コロナ禍前後における求職者動向について

2020年度の当社データベースにおける求職人財の職種トレンドを、職種ごとの構成比率から2019年時と比較してみた。

順位
【2019年】
【2020年】
1位 営業系 営業系
2位 IT系 IT系
3位 マーケティング系 販売・サービス系
4位 経営・経営/事業企画系 マーケティング系
5位 経理・財務系 エンジニア(電気・電子・機械)系
6位 販売・サービス系 メディカル系
7位 人事・労務系 人事・労務系
8位 メディカル系 経営・経営/事業企画系
9位 エンジニア(電気・電子・機械)系 事務系
10位 事務系 経理・財務系

職種別登録数で1位は営業系、2位はIT系職種となり変化はなかったが、3位に「販売・サービス系」が入る。前年比構成比率10%から12%へ上昇。アパレルや飲食、ホテル業界などコロナ禍での店舗縮小や撤退、先々への不安感からの止むなくでの転職希望者増加が背景にある。

メディカル系職種については、求人元である製薬メーカーや製薬機器メーカーが、比較的コロナ影響が軽微であり、求人数が堅調であった事などが要因。

半面、「経営・経営/事業企画系」、「人事・労務系」、「経理・財務系」といったバックオフィス系職種の順位が軒並み下落。コロナ禍で、企業側がこれら職種への採用に慎重になっている影響で求人数が減少したことや、求職者自身が転職に慎重になる傾向も見られた。ただ、一部首都圏を中心としたIT系企業は管理系職種の採用も活発であり、2021年以降は求職者の動きも回復傾向にある。

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