#営業 #転職 #志望動機
営業職を希望しているものの、志望動機をどうすべきか迷う方もいることでしょう。志望動機に使えるアピールポイントや必ず含めるべき3つのポイントをまとめました。営業経験ありと未経験とでは書き方も異なるので、2パターンの例文も取り上げています。志望動機をまとめるヒントとしてご利用ください。
目次
- 【営業に転職】志望動機として使えるアピールポイント
- 【営業に転職】志望動機の書き方・伝え方で重要な3つのポイント
- 【例文】営業に転職する際の志望動機の書き方・伝え方
- 【注意】営業への転職活動でNGな志望動機
- まとめ
【営業に転職】志望動機として使えるアピールポイント
営業職から営業職、または未経験から営業職に転職する際、重要となるのが志望動機です。営業職はどういった能力が求められているかを知り、自分の強みやアピールポイントと照らしあわせてみてください。
コミュニケーション能力
営業職は企業の窓口としてお客様と接するため、上手にコミュニケーションを取り、良好な関係を築く能力は欠かせません。具体的には、商品やサービスの魅力を効果的に伝えられる、初対面でも話を聞いてもらえる、相手や雰囲気に合った話し方ができる、といった点が含まれます。
ただし、単に「話をするのがうまい」だけでは不十分です。一方的に話すだけでなく、お客様の意見や要望をしっかりと受け止めることが重要です。お客様との意思疎通を円滑に図るためには、「聞く」力が欠かせません。
営業経験者の方であればとくに、過去に対応した事例などを含め、コミュニケーション能力を客観的に示しましょう。面接時は、自分について上手にアピールし、面接官の質問の意図を汲みとって受け答えすることで、コミュニケーション能力の高さを示せます。
ヒアリング能力・記憶力
ただ単純に相槌を打つだけでなく、適切な質問をして相手の話を引き出すヒアリング能力も必要です。お客様に興味を持ち、話を深掘りすることで、お客様本人も自覚していなかった本質的な問題の把握につなげられます。また、誤解によるトラブルを防ぐためにも、不明な点はそのままにせず、質問して正確な理解に努める必要もあります。
お客様の顔や話の内容を覚えておける記憶力も、よい関係を継続させるために役立ちます。
面接の際にもヒアリング能力を発揮して上手に質問すれば、好印象を与えられるでしょう。
お客様目線での思考力
お客様から得た情報から顕在的・潜在的な課題を発掘した上で、プロの目線でお客様に最適な提案を行って問題解決につなげることが営業には求められています。その際には、お客様目線に立つことが欠かせません。
お客様の意向を汲んだ提案でなければ、一方的な都合で売りつけていると見なされてしまいます。売り上げや営業成績を意識することは必要ですが、お客様の課題解決を手助けすることを常に意識して、長期的な信頼関係を築くことが大切です。
志望動機を書く際も、転職先の企業目線で考えて、求められている情報を的確に伝えることを意識しましょう。
迅速なレスポンス能力
お客様からの問い合わせに対して、迅速なレスポンスをすることも必要です。お客様は何らかの困りごとがあって問い合わせているので、連絡を後回しにするとミスコミュニケーションにつながります。打ち合わせ中や移動中などで電話に出られなければ、メールやチャットで一度簡単にレスポンスをし、改めて打ち合わせをする時間を設定するとよいでしょう。緊急時や、トラブル・クレームの際はとくに、なるべく早急に対応しなければなりません。
また、お客様が望むのであれば、電話や対面でのやり取りを積極的に行う、フットワークの軽さも求められます。
転職先の企業とのやりとりでも迅速にレスポンスすることで、この点で問題ないことを示せます。
計画力・管理能力
お客様との打ち合わせを円滑に進めるための計画力も大切です。データを用いて課題を可視化し、お客様に合った資料や事例を集めるといった下準備は欠かせません。
成約に至った場合、その場で製品を渡したり、他部門に完全に引き継いだりして案件がクローズするなら問題ありませんが、後日に何らかのモノを納品する場合は、納品までのスケジュールもあらかじめ把握し、無理のないスケジュールを設定することも求められます。
また、自分の短期的・中長期的な目標やKPI、各タスクの管理を適切に行う能力も不可欠です。
【営業に転職】志望動機の書き方・伝え方で重要な3つのポイント
志望動機は、履歴書による書類選考と面接で必要となります。その際は、履歴書と面接で伝える内容に齟齬がないよう注意しましょう。面接官の不信感につながる恐れがあります。志望動機として書くべき・伝えるべきポイントは3点あります。
1. その業界を選んだのは何故か
まずは、その業界を選んだ理由を明確にしましょう。今までの経験などを踏まえて「今まで○○で働いていて…の経験があったため、…と考えた」などと具体的に伝えると、説得力が増します。
その際、異なる業界からの転職の場合は、志望する業界について調査して理解を深めた上で、それに合った理由を考えることが必要です。以前同じ業界で働いていた場合は、業界への理解がある点を強調した上で、志望企業のどこが魅力的に感じたかを述べます。
2. なぜ営業職を志望するのか
志望動機をまとめる際は、まず「Will、Can、Must」のフレームワークを使って明確化しましょう。営業として実現したいこと(Will)、自分の強みと経験を生かしてできること(Can)、入社後に取り組みたいこと(Must)を、具体的なエピソードを交えながらまとめると、志望企業に興味を持ってもらいやすくなります。
3. その企業でどのように貢献できるのか
志望企業が最も気にするのが、「なぜ他社ではなく当社なのか」という点です。そのため、まずは志望企業の採用サイトやコーポレートサイトを熟読しましょう。企業のカルチャーや企業理念などを把握し、その上で求める人物像を分析することが大切です。そして、前述の「Will、Can、Must」で明確になった自分の強みなどを交えながら、その企業でなければならない理由、自分が強みを生かしてどのように貢献できるかを具体的に伝えましょう。
【例文】営業に転職する際の志望動機の書き方・伝え方
次に、未経験から営業、営業から営業の2パターンの例文を紹介します。
未経験から営業職への転職を志望する場合
<例文>
現在は運送会社である○○株式会社で、短~中距離トラックドライバーとして勤務しています。
荷主や配送先、倉庫担当者とコミュニケーションを取る事が多く、それぞれが多様な業務課題を抱えていることを知り、課題解決のために何が有効なのかを自分なりに思案するようになりました。その中で、貴社(対話では御社)が提供されているソリューションを偶然目にしました。貴社のソリューションは倉庫業務をはじめ、物流における一連のプロセスの最適化につながるもので、長時間労働などが問題となっている物流業界従事者の助けになると確信しています。
このような経緯で、トラックドライバーとして物流の一端を担うだけでなく、営業職に就いてお客様に有益なソリューションを提供し、物流会社の業務効率化に貢献したいとの思いが強まりました。営業職は、頑張り次第で多くの企業に影響を与えられる、やりがいのある仕事だと思います。
営業にはノルマがあることも承知しております。しかし、ドライバーにも「○時までに○○倉庫で荷物を積んで、○時までに○○のバックヤードで荷物を降ろす」といった、時間厳守の運行スケジュールがあります。ゴールから逆算して今やるべきタスクを明確化し、優先順位を付けながら割り振られた業務を確実に実行してきた経験は、営業の業務に携わる上でも生かしていけると考えています。
今後はドライバーとしての経験を生かしながら、現場目線から顧客の潜在的なニーズを発掘したいと思います。それによって貴社の売上に貢献し、将来的にはソリューションの力で業界の可能性をより広げていきたいです。
営業経験者が営業職へと転職する場合
<例文>
現在は、リフォーム会社の○○○で、BtoCの営業を行っています。主にアポイント取得に特化したチームに配属されていますが、月の目標達成率は常に100%を超え、商談に特化したチームにパスアップした際の商談成約率も70%以上と高確度です。
しかしながら、アポイントを多く取得して商談の母数を増やすことが、全体の成約率向上のために重要であるとは認識しているものの、将来的な自分のキャリア形成のためには、アポイントの取得だけでなく、潜在的なニーズの発掘、課題解決へ向けた提案、継続的な信頼関係の構築など、営業活動の各フェーズにも携わりたいと感じるようになりました。
そんな中、貴社ではセールスレターの送付やアポイントメントの取得はCRMが自動で行い、営業活動のコア部分のみ営業が行うというスタイルを採用されていると知って興味を持ち、志望いたしました。
貴社に入社させて頂いた後は、今までの経験とCRMを生かしながら、効率的な営業活動を行いたいと思います。CRMだけでなく、今後はAI・ビッグデータ分析なども学び、部門全体の生産性向上に寄与できればと思います。
【注意】営業への転職活動でNGな志望動機
志望動機のNG例は、次に挙げるような文章です。
<例文>
前職では新しく着任した上司からのパワハラがひどく、退職を余儀なくされました。しかしながら、その上司が着任する以前の上司との関係性は良好で、営業成績もそれなりに残していました。貴社を志望したのは、福利厚生が充実していて長く勤められると感じたためです。今までに培ったコミュニケーション能力などを生かしながら、スキルアップに努めたいと思います。
上記の例文には、複数のNGポイントがあります。
まず、退職理由がネガティブです。実際にパワハラがひどかったとしても、上記のような書き方は客観性がなく、面接官に「自分にも非があったのでは?」「コンプライアンス的にも問題ない範囲の叱責を、パワハラだと言い張っているのでは?」などの疑念を持たれる可能性があります。「一身上の都合」など、あたりさわりのない理由にとどめるのが無難です。
退職理由と志望動機に一貫性がないことも問題です。また、「それなりに」「スキルアップ」など、曖昧な表現を用いることも避けましょう。主観的で説得力に欠ける文章になってしまいます。
とくに営業職はデータや数字を活用する職種なので、伝え方が理路整然としていなければ「適性がない」と判断されかねません。「1年間の目標達成率は90%」「データ分析の手法を学ぶことで、営業活動の効率化・成約率の向上をめざす」など、なるべく具体的に伝えましょう。
また、福利厚生や待遇を志望動機の主軸とするのは、面接官からはあまり好まれません。実際にはそうではなくとも、「仕事への意欲が薄い」と感じられる可能性があります。
福利厚生の手厚さを志望動機で伝えたい場合は、「福利厚生が手厚い=従業員を大切にしている、CSR活動に力を入れている」という目線からアプローチした書き方をするのが有効です。たとえば、「男性も育児時短勤務を積極的に取得しているなど、ジェンダー平等への実践的な取り組みをされている点に魅力を感じました」といった書き方ができます。
まとめ
営業職は未経験者にも間口が広げられている一方、成果を上げるにはコミュニケーション能力などのスキルが求められます。「志望動機」では、自分の強みを営業にどのように生かせるかを具体的に示す必要があります。
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