年齢を重ねた結果、自分のキャリアを活かしきれていないと感じる人は多いといえます。わたしが担当させていただいた50代男性で現職は工場長だったお客様も、そんなお一人でした。特に、役職定年を迎える時期になると与えられる職務も限定されてしまうため、仕事にやりがいを感じられないという方もめずらしくありません。「現役にこだわり続けたい」という気持ちを形にするためには、優秀な人財として積極的にアピールしていくことが大切です。どのような過程を経て、最終的な内定を得ることになったのかを詳しくご紹介していきます。
現役で働きたい!仕事のやりがいとキャリアパス
大手電機メーカーに新卒で入社した後、何度か転職を経てから年収650万円の工場長として勤務されていました。ご相談に来られたときは、年齢や転職を重ねるうちにキャリアの広がり、仕事へのやりがいといった点で悩みを抱えており、転職を希望されているとおっしゃっていたのが印象に残っています。この方はすでに役職定年を迎えていた関係で、職務が限定されて責任のある仕事を任されないいった点で、物足りなさを感じていらっしゃったようです。ご本人としても、現役としてもう5年程度働きたいと希望していたため、転職にチャレンジされていました。
転職後は、日系の部品メーカーに工場長として迎えられ、年収も880万円と転職前よりもアップしています。年齢にとらわれず、幅広い視野で転職活動を行ったことが最終的な内定を勝ち取ることにつながったといえるでしょう。ご本人も担当職務の拡大と年収アップが転職先への入社の決め手になったとおっしゃっています。
転職前は工場長を歴任した後に役職定年による技術担当レベル職だったものの、転職後は工場全体をマネジメントする立場の工場長を任されることになりました。これまで積み上げてきた技術のキャリアだけでなく、経営権や人事権もあるため、さながら中小企業の社長業への転身ともいえます。また、転職するにあたって転居を伴ったものの、経済的な負担がクリアであったためご家族の反対もなく転職を果たされています。
現住所にとらわれない転職も1つの方法
この方は直近での転職歴が多かったため、職務の範囲や待遇面といった条件が徐々にダウンしていく傾向にありました。また、当初は現住所からの通勤を希望していたものの、なかなか条件の合った求人が少なく苦戦。ご本人との面談を通じて、あえて居住地県外の企業をご紹介しました。地縁がまったくない方だったものの、キャリアマッチしていると判断し、東海圏への求人を勧めさせていただいたのです。
何よりも、まだまだ現役として仕事の幅を広げていきたいという明確な思いを持たれていたため、その希望を叶える方向でサポートさせていただきました。県外への転職ということもあり、事前に条件面での擦り合わせを綿密に行ったことが最終的に内定を得ることにつながったと考えています。
お互いに疑問点を整理していくことが一番の近道
希望条件に合った転職を成功するに至ったのは、LHH転職エージェントの担当コンサルタントが直接現場に赴き、責任者との商談を重ねた部分もメリットとして働きました。何度もやりとりを重ねていくうちに、この方が希望する条件に近い交渉ができたと思います。
採用ターゲットを絞っていくうちに、通勤可能な県内で探すよりも、優秀な人財であれば県外からも採用する企業に視野を広げられた点が成功要因だといえます。また、単身や家族帯同を問わず、会社負担の借り上げ住宅の提供や自動車の貸与、帰省日補助など経済面・物理面での待遇をカバーできたことが転職先への入社を決意される決め手になったようです。
他社の求人情報などと照らし合わせて、魅力的な案件としてご紹介できた点に大きな意味があったかと感じます。ご自身だけで転職活動を進められるよりも、効率的にアプローチができた点が希望する転職先を見つけるきっかけになったといえるでしょう。
LHH転職エージェントの強み
今回ご紹介した事例以外にも、たくさんの職種で実績事例があります。東海エリアでの転職をお考えの方はぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。
コンサルタント
新卒でアデコ株式会社に入社し、人材派遣、人材紹介を中心としたコンサルティング営業に従事。その後、人材紹介部門(LHH転職エージェント)へ異動し、東海エリアを中心とした自動車、機械メーカーを中心に担当。地道な営業で培った豊富な企業情報、業界情報を武器として、将来を見据えた納得感のある転職活動のご支援を心掛けています。