IPO準備は、企業にとって次に進むための重要なステップのひとつです。それだけに、担当者はかなりの裁量が問われるといっていいでしょう。IPO準備に携わり、無事に上場を成功させた経験から、新たな目標を達成されたB様のケースを紹介します。
200万円もの年収アップを果たしたB様の成功事例
B様は40代の男性で、当社をご利用になったときは、東証二部上場企業で経理をご担当されていました。その当時の年収は650万円です。40代の経理職としては、決して悪くはない金額です。しかしB様が前職で経験されたことは、現在の転職市場を考えると更に高額の報酬を受け取るだけの高い価値があるものでした。実は、B様は前職で上場時のIPO準備に携わっています。IPOをパスするには、公認会計士の監査が大きなポイントです。企業の経済的な実態が、会計処理に正確に反映されているかどうかが問われ、さらに、処理ルールが統一されていなければなりません。ささいな部分にもチェックが入ります。つまり、企業が上場を果たすまでは非常に神経を使う期間であり、その担当者の貢献度は非常に大きいのです。
前職での経験と実積を活かし、B様はIPO準備を控えた企業にご入社されました。上場後のメンテナンス業務も経験されていることから、転職先では上場後に経理責任者として勤務できることにも非常に満足されています。さらに、年収は前職より200万円アップを実現。650万円から850万円と、大幅に年収を上げることに成功しました。
上場予定の企業を目標にする難しさを解決できた
B様が当社を利用されるきっかけになったキーワードは「上場予定」。在籍中に企業が上場を果たすという経験は、なかなかできるものではありません。しかし、B様が希望するIPO準備という業務を軸に転職先を探す場合、当然ながら、その企業が事前に上場を予定しているかどうかを把握できることが条件として含まれてきます。ところが、ここで問題になるのがインサイダーに抵触してしまう危険性をはらんでいることです。さらに、上場を予定している企業は、秘密裏に進めていることも多く、通常の求人にはなかなか出てきません。
こうして、さまざまな問題や不安が、B様の転職活動の障害になっていたようです。そんなB様が抱える疑問や問題を、当社が取り除くお手伝いができたことには、非常に喜びを感じています。難しい転職ケースではありますが、B様の責任感ある姿勢と実直な人柄、そして前職での豊かな経験が功を奏した結果であると感じています。また、B様が転職エージェントとしての当社の強みを理解してくださっていた結果でしょう。
転職者が求める情報を的確に提供することが成功のカギ
「上場予定」といっても、JASDAQなのかマザーズなのか、東証一部か二部かなど、どの証券取引所に上場するのかで違ってきます。それ以前に、企業がどのフェーズにあるのかが重要なポイントです。上場を目標にする企業は多いものの、実際にはあきらめて先送りするケースは珍しいことではありません。それだけにタイミングも重要であり、上場後のリスクも考えておきたいという企業は多いでしょう。上場が予定されていても、監査法人や証券会社は決定しているのか、具体的な指摘などは受けているのかといった点もポイントです。
転職を成功させるカギは、転職者が求める情報を的確に提供すること。しかしB様の場合、さらに考慮したのはIPO準備に携わるだけではなく、その先にありました。IPO準備はやりがいのある職務です。B様の実績と力量をみれば、上場を控える企業にぜひ紹介したい人材ですが、それだけで終わってしまうのは非常にもったいない。その後も責任あるポストで勤務できる企業をおすすめしたいと考え、コンサルタントとしてアドバイスさせていただきました。何社か打診した結果、最終的に良い転職先をご紹介できたことにホッとしています。B様の今後のご活躍が楽しみです。
LHH転職エージェントの強み
今回ご紹介した事例以外にも、たくさんの職種で実績事例があります。管理部門系での転職をお考えの方はぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。
コンサルタント
大学卒業後、日系メーカーと広告商社にてセールスを経験した後にアデコに入社する。派遣・アウトソーシング・人財紹介のコンサルティングセールスとして幅広く企業の採用課題に向きあい、経営支援を行う。LHH転職エージェントには立ち上げより参画し、現在は経理・人事を中心としたHR&ファイナンス部に所属している。とくにミドルクラスの採用を中心に、事業立ち上げ期の企業支援、上場フェーズの人員補強などを得意とし、企業経営の根幹を担う人材の転職成功実績を多数有する。