エンジニアなどの技術職は、専門分野とキャリアに一貫性があれば転職を有利に進めていくことができる職種のひとつです。
先日、「40代×契約社員×現在5社目」という、一般的には転職しづらいと感じるようなキャリアの方が転職に成功されました。年収を460万円もアップさせ、正社員としての採用です。
どのようにして将来性を見通せるような転職が実現できたのでしょうか。
契約社員で雇用と待遇面で不安。将来性が見通せない。
転職活動を進めていくなかで、ご自身の今後のキャリアパスに悩まれる方は少なくありません。
40代男性の半導体エンジニアのお客様も、将来性について悩んでいらっしゃいました。
ご経験は半導体装置系メーカーに新卒で入社して以来、4社で半導体エンジニアとして研究職に従事。
現職は契約社員の立場で、年収300万円の技術アドバイザーとして1年ほど従事していたものの、メインキャリアは研究者という方でした。
以前に体調崩されて、仕事はキャリア以外を第一優先で選んだ過去があり今にいたります。
しかし現在は体調も整い、やはり技術の最先端にいたいという思いと、現職は有期雇用や待遇面で不安を抱えており将来性が見通せない状態にあったようです。
これまで知人の紹介での転職のため、面接慣れてしていない
過去に転職をしたときには知人からの紹介によるものがほとんどでした。
今回の転職活動は複数の転職サイトに登録をするところからスタートされていましたが、思ったよりも求人数が少なく困っていたようです。
そこで転職エージェントを利用してみることにされたといいます。
待遇改善と将来的な不安が転職のきっかけだったため、研究者へのこだわりがあったわけではありませんでした。
ご面談でじっくりとお話を伺う中で、現在の世の中の市況、お客様の転職理由の改善、ご経験、将来的なキャリアの展望といった面から、方向性は半導体の研究者を目指すというご提案をしました。
これ一択といえる迷いのない提案です。
求人の提案は、たくさんの中から選べるというよりも選りすぐりをご紹介しました。
そのため内定を勝ち得るためには、選考というハードルを全て突破できるよう万全の態勢で臨むことがポイントです。
これまで知人紹介で転職してきたため、そうでない面接は慣れておらず、1次面接と最終面接前に私どもと「模擬面接」で強化を徹底しました。
転職経験があるから面接は慣れているという考え方もありますが、慣れているのと得意といえるかは別です。
知人という「信頼」のラベルを張った面接と、そうでない面接は大きく様変わりします。
実力があっても面接官に魅力が伝わらなければ選考通過は遠のきます。
新卒や第二新卒と違い、社会人の転職活動は今までのキャリアを軸に展開していく必要があります。
ベテランと呼ばれるほどキャリアを積んでもなお、将来に向かって前向きな姿勢を示していくことは、強いアピールポイントとなります。
ご自身とマッチした会社や職種を選ぶことで、転職活動を有利に進めていくことができるといえるでしょう。
実際、この事例のお客様は模擬面接によって緊張することなく、ご自身のアピールポイントを見つけられたとのことで、コンサルタントとしても安心材料になりました。
継続は力なり
タフな条件を乗り越えて内定を獲得されたのは、世界シェアトップクラスの半導体装置メーカーの研究開発職。
年収760万円で実に年収460万円アップ、もちろん正社員です。
転職のきっかけになった課題をすべて解消しでき、研究環境の充実した中での研究者へ返り咲きです。
将来性の見通しがだいぶ立つようになりました。
企業からの評価ポイントは、技術の一貫性でした。
研究者以外の職種で形を変えても常に半導体業界に身を置き、専門分野に一貫性を持っていました。
人生100年時代、介護離職という言葉も聞きます。
長い人生の中で体調やご家族など自分ひとりの気持ち以外の理由で、仕事を選ぶこともますます増えていくでしょう。
大切なことは他人と自分を比べてしまうのではなく、どうしたいのかという気持ちに向き合うこと。
やりたいことがある場合、どのような形であればそれを続けられるのかを考えて、細くても継続していくことが大切であるように思います。
LHH転職エージェントの強み
今回ご紹介した事例以外にも、たくさんの職種で実績事例があります。エンジニアリング系での転職をお考えの方はぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。
コンサルタント
大学卒業後、装置メーカーにて営業・カスタマーサポート業務に従事する。
その後、LHH転職エージェント(アデコ株会社)へ転職し、一貫して自動車と半導体業界のエンジニア職を中心に転職支援を行っている。
メーカー出身の転職経験者として求職者に寄り添い、生きた情報を提供することをモットーとしている。