50代エグゼクティブ人材の転職を成功させるための2つのポイント

知人の経営幹部から聞いた事業課題。同時期にピッタリな人材と出会い、その企業へ転職されたエピソードをご紹介します。
「今まで気づかなかった自分の市場価値」「それを見極めることのできる選球眼=エージェント」それがエグゼクティブの転職を成功するための重要なカギだと考えています。
ヘッドハンターやヘッドハンティングという言葉からには強引なイメージを持たれることもありますが、実際はとことん「ヒアリングを行う」ということを大切にしています。

転職希望者は55歳のエグゼクティブマネージャー

今回ご紹介する求職者のAさまは、大手外資系IT企業にてエグゼクティブマネージャーを務めていた55歳の男性です。年収は1700万円ありました。外資系の場合、どうしても日系ファームとは文化が異なり、「Up or Out(昇進するか辞めるか)」という側面があります。

このような企業文化のなか、Aさまは新卒入社してから33年間、ソフトウェア開発やプロジェクトマネージャーとして着実にキャリアを重ね、特に近年はさまざまな業種の大手企業にAIを活用したソリューションを提案し、成果を出してきました。
また人手不足の中、複数のプロジェクトを推進するプロジェクトマネージャーとして、プリセールスやITコンサルタントとして幅広く活躍してきたのです。

しかし、自社製品を勧める現職から、今後はクライアントにとって最適なソリューションを提供できる立場で活躍したい、という考えをお持ちになるようになりました。
また、急速に進化しているAIをどのように活用していいかわからない企業に対して、これまでの経験を活かしたソリューションを提供したいという思いから転職もご検討されていたのです。

経営幹部への提案

Aさまは、もともと転職意欲の高い方ではなく、他の転職エージェントの登録などもしていませんでした。そこで、通常の転職希望の方との面談よりもカジュアルな形で、業界動向やマーケット情報の交換をメインに、これまでの経験をヒアリングするところから始めました。

実は同じ時期に、ある業界大手のコンサルティングファームで経営幹部をされている方と将来的な事業について話す機会がありました。同じ大学出身者のOB会をきっかけ以降やり取りしておる方で、執行役員をされています。

その時はざっくばらんに今後のAIがもたらす未来について話をしていました。そのなかで、
「うちももっとAI領域の提案を強めていきたい。実は一定の業界に対してしか入り込めていなく、もっと多くの業界へも事業を拡大していきたい。そのために経験豊富な人が欲しいのが正直なところだ」と打ち明けられていました。

Aさまと話す中で、まさにこの執行役員の方が話していた人材像にぴったりの方だ、と確信しました。
さっそく執行役員の方をランチにお誘いし、現在の会社の状況について改めてヒアリングした上で、Aさまのご経験について話をしました。これをきっかけに、話はとんとん拍子に進み、その後さらに3名の執行役員とのAさまも交えて面談・会食を実施し、最終的にAさまは入社することとなりました。ポジションはディレクターで年収は2000万円です。

転職成功のための重要な2つのカギ

「今まで気づかなかった自分の市場価値」
「それを見極めることのできる選球眼=エージェント」
それがエグゼクティブの転職を成功するための重要なカギだと考えています。

50代の転職は、経験が豊富なため職務経歴書の内容が膨らんでしまい本当の強みが見えなくなりがちです。Aさまの場合はAIという最先端領域でのプロジェクト経験、人手の足りない業界のなかハンズオンで提案から受注、導入まで携われるという点が強みです。
職務経歴書作成にあたっては、こちらから強みが何であるかをお伝えし、それが中心になるように作成いただきました。

またエグゼクティブクラスのポジションは、管理職、経営層、コンサルタントなどの事業への影響力が大きい要職となり、必然的に求人の多くは非公開となり、顕在化されていないことも多く、親交の深い専門性の高いエージェントのみに依頼をしていることはよくあります。

しかし人材側にとって求人情報がない状況で転職を検討することは、入社後の仕事の役割、会社の方向性、自身の歩めるキャリアについて判断しにくいことだと思います。
ヘッドハンターやヘッドハンティングという言葉に強引なイメージを持たれることもある私たちですが、無理に転職させることは本意ではなく、まずは話を聞くことを大切にしています。

LHH転職エージェントの強み

今回ご紹介した事例以外にも、たくさんの職種で実績事例があります。Executiveでの転職をお考えの方はぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。

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コンサルタント

コンサルタント 村松 裕介
村松 裕介
専門・担当領域:ITエグゼクティブポジション

慶應義塾大学を卒業後、人材採用コンサルティング会社に入社。新卒採用におけるコンサルタントとして、IT企業を担当。その後シンガポールに本社を置く外資系エグゼクティブサーチ会社にて経営幹部層を中心としたヘッドハンティングを行う。LHH転職エージェントではExecutiveを専門とし、コンサルティングファームや外資系ITベンダーにおけるミドルからシニア層のご紹介をしている。

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