リモート面接のよくある失敗談|面接成功の4つポイントを解説

 

2020年のパンデミックを契機に、企業との面接はリモートへと大きく切り替わりました。そこで、リモート面接ならではの失敗事例や面接でのNG点を転職エージェントの視点からお伝えいたします。
これまでの対面での面接ではあり得なかったことがリモート面接ではNGポイントになる得る可能性があります。リモート面接を控えている方は、ぜひ今後の参考にして頂ければと思います。

 

1.面接中のマナー編

さぁ、いよいよ面接が始まりました。デスクに座り、モニターを見ながら面接を行っています。リモート環境では、こっそり「カンペ」を用意して見ることもできます。
むしろ、リモート面接では、「カンペをみんな用意しているもんだな。」と考えている企業も少なくありません。中には、カンペを見える位置に用意しておく方もいらっしゃるでしょう。
しかし、面接中にカンペばかりを見てしまい、目線が明らかにカメラ目線から外れてしまったり、明らかに何かを読んでいるような棒読み状態になり、面接官に容易に見抜かれるケースがあります。
もし、カンペを用意する場合、話す直前に少し目線を移すぐらいで済むように、カメラから近い場所に置くようにしましょう

また、面接においては、会社説明や、面接官の発言内容をメモする方もいるでしょう。その際、パソコンでメモをとる方が稀にいらっしゃいます。
タイピングは叩く強さによっては、面接官側にもパチパチとキーボードを叩く音が入ってしまうこともあります。これも面接官によっては、「面接のマナーに欠けている」と感じてしまい、NGとなった事例がありました。
面接以外の雑音が入ることは、オンライン面接のマナーに欠けるとみなされるのでご注意ください。
どうしてもメモを取りたい場合には、ノートなどの紙に書くのがよいでしょう。また、事前に面接官の方にメモを取りたい旨を伝えることも、マナーの観点において礼儀正しさを印象付けるよい行いと映るでしょう。

 

 

2.面接(リモート)ツールの事前準備編

リモート面接の場で多く利用されているオンラインツールの代表格と言えばZoomやマイクロソフトのTeams、GoogleMeetなど、無料で利用できるものから、その他独自のオンラインツールなどを指定する企業もあります。
また、各種オンラインツールに関しては、パソコンやスマートフォンへの事前のインストールや音声の調整などの設定が必須です。面接の案内時に、事前のインストールや音声、画像のテストなどを指示されているにもかかわらず、面接当日に直前になって時間ギリギリになって行い、いざ面接の時間になってみたら、音声が聞こえない、画像が映らないなどの接続トラブルが起きてしまったということを良く聞きます。結果、面接をスムーズに実施することが出来ず、お見送りになったパターンもありました。

もちろん、パンデミックが始まった初期では、こうしたオンラインツールに不慣れな中でのトラブルはいくつもありましたが、すでにオンラインツールでの面接スタイルが広く普及して2年以上が経過しているので、もはやIT業界をはじめ当然のようにオンライン面接を指定する企業が多いです。事前のテストや準備の指示をしていたにもかかわらず、その準備不足が面接当日に発覚し、「事前準備不足」のためNGとなってしまう、なんとも残念なケースも起こっています。
リモート面接が決まったら、まず当日使用予定のパソコンやスマートフォンで、事前に動作テストの準備を行い、当日不具合があった場合にも即座に対処できるよう備えましょう。備えあれば憂いなしと言いますが、たいていの不具合やトラブル解決方法はWebに掲載されています。

 

 

3.面接対応方法や面接環境編
「現職中の方は面接日に有給休暇を取っているか?」
在宅ワーク中のリモート面接は、スケジュールの調整、都合が付けられやすくなったことは事実です。しかし、業務時間中に休みを取っていないにもかかわらず面接を行っているということは、「仕事を抜け出している」というモラル面を企業側に不安視されることがあります。

企業側も対面式の面接しか行っていなかったパンデミック以前は、就業後を見越した20時開始などの面接実施が多くありましたが、昨今ではリモート面接が主流になり、政府の進める働き方改革などの動きもあり、日中の時間帯の実施に限定するなど、夜間の面接を行わない企業も増えてきました。
このような状況下で、現職中の方は、企業側の面接候補時間と合わないケースも多く出てきています。

また、有給休暇の取得が難しい職場の方もいらっしゃいますし、有給取得によって転職活動が現職にばれてしまうなどの不安から、なかなか有給取得に踏み切れない方もいらっしゃいます。
日中の時間帯での面接の場合には、できる限り有給休暇の取得や半休を取得して面接に臨みましょう。ビジネスマンとしてのスケジュール調整力の見せどころともいえるでしょう。

一方、別のパターンでは、就業中に社内の会議室を利用して面接を実施していることが発覚したケースもありました。こちらの候補者の方も、モラル面でお見送りとなりました。
上記のようなケースも、モラルの面で望ましくは無いと判断されることがございます。たとえば、就業後の面接で、面接時間によっては帰宅時間に間に合わないようなやむを得ないケースもあるかもしれません。
その場合は、駅などに設置されている完全個室ブースなどの場所を把握しておくこともおススメです。
もちろん、カフェなど周囲に人や雑音が入る環境は論外です。即刻面接が中止になり、NGとなる可能性が高いので、オンライン面接ではどこで受けるかも大切な要素だといえます。



   

4.番外編
NGまではいかないが、面接官に懸念される可能性があること

・個人アカウント名や写真がプライベート向け

ZoomGoogleの個人アカウント名がプライベート向けのパターンです。
登録名が「あだ名」や、登録写真が漫画やアニメ、その他ビジネスの場にはふさわしく無い写真などを使用されている場合です。面接官によっては、「面接にはふさわしくない」と判断をされてしまうパターンもありますので、注意が必要です。
面接の際には登録名は本名、フルネームにあらかじめ変更をしておきましょう。また、登録写真は、証明写真で使用されているものが最もよいですが、中には写真を登録されたくない方もいらっしゃるかと思いますので、その際には登録写真は無くても大丈夫です。
上記については、やはり事前準備や接続テストを行っておらず、面接当日になってニックネームや登録写真に気付いたというパターンもよく聞きます。いずれも面接対策や準備の一つとして、面接を受ける環境を整えることも項目に加えていただけるとよいでしょう。

LHH転職エージェントでは、転職に関する相談から面接の対策まで行っています。
面接に自信が無い方、リモート面接が初めてという方も、安心して面接へ臨めるようサポートさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

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久住 亘(Wataru Kusumi)

大学を卒業後、大手アパレル企業に入社、接客や店舗管理、マネジメントを経験。その後IT特化型の人材紹介会社に転職し人材コンサルタント・クライアント担当の両面を経験。現在は、LHH転職エージェントのIT紹介事業部にて、主にエンジニアへの転職支援に携わり、未経験ITエンジニア転職サービス事業のプロジェクトマネージャーを担っている。

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