初めまして、LHH転職エージェントのコンサルタントの栗栖です。本日は縁故採用の注意点についてお話します。
昨今、「リファラル採用」という言葉が定着し、どの業界の企業も積極的に自社従業員の知人や友人の採用に力を入れております。業界内での繋がりが濃い、例えば私が転職支援を担当している建設業界では昔から縁故採用が日常的に活発に行われております。
日頃、毎日のように建設業界の転職希望者の方と面談し、過去の転職歴を確認していく中でいかに業界内に縁故採用が多いかがわかります。中には、職歴が5社ある方ですべて縁故採用だった方もいらっしゃいました。同時に転職相談に来られている方たちなので必然的に縁故採用による転職の失敗事例もよく聞きます。
と、ここまで建設業界の縁故採用についてお話しましたが、縁故採用は、どの業界でも行われています。注意すべき点は共通しているのでぜひ参考にしてください。
縁故採用は、採用する企業の立場からすると、求人媒体や人材紹介会社を利用せずに採用できるので採用コストを削減でき、また従業員の知り合いという事もあり、人物的な最低限の信用もセットであるため安心して採用することができます。
求職者側の最大のメリットとしては、選考ハードルがかなり低くなり採用される可能性が高くなることです。面接らしい面接はなく、柔らかいフランクな面談だけで採用が決定することも珍しくありません。中小規模の企業では選考段階で履歴書・職務経歴書も求められずに、入社時に履歴書だけ提出するケースも中にはあります。また入社後も、知り合いが1名いるところからスタートできるため、社内の人間関係の構築もしやすいという点もメリットといえるでしょう。
逆に縁故採用のデメリットとして、入社後、周囲からの期待が大きくなりすぎるケースもあり、「仕事ができて当然」とプレッシャーがかかる場合があります。また、入社後にミスマッチを感じたとしても、紹介者の顔に泥を塗ることになるため、早期に辞めることを我慢しなくてはならない点など注意が必要です。
なぜ縁故採用による転職で失敗する方が多いのかというと、最大の理由は「物事の一面しか見ずに視野が狭くなっている状態」で転職を決断している事です。例えば年収や条件に満足しただけで、入社を決断している、等よくある話です。一般的な選考のプロセスを経ないことが多いため、また仲の良い知人が働いている安心感なのか、仕事の難易度や内容をあまりよく確認せずに入社してしまうことが多くなりがちです。
「年収が良いから」や「友達に誘われたから」といった一面的な理由だけで入社し、入社後に「仕事内容が思っていたのと違う」「社風が合わない」と後悔している方をたくさん見てきました。知人と貴方様は別の人間で、志向も能力も精神的なタフさも状況も違います。知人がその会社で生き生きと仕事をしていたとしても、貴方様も同様に生き生きと仕事ができるとは限りません。
こういったミスマッチを防ぐには、年収だけでなく、細かい業務内容、社内の雰囲気、など色々な情報を聞き、総合的に判断する必要があります。さまざまな情報を得たら第三者に相談するのもお勧めです。
縁故採用に限らず、転職において、物事を一面だけからでなくさまざまな角度から見て、情報を収集する、第三者に相談する、ことは大切だと日々転職支援をしていて感じます。転職サイトなどの年収UPを謳うTVCMや広告などの影響が大きいのか、転職後1年目の年収にこだわる方がとても多いです。年収の希望が叶わないだけで、他の可能性に目を向けられない方が多いと感じます。
私たちLHH転職エージェントのコンサルタントは、第三者として冷静に「将来的な活躍と定着」を視野に入れた転職支援をしております。もちろん年収UPにも力を注ぎ、大半の方は年収を上げられています。しかし、それ以上にこれから伸びる会社で中途採用の方にどれだけチャンスがあるのか、キャリアとして前進できる実感を得られるのか、など数年後の未来に向けた満足感を軸に転職をサポートいたします。
知人の方から入社を誘われていてどうするか迷われている方も第三者目線でアドバイスさせていただきますので、是非LHH転職エージェントにご相談ください。
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建築・不動産業界への転職をお考えの方はぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。
コンサルタント
新卒で約6年間、富裕層向けのリテール営業に従事した後、人材業界へ。LHH転職エージェントでは、建築、不動産業界専門職を担当。求職者が希望するキャリアに向き合い、最適な転職の実現に向けて転職支援を行う。