障がい者雇用の求人は、なぜ契約社員スタートが多いのか

障がい者雇用の求人は、なぜ契約社員スタートが多いのか
仕事を探している際、雇用形態は気になる条件の一つではないでしょうか。正社員で働きたいと多くの方が考えると思います。しかし、障がい者採用の求人の雇用形態は契約社員が多いです。それはなぜか、また、雇用形態が契約社員というだけで応募しないのはもったいない理由をご説明します。

 

障がい者採用では、体調が安定しないまま焦って無理に就職してしまい、その結果、数カ月で退職されるという方が、残念ながらかなり多くいらっしゃいます。企業側も、長く働いていただけるかどうかというのは、面接で2~3回会っただけではなかなか判断がつきません。まずは契約社員でご入社いただき、ご活躍の状況を見ながら正社員を目指して欲しい、という企業が多いです。そのため、入社時は契約社員であったとしても、その後正社員に登用されているケースが多くあります。

契約社員の場合、期間が決まっているというデメリットばかりが目につきがちですが、個別の契約や就業規則になっている企業も多く、正社員よりも柔軟な働き方ができるというメリットがあります。

 

<実際にあったメリット>

・それぞれの障がいの状況に応じて、勤務時間やお休みなどの働き方を柔軟に調整できる。例えば、短時間勤務からスタートして、慣れてきてからフルタイムに移行する等。

・通院のためのお休みが、規定の有給だけでは足りない場合、特別休暇が付与される。

・前職を辞めた後に少しブランクが空いてしまい、体力的にもパフォーマンスの面でも不安がある場合、難易度を下げた業務からスロースタートできるよう調整してくれる。

正社員の給与や福利厚生、雇用の安定度、仕事のやりがいというのは魅力的である一方、業務のレベルが高くなる、責任範囲が広くなる、代わりがきかない仕事をアサインされるため休みづらくなる、という不安もあります。

雇用形態の呼び方は、企業によってさまざまです。嘱託社員という雇用形態でも賞与や退職金が出る場合や、定年まで働ける企業もあります。入社時は契約社員だったとしても、1年後に正社員になっている方が9割という企業もあります。興味のある企業が契約社員の募集をしている場合、まずは応募をしてみることをお勧めします。


平成25年より施行された無期転換ルールにより、期限を気にせず働くことも可能となりました。

詳しくは、厚生労働省のページをご覧ください。

有期契約労働者の無期転換ポータルサイト


正社員登用の制度や実績はあるのか、障がい者採用で入社された方で長く働いている方はいらっしゃるのか、というのを面接の時や内定が出たタイミングで確認をされてみてはいかがでしょうか。

 

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今回ご紹介した事例以外にも、障がいをお持ちの方の実績事例があります。障がい者採用転職をお考えの方はぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。

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コンサルタント 枝 百合
枝 百合
専門・担当領域:障がい者採用・管理系部門

証券会社でリテール営業を経験後、転職エージェントの転職コンサルタントへキャリアチェンジをする。現在は、障がい者採用と管理部門系の転職支援を行う。とくに障がい者採用領域においてのサポート実績は、のべ300名以上ある。求職者の障がい特徴と企業の職場環境に応じた、双方への丁寧なフォローを大切にしている。

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