データからひも解く採用市場≪コロナ禍は選考プロセスをどう変えたか?≫

2年近くにも及ぶコロナ禍は採用現場・転職市場にどのような変化をもたらしたのでしょうか。2020年3月の弊社サーベイにおいて人材・企業の多くが「対面での面談ができなくなり、社風が(人柄が)分からない」ことを課題視していることが分かり、そのソリューションとして"カジュアル面談"や"オファー面談"の活用を検討しているというコメントが散見されました。

確かにコロナ流行以後の全四半期において、オファー面談実施率(※)は前年同期比で100%を超え続けており、2019年と2020年以降を比較すると、実施率は3ポイントも上昇しています(16.5% VS 19.5%)。昨今ますます重要性が高まるMVVやパーパスを人材に確りと伝える場としての活用に加えて、オンラインでは損なわれがちな情報を補う場としての活用が伸長していること、選考プロセスの変化が見て取れます。

昨今重要性が増しているオファー面談の設定においては、慎重を期す必要があります。求職者のビジョンや、どのような情報を求めているか、といった事前情報を基に、通り一遍ではなく、しっかりと”伝わる”内容とコミュニケーション手法が求められます。単に実施すればよいというものではなく、ややもすると逆に作用し求職者の意向を下げる結果にもなりかねません。

LHHでは各コンサルタントが企業・求職者の双方と接点を持つ360度式のサービスを提供しており、選考の最終局面においても正確かつスピーディな情報提供で採用活動を成功へと導きます。採用内定前後での辞退が多いといった課題をお持ちであれば、ぜひお声がけください。

  • オファー面談実施率分母:期間中の内定数、分子:左記のうちオファー面談が実施された数
  • オンライン面談の種別(対面/オンライン)は考慮していません。定量データはありませんが、選考過程の大半をオンラインで実施し、オファー面談においては対面で実施、実際のオフィスの雰囲気を感じてもらう、という切り分けをしている企業が多い印象です。
  • データは全て弊社取扱求人・転職支援活動の蓄積データに準拠
 

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コンサルタント

飯野 翔太郎

大学を卒業後、IT業界・コーポレート系職種を中心に転職エージェントを経験。現在は人材紹介事業部門(LHH)付の経営企画担当として、営業企画、プロセス改善、事業部横断プロジェクトの推進、DX推進を担っている。

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