30代の平均年収は?転職事例などを基に年収アップの秘訣を解説

30代の平均年収は?転職事例などを基に年収アップの秘訣を解説

30代の平均年収について気になる方は多いのではないでしょうか。この記事では、国税庁の統計調査に基づき30代の平均年収を説明し、これを踏まえた上で、当社が考える30代の年収を分けるポイントや、20~30代の方が年収を上げるために意識すべきことをそれぞれ解説していきます。また、当社の転職エージェントサービスを利用し年収が増加した30代男女の転職成功事例も紹介。ぜひ、転職活動の参考にしてください。

目次

30代の平均年収は?性別や職種別ではいくらに

国税庁の「民間給与実態統計調査(2017年分)」によると、1年を通じて勤務した給与所得者(30代男女)1人当たりの平均給与は約425万円でした。男女別では、男性が約491万円、女性が約313万円となっています。

(単位:万円)
  男女 男性 女性
30~39歳 425 491 313
30~34歳 407 461 315
35~39歳 442 517 313

業種別では、電気・ガス・熱供給・水道業の30代平均給与が最も高く、30代前半で約633万円、30代後半で約734万円です。次に金融業・保険業の平均給与が高く、30代前半で約596万円、30代後半で約627万円。そして情報通信業が30代前半で約482万円、30代後半で約574万円と続きます。

職場風景

当社に寄せられる30代を対象にした求人の年収の一部をご紹介しましょう。
機械・電機・科学系のメーカーや商社の営業職、ウェブデザイナーなどのウェブ系職種でおおよそ500~700万円です。製薬業界やバイオベンチャーなどの研究開発職は360~800万円で、平均は約480万。また人事や経理などの管理系職種では、30代前半の平均年収が約465万円、30代後半で540万円となっています。
ここでご紹介したものは、あくまで一例であり、業界や職種などによって年収の振り幅も大きく変わります。

30代の年収を分けるポイントは

30代の年収を分けるポイントは業界や職種で異なりますが、大方の共通点にはマネジメント経験の有無が挙がります。20~30代前半の場合、マネージャーとして部下複数人の業務管理を任されるケースは少ないかもしれません。しかし、小規模プロジェクトの進捗管理などのマネジメント経験があった場合、それが後に評価され、30代の平均年収が上がった例はいくつもみられます。

マネジメント以外に年収をわけるポイントは、業界・職種によって様々です。
例えば、機械系メーカーなどの営業職では、英語力や海外での勤務経験などの際立ったスキルや経験の有無が、30代の年収を左右する傾向があります。またリーダーとして新規プロジェクトを立ち上げの経験や、20代の時点で特筆すべき営業実績を出していたりする方は、年収増加を実現する可能性を秘めています。

ウェブ業界のディレクター・マーケティング職ではスキルの専門性、人事・経理などの管理系の職種は、採用活動から社員の研修・労務管理、そして人事制度の構築など、業務の幅を広げていく人が年収を増加させています。その中でも特にマネジメント業務に携わった経験がある方は、年収が大幅に上がる傾向が見られます。

ライフサイエンス分野の研究開発職は上記と少し異なります。研究や開発の経験を積みながらも、事業開発経験のある方は、年収増加を実現しています。また、大学や公的研究機関に勤める研究職の年収は、同年代の企業在籍者よりも下回る傾向があり、一般企業への転職で年収が増加する例もみられます。

年収を上げるためにするべきこと

30代の方が年収を上げるためには?

  • マネジメント経験
  • スキルの専門性

営業職のように、営業実績とマネジメント経験の両方を求められる場合がある一方、エンジニア職で見られるようなエキスパート経験もしくはプロジェクトの全体管理等を行うようなマネジメント経験のどちらかを求められる場合とあります。
どちらにしろ、年収アップを実現するためには、自身が希望するポジションに求められている期待を理解し、積極的に社内プロジェクト推進や新規事業の立ち上げなどのマネジメント経験を積んだり、スキルの専門性を磨いたりすることが重要です。

管理系職種のように業務の幅を広げスキルアップを図る一方で、職種の延長線上から大きく外れた極端なチャレンジは、今までのキャリアから逸脱し後戻りしづらくなる場合があるため慎重に行う必要があります。

20代の方が、30代で年収を上げるために意識すべきこと

先の30代同様に、マネジメント経験やスキル専門性を磨くことは大切です。
しかし、どの業界や職種にも共通する年収アップの秘訣はやはり、与えられた業務をしっかりとこなし、独り立ちできるよう仕事の経験を積むことです。日々の業務で抱える課題の解決に主体的に取り組むことや、自ら新しい仕事を作り出す経験をしている方は入社後短期間で評価や年収がアップしているケースもあります。

職場風景

20代で転職することは比較的難しくないケースもあり、魅力的な条件を前に転職を検討する方もいるでしょう。しかし、注意が必要です。例えばweb業界の場合、誕生してから日が浅いためキャリアが確立できておらず、目先の収入や条件だけで転職をすると40~50代でキャリアに行き詰まってしまう例もあります。
5年、10年先に自身がどうなりたいかイメージし、その上でキャリアプランを検討し転職活動を行いましょう。

30代の転職で、年収が上がった人の成功事例

最後に、当社のエージェントサービスを利用して30代での転職に成功された方の事例をご紹介します。

年収アップで東証一部上場企業へ、専門職男性の成功例

会計事務所に勤務し、会計や税務業務に従事していた男性Aさま(当時年齢34歳)は、東証一部上場企業のメーカーへ経理職として転職。基本給は80万円以上増加し、転職先の企業で活躍されています。

Aさまは、会計事務所では経験できない連結や海外業務などのスキルを磨きたく、事業会社への転職活動を始められました。事業会社の経理担当者は、「会計事務所で経理職を経験してきた人材は事業会社での勤務は合わない」との懸念を持っているケースが多く、その懸念を払拭できるよう、当社はAさまにアピールすべきポイントを踏まえた面接対策を行いました。結果、選考企業の求めるスキルと公認会計士の資格保有、Aさまの熱意が評価され、好条件での転職に成功されました。

年収が300万円増加、30代前半女性の成功例

マーケティング関連のコンサルティング企業に勤められていた女性Bさま(当時年齢31歳)は、事業会社でクライアントと向き合い、長期に渡ってサービスを提供、拡大したいと考え転職活動をされていました。最終的に、デジタル事業の企画などを行う事業会社に転職され、800万円から1100万円への年収アップを実現されました。

当社はまずBさまに対して、過去に企業が候補者にした質問の内容を伝えるなどして面接をサポート。また候補先の現場担当者からBさまに対する評価を聞き、フィードバックも実施しました。一方、候補先に対しては、Bさまが抱える疑問点や他社選考の状況などを周知。双方の正確な情報共有を図りました。結果、候補先に対する入社の意向や、候補先の採用の意向がそれぞれ高まり、Bさまは年収増加の好条件で転職を成功されました。

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