2020年コロナの影響により、転職市場はこれまでの「売り手市場」から「買い手市場」へトレンドが変化し、40~50歳代のミドル~シニア層が中心となった転職が大幅に増える傾向にありました。
しかし、2021年頃よりIT業界においては、少し異なる様相が見られています。
IT業界は、人材の中長期成長を見据え、第二新卒などの「若手ポテンシャル層」に今、採用の熱い視線を注ぎ積極的に採用をしています。
今回、その背景にある企業の意図を探ります。
2022年コロナによる転職市場の変化と今後の見通し
転職平均年齢が上昇した背景には、コロナによる影響が大きく影響しています。2020年世界を襲ったパンデミックは、日本においてもさまざまな業界、業種に経済的に大きな打撃を及ぼしました。
その影響により一時的に転職市場は鈍化し、多くの企業では新規採用および新卒採用の停止や大幅縮小があったことは記憶に新しい出来事です。
そのような中で企業はより高い専門性と即戦力を持つ経験者採用に舵を取ったため、転職市場における平均年齢が上昇しました。
変化があったのは、採用人材だけではありません。
パンデミックは、新しい採用手法も生み出しました。それが、Zoomなどに代表される非接触型のオンラインコミュニケーションツールです。これらは従来の対面式の面接に代替する手段として、早々にビジネスや教育、一般家庭に取り入れられ、広く普及し、いまや日常のものとなりました。
このようなツールやコミュニケーション上の劇的な変化を経て、2022年は「withコロナ」の時代になったといえるでしょう。
環境の大幅な変化は、DX(デジタルトランスフォーメーション)化への動きを加速させ、さまざまな企業でDX化推進を担う優秀なエンジニアの採用を急速に強化するようになりました。
しかし、多くの企業が同じような背景で採用を強化しているので、優秀なエンジニアのみならず、エンジニア経験者は市場において取り合いの状態です。
エンジニア募集をしているクライアント様から、エンジニア採用が計画通りできているのは一部の企業だけで、大半の企業では、思うように採用が進まないという声もよく耳にします。
そのため、多くの企業では、エンジニア経験のない第二新卒などの「若手ポテンシャル層」の採用にシフトし、自社教育に投資してITエンジニアとして中長期で活躍できる人材に育てようとする傾向が出ています。
以上の理由により、現在、未経験からITエンジニアにチャレンジする方を応援する環境が整備されつつあると言えます。
新しいスキル、キャリアを検討されている方は、ITエンジニアへのキャリアチェンジをご自身の可能性を拡げるきっかけとして考えてみてはいかがでしょうか。
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コンサルタント
大学を卒業後、大手アパレル企業に入社、接客や店舗管理、マネジメントを経験。その後IT特化型の人材紹介会社に転職し人材コンサルタント・クライアント担当の両面を経験。現在は、LHH(スプリング)転職エージェントのIT紹介事業部にて、主にエンジニアへの転職支援に携わり、未経験ITエンジニア転職サービス事業のプロジェクトマネージャーを担っている。