プラントエンジニアとは?生活を支える縁の下の力持ち

生活を支える縁の下の力持ち、プラントエンジニアとは

転職を成功に導くには、タイミングが重要です。タイミングとは、求職者から見た場合のことも指しますが、業界側にも転職しやすい時期というものがあります。好景気によって生産量が求められ、広く人員を求めている業界や、新薬の開発など注目度の高い業界、または新しいエネルギーへの移行などで需要が高まりつつある業界は、それだけ良い人材が必要になります。そういったタイミングを狙えば、通常よりも良い条件での転職が見込みやすくなるのです。その一つにプラントオーナーのエンジニアがあります。なぜ、プラントオーナーのエンジニアとして活躍のチャンスなのか、解説していきます。

募集の多い職種と需要の高いスキルとは?

生活を支える縁の下の力持ち、プラントエンジニアとは

求人のニーズが高まっている分野のひとつに、主にエネルギーや化学、電子材料、そして製薬などのプラントオーナーがあります。求められているのはプロジェクトエンジニアや機械、電気・計装、プロセス、建築・建設、IT、生産技術者などです。
例えば、化学メーカーの新設プラントでは、研究開発→パイロットプラント→量産のようなプロセスの知見を持ったエンジニアや、グループ会社の敷地内などの海外プラント新設案件に参画するプロジェクトエンジニア等の求人が目立ちます。

また、既設プラントでは、プラント全体の効率化を目的とした改造・保全、またはその立案を担当していただくポジションが多いです。これらのポジションは、オーナーサイドでご経験を積まれた求職者の方だけでなく、エンジニアリング会社や機械メーカー、電機メーカー等でご活躍された方も募集の対象となります。いずれも、機械、電気、化学工学、エネルギー工学、建築・建設、IT等の専門知識をお持ちである事が重要になります。

なぜ、需要が高まっているのか?

プラントオーナーの求人ニーズが高まっているのには、様々な理由があります。まず、一つの背景は年齢構成上の問題です。世代交代により減少して行く人員を継続的に確保し、自社プラントを安定的に操業させる必要があります。

次に、業界動向があります。各オーナーの大型設備投資計画に基づく需要の他、プラントの老朽化対策や環境対策等を目的とした設備の改良、量産の更なる効率化に向けた最新技術の導入等があります。例えば、プラントの老朽化対策としては、これまで膨大な数のプラントを人の力で一つ一つ確認していたものを、ITの力を借りることによって時間もコストも削減できるようになります。

また、AIや最新ロボットの導入による量産計画の改善取組みも行われています。「量産の更なる効率化」について、もう少し詳しく説明しておきましょう。例えば、製薬会社であれば2年に1度価格の改定が行われており、薬価が下がるというルールがあります。しかし、薬価が下がれば、使用する側にとっては購入しやすくなりますが、製造側にすると痛手になりやすい傾向が出てきます。開発にかかる費用や人件費など、必要な原資が損なわれることになりかねません。全体の利益を下げないための対策が求められます。つまり、薬価が下がる分、量産の効率化を図る必要が出てくるわけです。

生活を支える縁の下の力持ち、プラントエンジニアとは

知識やスキルを活かし、更にその幅を広げられるチャンス

プラントオーナーでの仕事はものづくりやエネルギーの創出に深くかかわることができる、やりがいのある仕事だと私自身認識しています。しかし、全てのプラントエンジニアの方におすすめというわけではなく、アカデミックな環境で機械の設計や研究開発に従事されたい方や、プラント建設自体にのみ関心がある方には向いていないかもしれません。では、どのような方におすすめなのか、自社プラントにおいて、得られる経験や、転職市場としての価値がどのように上がるのか、もう少し詳しく解説しましょう。

オーナーエンジニアリングでは設備建設の検討段階から建設後のメンテナンス・改善に一貫して関わることができます。そのため、機械の設計・制作のみに限らずプラント全体の検討段階から関わりたい方や、携わった設備に長く、深く関わりたい方には特におすすめです。
また、プラントを建てるだけではなく、プラントの一番近くでトラブルの対応方法の検討、最適なメンテンナンス方法の提案などを行いながら使用者と一緒に設備を作り込むことができ、それまでの苦労や設備が実際に動いた時の喜びを共有できるのも特長の一つです。
このように、各プロジェクトの計画段階から業務に関わる事は、上流のエンジニアとしてスキルの幅を広げてくれます。

世の中にあふれるモノ。そのものづくりを支えるのがプラント。プラント作りを仕事にすることは、ものづくりを支える大きな基盤となる、とてもやりがいのあるものとなるでしょう。

LHH転職エージェントの強み

今回ご紹介した事例以外にも、たくさんの職種で実績事例があります。エンジニアリング系での転職をお考えの方はぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。

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コンサルタント

畠山 紗衣
畠山 紗衣
専門・担当領域:機械・電気・化学

大学卒業後、人材紹介会社に入社し機械・電気・化学業界全般の企業担当コンサルタントとなるも、その後大手金融機関を経て、再度LHH転職エージェントにて転職コンサルタントになる。自分自身がキャリアを模索した経験からも求職者の悩みへの理解は深い。現在は理系出身者の転職支援を手掛けるが、主にメーカー・プラントエンジニアリング会社・化学を領域としている。

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