。
岡崎様:
基本的に18~19時以降は仕事をしないと決めています。緊急時や繁忙期に残業することはありますが、普段は暗くなったら仕事を終えます。プロジェクトチームのメンバーにもそう伝えていますし、残業を多くしなくても回るようなマネジメントに努めています。
藤田様:
私は朝夕、保育園に通う子どもの送り迎えがありますから、9時から18時の間で最大限パフォーマンスを発揮できるように工夫しています。
周りを見ても、残業しているメンバーは以前より少なくなったように感じます。子育てをしながら、フルタイムで勤務している女性も多いです。枝川:
リモートワークは利用していますか。
藤田様:
出社して仕事をする方もいますが、私は基本的にはリモートです。
プロジェクトによっては、出社することが多い場合もありますし、要望があればクライアントのオフィスに伺うこともありますが、柔軟に働くことができています。枝川:
リモートワークですと、チームメンバーとの間に物理的な距離があると思いますが、コミュニケーションの面で支障はありませんか。
岡崎様:
用件の有無にかかわらず、チームメンバーとは定期的に接点を持つようにしています。
出社していれば、その様子から「今はどう?」「大丈夫?」と声を掛けると思うのですが、リモートではそれがないので、それを補うために、用件がなくても時間を決めて、オンラインでチームメンバーに声を掛けるようにしています。
特に、入社して年の浅い方には、そういう声掛けを怠らないよう心掛けています。企業を変革させ、成長へ導く仕事を一緒に
枝川:
御社はプロジェクトに合わせて専門性の高いチームを編成されていて、メンバーが変わることも多いと思いますが、一緒に仕事をしたいと思うのはどのような方ですか。
藤田様:
成長意欲の高い方です。
DETの体制やコーチ制度など、PwCアドバイザリーはスタッフの成長をサポートする環境が整っています。それをうまく使いこなし、自分を成長させようという方に、当社はフィットしていると思います。岡崎様:
知的好奇心が旺盛な方は、課題解決に向けた議論をしていて楽しいですね。自身の持つ専門性を存分に発揮し、他の分野・領域への好奇心も大切にして、一緒に戦略を組み立てていこうというマインドの方と仕事をしたいと思っています。
枝川:
最後に求職者に向けてメッセージをお願いします。
岡崎様:
M&Aは企業にとって当たり前の経営ツールになってきています。一方で、個人的にはまだまだ発展途上の部分も多いにあるとも思っています。
大きなインパクトをもたらしうる経営ツールと言えるM&Aをさらに洗練させ、発展させていくことのやりがいは大きいと感じています。簡単なことではありませんが、様々な経験をお持ちの方と知恵を持ち寄って挑戦していければと考えていますので、ぜひご応募お待ちしております。藤田様:
今、多くの日本企業は海外企業ほど勢いがあるとは言えない状況かと思います。日本企業を成長させていく1つのツールとしてM&Aがあり、その成功が企業の変革、延いては社会の変革につながります。この仕事を通じて、日本の企業を支えていきたいという思いをお持ちの方はぜひ一緒に働きましょう。
最適なチーム構成により戦略策定から実行・実現まで総合的に支援
多様なスキルと経験、そして可能性を試していただけるさまざまなフィールドがあります
同社は、「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というPurpose(存在意義)に基づき、熟練した専門家が世界規模のネットワークを活用し、クライアントの新たな価値創造に貢献するディールアドバイザリーサービスを提供しています。
同社のPurpose(存在意義)とValues(価値観)に共感し、実現を目指したいという方のご応募をお待ちしています。
企業情報
PwCは幅広い専門家を擁し、柔軟で機動的なチームを編成し、クライアントのディールを戦略立案から実行まで包括的に支援しています。
企業の投資は世界各地に広がり、日本企業は成長を目指して欧米だけでなく、南米やアフリカなどの地域にも投資を行っています。グローバルネットワークを活かし、世界151カ国に拠点を持ち、日本チームはその豊富な経験と人材を駆使してクライアントの企業価値向上に力を注いでいます。
また、データの有効活用が重要視される中、同社はデータアナリティクスの技術を駆使し、クライアントのデータを多角的に分析し、売上成長やコスト削減に向けた具体的で実行可能なソリューションを提案しています。
トピックス
PwCアドバイザリーでは、新しい組織体制である「Deals Execution Team(以下、DET)」を中心に据え、異なる業種や同業種から転職してきた方が自身の理想を実現し、キャリアの可能性を広げられるよう支援しています。
■多様な領域に携わり、キャリアの幅を広げられる
DETでは、従来の専門性やサービスラインとは異なるプロジェクトにチャレンジする機会を提供しています。さまざまなプロジェクトに関わりながら、自身の知識を増やし、キャリアを発展させることが可能です。
■プロジェクトは案件ごとにチーム編成するため社内外のネットワークが広がる
DETには、専門のアサインメントチームがあります。本人の希望と専門性、興味のあるサービスラインなどをヒアリングします。さらに客観的な視点から本人の適性を考慮し、案件に参加するメンバーをアサインします。これにより、プロジェクトが同じ組織内で固定されることはなく、個々がプロフェッショナルとして業務に集中することができます。また、中途入社でも、社内のさまざまなプロフェッショナルと知り合う機会があるので、刺激を受けるだけでなく、社内のネットワーク構築も可能です。
■研修とコーチングによる丁寧なサポート体制を整備
DETでは、全員が参加可能なトレーニングプログラムを提供しています。基礎研修を通じてコアDeals能力を強化しつつ、業界知識や専門知識を向上させるための150のカリキュラムが用意されています。オンライン研修や動画研修など、勉強したい時に勉強できる環境が整っています。
インタビュー
Deals Execution Teamとコーチ制で磨かれる専門性とスキル
PwCアドバイザリー合同会社(以下、PwCアドバイザリー)は、世界151カ国に拠点を置き、うち100カ国以上にディールの専門家を配置するPwCグローバルネットワークの一員です。
PwCが掲げる「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というPurpose(存在意義)に基づき、経験豊富なプロフェショナルが、このグローバルネットワークを駆使し、M&Aや事業再生・再編を中心としたディールアドバイザリーサービスを提供しています。
LHH転職エージェントのコンサルタント、枝川拓生(写真左)が、PwCアドバイザリーで活躍するお二人にインタビューを実施しました。
お話をうかがった方
PwCアドバイザリー合同会社
写真右:マネージャー 岡崎実来様
写真中央:マネージャー 藤田映見様
企業概要
名称 |
PwCアドバイザリー合同会社 |
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英文名称 |
PwC Advisory LLC |
ホームページ |
https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/member/deal-advisory.html |
代表執行役 | 吉田 あかね |
所在地 |
東京 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング 大阪 〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町4‐20 グランフロント大阪 タワー A 36F |