未経験からITエンジニアへ転職の求人、何故増えている?

「未経験からITエンジニアになりませんか?」昨今、転職サイトに掲載されている求人や、転職関連のメールマガジン等で、このような文面を目にする機会が増えているように思います。
加えて、テレビCMやインターネットではプログラミングスクールの広告も以前よりも頻繁に散見されるようになり、「IT」や「エンジニア」というものキーワードが今まで以上に身近になってきています。


さらには、小学校の授業にもプログラミングが必修科目になるなどITを取り巻く環境には大きな変化がみられます。
今回は、「IT」「エンジニア」の教育を進めている背景や、実際の「IT」「エンジニア」の需要を見ていきたいと思います。


そもそも「IT」「エンジニア」の需要の背景には、「世の中のあらゆるものがIT化に向かっているから?」と推測できますが、これは何年も前からある話で、実際に企業が本格的に動きはじめたのには大きな“きっかけ”があります。

   

上記の表はIT業界界隈では比較的有名なデータです。

経済産業省の調査によると、2018年の市場規模を100%とおき、その後2030年に向けたシナリオでは、IT市場規模は137.4%と右肩上がりの成長率が見込まれている一方、IT人材需給はその需要に対し約45万人不足すると推測しています。

IT人材というのは、ITエンジニアを含む何かしらのIT業務に携わる方のことを指しますが、そのメイン職種はITエンジニアを中心とした仕事になります。日本の転職市場における転職者数は約280万人(2021年現在)となりますので、その内45万人をITエンジニア人材として補うことはまずできません。

このような背景から、ITエンジニア経験者は各企業において引く手あまたな状況ですが、一方採用したい企業では、経験者の獲得に苦戦している状況が続いています。このようなことから各企業は、“未経験からのITエンジニア”採用への着手を進めていることが、多くのシーンで“未経験からのITエンジニア”というキーワードを目にする理由です。

言い換えるならば、今、ITエンジニアに転職することは、自分自身の市場価値を高めやすい環境に変化しているともいえます。これを機会にあなたもITエンジニアへ一歩踏み出してみませんか?

 

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久住 亘(Wataru Kusumi)

大学を卒業後、大手アパレル企業に入社、接客や店舗管理、マネジメントを経験。その後IT特化型の人材紹介会社に転職し人材コンサルタント・クライアント担当の両面を経験。現在は、LHH(スプリング)転職エージェントのIT紹介事業部にて、主にエンジニアへの転職支援に携わり、未経験ITエンジニア転職サービス事業のプロジェクトマネージャーを担っている。

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