転職すべきか、今の職場に残るべきか|プロが教える判断基準

この方にお話しを伺いました

安田 達也
LHH転職エージェント コンサルタント

大学卒業後、繊維専門商社にてアパレル向け国内OEM営業に10年程従事。うち6年間はアパレルブランドに出向し、生産管理を経験。その後、消費財に特化した人材紹介会社へ。日系Fashion・Lifestyleチームのマネジャーとして、チームの立ち上げに携わる。アパレル、インテリアにおける小売り・メーカーなど多数の企業の中途採用支援を経験。LHH転職エージェント(アデコ株式会社)では、日系、外資系双方のFMCG(日用消費財)及びFashion業界を中心に転職のサポートを行う。

こんにちは。LHH転職エージェントの安田です。
私はこれまで約10年にわたり、消費財業界の中でもファッション・ライフスタイル業界に特化した転職支援を行ってきました。現在は、FMCG&ファッション部門の課長として、求職者の皆さまのキャリア支援を担当しています。
本記事では、「今の職場にとどまるべきか、それとも転職すべきか」と迷っている方に向けて、明確な判断基準を持つためのヒントをお届けします。
自分の強みをどう見極めるか。副業や新たなチャレンジが転職判断に与える影響とは何か。そして、自分自身の価値観に沿って、後悔のない選択をするためには何が必要か。そんな疑問に対して、わかりやすく解説していきます。

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目次

今の職場に残るべきか、転職すべきかで悩んでいます。どのように判断するのがいいでしょうか?

転職する場合のメリットとリスクを天秤にかけることが大事だと思います。実際に転職支援をしてきた中で、すべての希望を叶えることは難しいと感じています。転職することでメリットとリスクの差を考えることが非常に重要ではないかと考えています。

そのメリットとリスクの差がどのようなものなのかを知るために、私どものようなエージェントを最終的には活用いただくと、より転職すべきか否かの判断ができるのではないかと思います。

メリットを見極めるコツはありますか?

もちろん、メリットというものは人それぞれ違ってくるものではありますが、大きく2つのポイントがあります。

1つ目が衛生的要因です。年収、働き方、福利厚生といったものが現職よりも少しでも上回るのかどうか、ここは一つ一つ丁寧に確認いただくことが非常におすすめです。

2つ目がキャリアプランとの一致です。

例えば、3年後や5年後に「こうありたい」「こういう仕事をしていたい」と考えることはあると思います。そのとき、次の職場で今できないことが叶えられるのか、自分がやりたいと思える仕事に着手できるのかが、将来への投資という意味でのメリットになると思います。

リスクについてはどう思われますか?

リスクについてですが、これはメリットと表裏一体です。

例えば、年収が大幅に上がることに釣られて入社した結果、自分が思い描いていたキャリアとは全く違う方向に進んでしまうケースもあります。

もちろん、働き方や年収が魅力的に感じる方は多くいらっしゃいます。しかしながら、今後20年、30年を見据えたときに、本当に自分がやりたいことなのかを慎重に見定めることが、このリスクを回避するために重要になります。

キャリア形成を明確化できていない人はどうすればよいでしょうか?

まず、自分の強みを見極めることが非常に大事だと思います。ポイントは3つあります。

自身で振り返り自己評価を行う

ご自身のスキルや成果を振り返って、いわゆる「キャリアの棚卸し」をしていただきます。そこで、自分の強み・弱み、これまで何が得意で、自分のウィークポイントはどこなのか、というのを洗いざらい書き出してみるのが良いのではないかと思います。

他者からのフィードバックをもらう

身近な方に相談していただくのは非常に良いのではないかと思います。

例えば、上司や先輩、同僚など、多角的な目線で定期的にフィードバックをもらうことで、自分の強みや改善すべきポイントを把握することができます。

客観的に自分自身を捉えるということも非常に大事になってくるので、自己評価とのすり合わせに使うべきかなと考えます。

新たなことにチャレンジする

日常業務の中で新たなチャレンジをすることで、ご自身の適性が何なのかというのを、意外と見いだすことができたりします。

ひょんなことから自分の得意分野が発見されるという可能性もあるので、日々、変化を求めていくということも大事になってくるかなと思います。

それでも転職すべきかどうか迷う場合、どうすればよいでしょうか?

簡単にできることのひとつとして、私たちのような転職エージェントにぜひ一度ご相談いただくことをおすすめします。

転職エージェントを活用する意義としては、まず自己評価やご自身の振り返りが、転職活動において非常に重要になってくる点が挙げられます。ただ、その振り返りが本当に正しい尺度で行われているのか、自分の評価が妥当なものなのかという点については、やはり他者からのフィードバックがとても大切です。

そうした客観的な意見とのすり合わせを行うという意味でも、エージェントの活用は非常に効率的だと感じています。

エージェントには本当にさまざまな種類があります。特定の業界に特化したものだけでなく、全業界を横断的にカバーしている幅広いタイプのエージェントも多数存在します。

その中で、まずはホームページを見てみるだけでも多くの情報が得られますし、実際に各エージェントのコンサルタントと面談をしてみることで、ご自身が得られる情報の幅は格段に広がります。

また、業界に精通したコンサルタントと話すことで、業界のトレンドや、ご自身が思い描くキャリアをどう実現できるのかといった道筋が見えてくることも多いです。

さらに、1人で悩むよりも、人に話す=アウトプットすることで、自分の考えが整理され、キャリアの棚卸しもスムーズに進むようになるかと思います。

転職エージェントを使うと、転職しなければならないように感じてしまうのですが、その点はどうでしょうか?

そうですね、おそらく多くの方がそのように感じていらっしゃるのではないかと思います。

ただ、転職エージェントは「必ず転職してください」と強く勧めるようなことは一切ありません。

私たちは、皆さんのキャリアに関するご相談に日々寄り添っている、というのが実際のところです。

実際にご登録いただいている方々の中にも、いわゆる“転職潜在層”と呼ばれる、「転職すべきかどうか悩んでいる」「良いところがあれば話を聞いてみたい」といった方が多くいらっしゃいます。

面談を通じて少しずつ気持ちに火がつき、「転職してみようかな」と動き出す方もいれば、さまざまなお話を重ねる中で「今は転職すべきタイミングではない」と判断される方、あるいは「1年後、1年半後に転職しよう」と先を見据えて面談を終える方も多くいらっしゃいます。

ですので、「必ず転職しなければならない」と構えていただく必要はまったくありません。

まずは「ちょっと相談してみたいな」というお気持ちだけで、気軽にご登録・ご相談いただければと思います

1年後に転職を考えてもいいと聞くと安心します。そういった方は多いのでしょうか?

実際にいらっしゃいます。ただ、結局「1年後に転職を考えたい」とおっしゃっていた方でも、実際には半年ほど経った頃に「やはり転職したい」と再度ご連絡をいただくケースは非常に多くあります。

転職を少しでも視野に入れている方は、数ヶ月経っても「やっぱり転職したいな」という気持ちが、心の中でふつふつと残り続けているのだと思います。

そのため、「1年後」と思っていたのに、3ヶ月後や半年後に再度エントリーをされて、改めて面談をさせていただくというケースは、実際とても多く見受けられます。

迷ったときこそ、自分のキャリアを見つめ直すチャンス

今回は、「今の職場に残るべきか、それとも転職すべきか」という迷いを解消する方法について解説しました。

今回のポイントをまとめると、「メリットとリスクを整理し、ご自身の強みを見つけること」これが非常に重要です。

最後に、ハイクラスに特化した転職支援を行うLHH転職エージェントからのご案内です。

LHHではキャリアの棚卸しから非公開求人のご紹介、将来を見据えた中長期的なご相談まで、一人ひとりの価値にふさわしいご支援を提供しています。

「転職すべきか迷っている」「今の自分の市場価値を知りたい」

そんな方も、まずはお気軽にご相談ください。

あなたの次の一歩に、確かな選択肢を。LHHが、共に考え、伴走いたします。

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