#年収800万 #職業
「年収800万円を実現するにはどうしたらよいか?」と考えている方に向けて、公的機関が出している数値データをもとに具体的な業種や職種を紹介します。高収入を獲得するための企業選びのポイントも詳しく解説していますので、年収800万円超を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
目次
年収800万を稼げる職業は?
ここでは、年収800万円を稼ぐことができる業種を、公的調査のデータをもとに紹介し、職種についても言及します。さらに文系、理系それぞれのカテゴリーでどのような仕事を選べば高収入を得やすいかを解説していきます。
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年収800万を稼げる業種
日本で働くうえで、高収入を得やすい業種を知るために、国税庁が令和5年9月に公表した「令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-」を参照します。この報告の「(第19図)業種別の給与階級別構成割合」を見ると、業種ごとの年収分布がわかります。
参照元:令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf
「(第19図)業種別の給与階級別構成割合」より、日本で平均年収800万円超の割合が最も多い業種は上から、
- 電気、ガス、熱供給、水道業などのライフライン関連(43.5%)
- 金融、保険業(28.1%)
- 情報通信業(23.7%)
となります。さらに、800万円超の給与所得者が10%以上の業種は、以下のようになっています。
- 学術研究、専門・技術サービス、教育、学習支援業(19.1%)
- 製造業(15.6%)
- 建設業(13.4%)
- 不動産、物品賃貸業(12.1%)
- 複合サービス事業(11.0%)、運輸業
- 郵便業(10.7%)
年収800万を稼げる職種
ここでは、800万円超の収入を得やすい職種について言及します。
キーワードとして考えるべきなのは、以下のような点です。
- 希少性が高いスキルを有すること
- 社会的価値と難易度が高い資格を有すること
- 単価が高い商材やサービスを扱うこと
- 歩合制、インセンティブなどで成果が収入アップに結びつくこと
など
上記に当てはまる職種として考えられるのは、社会的価値と難易度が高い資格を有する医師や税理士、会計士や弁護士などです。また、希少性が高いスキルを有する職種としては、製薬会社の研究員やMR(医薬情報担当者)、大学教授などがあります。単価が高い商材やサービスを扱う職種としては、金融、不動産、保険、総合商社の営業があげられます。これらの仕事はインセンティブを得やすいこともあり、実績を上げれば収入アップにつながる点でもおすすめです。
年収800万を稼げる職業一覧【文系】
文系出身で高収入を得やすい職業を以下に列挙します。
- 公認会計士
- 不動産鑑定士
- 弁護士
- 弁理士(特許など知的財産の保護や利用促進を行う職種)
- 営業職(総合商社、不動産、金融、保険、医療関係など)
- 大学教授
- 経営コンサルタント
- 広告代理店
- テレビ局員(キー局)
- 経営コンサルタント
- システムアナリスト(ITで顧客の問題解決を提案する職種。文系でも活躍可能)
- コピーライター
ポイントとしては、希少性があることや難易度が高い資格やスキルを有すること、高額の商品やサービスを扱う(大きなお金が流れる)業種であること、インセンティブ制度の恩恵を受けやすいことなどが上げられます。
年収800万を稼げる職業一覧【理系】
理系出身で高収入を得やすい職業を以下に列挙します。
- ITアーキテクト(システム全体の運用基盤設計を行う職種)
- 一級建築士
- システムアナリスト(IT系で顧客の問題解決を提案する職種)
- 医師
- 研究開発職
- データサイエンティスト
- アクチュアリー(生命保険や企業年金などの金額算定を行う職種)
- 大学教授
- MR(医薬情報担当者)
- 技術士(航空、化学、建築など科学技術に関連する国家資格保持者)
ポイントとしては、希少性があることや難易度が高い資格やスキルを有すること、インセンティブ制度の恩恵を受けやすいことなどが上げられます。
年収800万を稼げる職業でよくある疑問
年収800万は上位何%に入る?
年収800万円を超える給与所得者は何%程度存在するのかを知るために、国税庁が令和5年9月に公表した「令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-」を再び参照します。
参照元:令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf
「令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-」の「(第19図)業種別の給与階級別構成割合」(p.23)を見ると、年収が800万円を超える給与所得者は、全体の10.9%存在することがわかります。つまり給与所得者の1割以上は年収800万円以上を獲得しているわけです。
ちなみに、同報告書の「(第16表)給与階級別給与所得者数・構成割合」では、この報告をさらに細分化した、以下のような数値を知ることができます。
- 年収が2,500万円超えの割合:0.3%
- 年収が2,000万円を超え2,500万円以下の割合:0.3%
- 年収が1,500万円を超え2,000万円以下の割合:0.8%
- 年収が1,000万円を超え1,500万円以下の割合:4.0%
- 年収が900万円を超え1,000万円以下の割合:2.2%
- 年収が800万円を超え900万円以下の割合:3.3%
年収800万を稼ぐ難易度は?
年収800万円を稼ぐ難易度を考察するために、国税庁が令和5年9月に公表した「令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-」の「(第10表)平均給料・手当及び平均賞与」から給与所得者の平均年収を参照します。
参照元:令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf
「(第10表)平均給料・手当及び平均賞与」では、日本の平均給与は約458万円です。
前項に記載したように、年収800万円超の給与所得者は全体の約1割です。それを踏まえて、年収800万円を目指す方には、まず高収入を得やすい業種や職種に転職することをおすすめします。
年収800万を稼げる仕事は大変?
年収800万円を稼ぐのはもちろん大変です。とはいえ、業種や職種によって「大変さ」の種類は異なります。
たとえば医師や弁護士、技術士などはまずその資格を得るまでが大変ですし、他者の健康や利益に深く関わるため責任も重大です。
特殊なスキルで高収入を得る研究者や技術者は、難しい仕事を担当する可能性が高く、常に知識を更新する努力も欠かせません。また、営業努力で高収入を達成した場合、好成績を維持する努力を要求されます。
これらを総括すると、高収入を実現しそれを維持するには、業界のニーズを踏まえた適切な努力や自己投資、計画的な学びや新たなアイデアを出し続けることが必要です。
年収800万の生活レベルは?
年収800万円は、日本の給与所得者の平均年収である458万円に対して約1.75倍に当たります。階層的に見ると、中間層の上位という位置づけです。
年収800万円の暮らしをより細かく見ると、年金や税金、健康保険や社会保険などを引いた手取りは年間約600万円、毎月の手取りは約50万円です。ひとり暮らしであれば、家賃や水道光熱費・食費・通信費、交際費などの必要経費を引いても、貯金もでき、趣味などにお金をかける余裕もできます。
年収800万の職業に従事するためのポイント
実力主義の会社・歩合制の職種に就職する
高年収を望む場合、成果主義や歩合制を徹底している企業に入る方法があります。成果が昇進や昇給に直結する会社なら、自らの努力によって年収800万円を目指すことができるからです。おすすめしたいのは、不動産や保険、金融や医療関係、総合商社など、高額な商材やサービスを扱う営業職です。また、実力主義の気風が強い外資系企業も選択候補として推奨します。
残業や休日出勤で高収入を目指す考え方もありますが、現状の収入が800万円に対して大きな差がある場合はおすすめしません。多くの残業や休日出勤が当然になると心身が疲弊しますし、会社から定時退勤を指示されて計画が達成できないこともあり得るからです。
給与水準の高い会社・業界に就職する
今現在働いている方は、周囲に高収入を獲得している上司など、ロールモデルとなる存在があるかを確認しましょう。上司や経営者を含めて年収800万円の達成者がいない場合、新事業の立ち上げやヒット商品・サービスで業績が急上昇しない限り、高収入の実現は難しいでしょう。そのため、給与体系などの現状が変わらないのであれば、早めに転職することをおすすめします。
高年収を目指す場合は、成長している業界や、高水準で安定している業界を選び、その中でもできるだけ会社規模が大きい企業を目指してください。
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まとめ
年収800万円を稼げる業種や職種を紹介し、その難易度や転職のポイントを解説しました。年収800万円を超える給与所得者は全体の1割程度です。年収800万円を実現するためには、実力主義の会社や、歩合制のある職種、また給与水準の高い業界への転職を検討しましょう。ただ、自力で優良企業への転職を実現するのは容易ではありません。
それを踏まえたうえで高収入を目指して転職するには、LHH転職エージェントを利用することも一つの選択肢です。LHH転職エージェントでは、業界や職種ごとの年収レンジなど豊富なデータを把握しており、非公開求人も多く保有しています。また、転職による年収アップをサポートした経験も豊富に持っており、企業のニーズも詳細に把握しています。コンサルタントによる丁寧なアドバイスも行っていますので、まずはお気軽にご相談ください。
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