未経験からITエンジニアへの転職|プログラマーとインフラエンジニアの事例を紹介

 

「未経験からエンジニアを目指そう」といわれたときに、まず、最初に頭に浮かぶ職種として「プログラマー」を挙げる人が多いのではないでしょうか。 2020年より、小学校の授業にもプログラミング教育が必修となったことは記憶にも新しく、“ITエンジニア=プログラミング”と認識している人も多いかもしれません。 

一言でITエンジニアと言っても含まれる領域は広く、プログラマー以外にもインフラエンジニアや開発エンジニアなどさまざまなポジションがあります。 インターネットでITエンジニア関連の転職情報を調べてみると、「未経験からのエンジニアは大変!」と書かれていたり、「未経験からのプログラマーは難しいと言われました。」などのコメントも散見されます。 

では、現実として未経験からエンジニアにチャレンジしてを目指せるのか。難易度はどの程度か、気になりますよね。今回は未経験からのITエンジニアに挑戦する難易度について解説いたします。

そもそも、実務経験ゼロでエンジニアに転職できるのか、その難易度を判断する方法が何かを考えた時に、最もわかりやすいのが、求人票の【必須要件(応募条件)】や【選考内容】です。ここに書かれている情報から難易度をある程度読み取ることができます。
未経験から挑戦できるITエンジニアの求人では、実際にどのような募集内容をうたっているか以下に二つの事例を挙げ、比較したいと思います。
 
 

 

事例① プログラマー(開発エンジニア)
◆プログラマー(開発エンジニア)の必須要件(応募条件)
・プログラミングの経験1年以上(独学でも可)
・有料のプログラミングスクールを卒業された方
・Githubや自作アプリケーションなど、ソースコードを確認できるものの提出

◆プログラマー(開発エンジニア)の選考内容の例
・1次面接→プログラミングテスト→最終面接

プログラマー(開発エンジニア)の募集内容は上記のような内容が良く見られます。
この募集条件の場合、まったくプログラミングに触れたことがない方は、「応募しても断られそう・・」と思う方がほとんどかと思います。
記載されているとおりの条件が必須であれば、1年間独学で学習をするか、またはプログラミングスクールに通って、ようやく応募条件を満たすことになりますので事前準備がかなり必要となります。

また、なかには必須要件に「経験は不問」と記載されている求人もありますが、実際には選考時にプログラミングテストが実施されるなどのふるいにかけられ、最低限の技術力を判断する企業も少なくありません。
そのように考えると、実務未経験から、プログラマー(開発エンジニア)を目指すのは、学習やプログラミングスクールに通って知識を身に付ける準備期間が必要となり、難易度は少々高くなると言わざるをえません。


次に、未経験採用を行っている【インフラエンジニア】の求人例を比較してみたいと思います。

事例② インフラエンジニア
◆インフラエンジニアの必須要件(応募条件)の例
・経験不問
・理系や情報系の大学・専門学校の出身者

◆インフラエンジニアの選考内容の例
・適性検査→面接

インフラエンジニア未経験求人の特徴としては、上記のような募集内容が多くみられます。
選考自体もインフラの知識や技術内容などを問われるケースが中心で、WebやYouTubeなどで学習したことを回答するだけで合格となるパターンも多く見られます。
ITエンジニアの学習経験がない状態からITエンジニアを目指そうと考えると、インフラエンジニアの方がハードルが低い分「圧倒的に目指しやすい!」と感じられるかと思います。

プログラマー(開発エンジニア)とインフラエンジニアを比較してわかるように、プログラミングに関しては、実務上、初期に学習しなくてはならない内容が多く、実務に際してはある程度の準備期間が必要という特徴があるため、3カ月ほどの研修期間を設けている企業がほとんどです。

一方、インフラエンジニアの場合は、企業や業務の内容によりますが、平均すると最短で1か月~2か月程の研修を行ってから実務に入ることが多く、プログラマーと比較すると、短期間で実務に入ることが可能な職種であるといえます。
 

 

プログラマー(開発エンジニア)、インフラエンジニア、どちらのエンジニアの方が優れているということはありませんが、未経験からでITエンジニアを目指す場合は、以下の点も参考にすると良いでしょう。

・開発エンジニアを目指すには、事前準備や学習期間がかかる。
・インフラエンジニアは、実務経験や学習経験がゼロからでもチャレンジしやすく、入社後の研修から実務に入れる

ITエンジニアに興味があるものの、実務経験がない点でチャレンジを諦めるのはもったいないと思いませんか?

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久住 亘(Wataru Kusumi)

大学を卒業後、大手アパレル企業に入社、接客や店舗管理、マネジメントを経験。その後IT特化型の人材紹介会社に転職し人材コンサルタント・クライアント担当の両面を経験。現在は、LHH(スプリング)転職エージェントのIT紹介事業部にて、主にエンジニアへの転職支援に携わり、未経験ITエンジニア転職サービス事業のプロジェクトマネージャーを担っている。

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