陸・海・空。
物流業界は陸上をトラックや列車で、海を船で、空を航空機で、モノを運ぶ仕事です。
クライアントである企業などと、ユーザーを結ぶのが役割。
昨日あなたが通勤電車のなかでSNSを見たあとにスマホでポチっと買ったあれは、さっきあなたの家に届きました。
…これをあたりまえにしたのが、物流の力です。よくある日常の風景のいったんのようですが、これは10年前には成り立たなかった光景ですよね。
生活に欠かせない物流の力ですが、「業界」や「仕事」という点からは、少し前のニュースで話題になった宅配会社のドライバーだけが思い浮かぶというのは、めずらしくないようです。
業界は成長中、今後ますます進化するとされています。海に囲まれる日本にとって、経済インフラであり欠かせない存在なのです。
今回は貿易・物流業界を担当する転職エージェントとして、貿易・物流業界の仕事のなかでも、倉庫オペレーションと外資系フォワーダーにフォーカスしてご紹介します。
「語学を生かしたい」「専門性を身につけたい」「未経験からチャレンジできる仕事がよい」。
これらすべてがかなう仕事が貿易・物流業界にあります。
未経験者歓迎、倉庫オペレーション
ECの盛況を背景に、大きく求人で増えているなかで、特に増加傾向にあるのは企業の質を問われる重要な位置づけとなるのが倉庫オペレーションです。
細かなデータに注目しながらもチームで、島国である日本と世界の架け橋となる仕事をしている醍醐味がやりがいになります。未経験者歓迎の求人が多く、今はチャンスです。
倉庫はただ保管すればよいということはなく、効率・生産性向上技術の最先端がそこにあります。リードタイムの短縮、品質の維持のため、日々進化しています。
食品、薬品、精密機器、危険物品など、扱う荷物によって、保管・輸送方法が変わるため、それに関する専門知識も身に付きます。
商品をいかに適切で安全に保管し、品質を維持したまま消費者のもとへ届けるかは、倉庫オペレーションの質にかかっているといえます。
そのため、経験者だけに固執せず、未経験者にも門戸を広げ、優秀な人材確保に努めている企業は増えつつあるのです。
物事をロジカルに整理し改善する力、数字やデータを検証・分析する力、顧客に提案しビジネスを広げる力に発展させることができます。
電車で飛行機がダイヤに沿って毎日走っているように、日常が「なにもない」状態でより早くより速やかにより速やかに運ぶことを追求します。
キャリアパスとして継続的業務改善推進する部門や、プロジェクトマネジメントを担当する部門など、物流生かしたスキルを業界内外へ広げることも可能です。
外資系フォワーダー
語学力を生かしたいという方は、海外展開しているメーカーや商社の海外営業や、外資系企業を志向されるケースは多いですが、物流業界もオススメです。
とくに人気で現在求人も多いのは外資系フォワーダーの営業職です。フォワーダーとは、荷主である企業などと、実際の運送業者の間に介在するコーディデーター役です。
コーディネーターなので、自社で運ぶことはしません。
預かった荷物を、航空会社や船会社に依頼するのですが、いかに効率よく調整するかが力の見せ所で、以前は行っていなかった通関、書類作成などの業務の幅を手広くしている企業が増えています。
フォワーダーがいることで、ベストな方法で早く安く物流手段が確保でき、欠かせない存在です。
フォワーダーの質次第では、流通が止まってしまうことも出てきますし、スケジュールにズレが生じてしまえば、荷物の質へ影響することや企業の質まで問われることになります。
そのため、綿密で適切な計画を立てることのできる計画性、それを実行しトラブルを乗り越える調整力、語学力は必須条件です。
海外との日常的なコミュに―ションはもちろん、海外へ行く機会も多く、まさにグローバルな環境で仕事ができます。何より予定とおり荷物が届けられたときの達成感は大きなやりがいを感じる方が多いです。
専門性の高さが強みに
今、求人ニーズの高い求人としてこの2つのポジションをご紹介しました。他にもたくさんの職種があり、それらの方々に支えられて成り立つ、企業の垣根を越えてのチームワークが大切な仕事です。
扱う商品の性質、取引国、規模、輸出入の割合など、複数の項目の組み合わせによって、専門性が着いていきます。そのため、ブランクがあってもその専門性の希少性を認められれば待遇キープして再就職できるようなことのあるのです。
専門性があることは、転職市場のおける評価が高くなる傾向にあります。
自分主導で仕事、つまり生き方を選びやすくなるといえるのではないでしょうか。
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なぜ、物流業界の求人が変化しているのか
物流業界の求人にチャンスが拡大されている背景には、モノの動きの変化にあります。 1つは、以前から続く製造の場がアジアを中心とした海外諸国に分散された流れが加速していること。モノがある限り、今後も物流業界は飛躍を続けるといっていいでしょう。
そして、もう1つは消費者の購入スタイルの多様化によるEC(インターネット通販)の飛躍です。 スマートフォンの普及で、パソコンのない人でも時間や場所を問わずに手軽に購入できる手段が拡大しました。ECの飛躍にともない、その要となる3PL※の求人も増加しているのが現状です。単に流通の手段だけでなく、商品管理そのものを社外に出し、モノづくりに徹する企業は増加しています。
- ※3PLというのは、物流のしくみのこと。荷主・直接ものを運ぶ運輸会社ではない第三者です。
本来は荷主が直接、または専門会社に依頼して行う保管・輸送などの物流業務を、3PL事業者に依頼すれば、それがワンストップで完結します。
そのため荷主としては一括してまとめてまかせることができるため、煩雑さがなくなりとてもラクになります。
物流業界における代理店のような存在です。
スキルと語学を生かしつつ経験をアピール
物流業界の今後の課題は、業務改善と効率化です。どの企業もこの2点を追求する傾向は強く、これまで身につけたノウハウを活かすことができるチャンス。
物流業界は、洞察力と想像力、そして国内や国外といった幅広い場でのコミュニケーション能力も問われる業界です。
歓迎されるのは、裁量を持って活躍できる人材です。次々と業務をこなし、提起される問題にもスピーディな解決を図れる能力も大きなアピールになるでしょう。培ってきたスキルと語学を活かし、グローバルに活躍できる人にぜひ挑戦してほしい仕事です。
LHH転職エージェントの強み
今回ご紹介した事例以外にも、たくさんの職種で実績事例があります。営業・マーケティング系での転職をお考えの方はぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。