【例文つき】転職時の年収・給与交渉は大丈夫? タイミングや失敗しないポイント

#転職 #給与交渉

転職で年収や給与をアップしたいと考えている方は少なくありません。とはいえ、自分の築いてきたスキルや経験によっては交渉が難航するケースもあります。そこで、本記事では転職時に知っておきたい年収や給与交渉のタイミングと、失敗しないコツを紹介します。

目次

転職時に年収や給与に不満がある場合は、年収・給与交渉が可能ですが、戦略が必要

転職の際、応募した企業に対して年収・給与の交渉はできますが、その際には自分が築いてきたキャリアやスキルに見合っていないという事実を論理的に説明することが大切です。交渉の仕方やタイミングを誤ると相手からの評価が下がり、採用が見送られるリスクもあります。自分で交渉するのが難しい場合は、転職エージェントに相談するのもひとつの手です。

年収・給与交渉の相場

転職後の経験がある方の年収の相場は、前年比105~110%程度が一般的です。新しいポジションで即戦力となるので前職よりも年収がアップするケースが多く、スキルや実績によってはそれ以上の年収・給与をもらえる可能性があります。一方で、未経験の方はキャリアチェンジに伴い年収が下がる傾向があり、前年比70~80%程度が目安となります。提示された額に不満がある場合、前述した相場を踏まえつつ、自身のスキルや経験に見合う範囲で年収・給与交渉を行うことが必要です。

年収・給与交渉のベストなタイミング

年収・給与の交渉において、最適なタイミングは、大きく2つあります。タイミングを誤ると、応募先企業の心証が悪くなるリスクがあるので注意してください。

内定後・内定承諾前がベスト

転職時に年収・給与について交渉する場合、内定後から内定承諾前がおすすめです。内定前に交渉すると良くない印象を与え、採用に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。内定後に年収・給与交渉を行うことで、希望通りの条件を得やすくなります。ただし、合理的な範囲内での交渉が重要で、自分のスキルや実績に見合わない年収を希望したり、事前に伝えた希望条件と異なる給与を交渉したりするのは避けましょう。常識的な範囲で交渉を行うことが大切です。

面接中に希望年収を尋ねられた場合も可能

面接中に希望年収について質問された場合は、希望額をはっきりと伝えることが必要です。曖昧な回答や、希望額よりも低い年収を伝えたりすると、応募先の企業が考えている給与と希望額が乖離する可能性があるので注意してください。選考が進んでから後出しで希望額を伝えると、悪い印象を持たれる可能性があります。また、自分が築いてきたスキルと実績を踏まえて、募集要項と大きく乖離しない希望額を伝えないと、採用が見送られるリスクがあるので気をつけなければなりません。

年収・給与交渉前にしておきたい準備

応募先企業の年収・給与情報を確認する

どの企業も基本的には給与テーブルに基づいて従業員の給与を設定しています。年収・給与交渉をする前に応募先企業の給与テーブルを確認しておくと、給与水準から大きく外れない希望額を伝えられます。給与テーブルはあくまで基準であり、自身のスキルや実績を考慮して高い給与を提案してもらえることもあります。ただし、応募先企業の平均年収を知っておくことで、妥当な希望年収を考える参考になります。

転職を希望する業界の年収・給与相場を確認する

年収・給与の相場は、業界や職種によって異なります。個人のスキルが高くても、相場を大幅に超える給与を希望すると、採用が見送られる可能性があります。応募する業界・職種の平均年収を確認しておくことで、相場に合った希望額を伝えることができます。とくに、未経験の方は即戦力として期待されないため、相場よりも低い給与を提示されるケースが一般的です。相場を知っておくことは非常に重要です。

自分のスキル・経験から市場価値を考える

自分が持つスキルや経験ではどのくらいの年収・給与がもらえるのか、キャリアの棚卸しをしておくことが大切です。希望する業界や職種の求人情報を確認し、自分が保有するスキルや経験に対する給与相場を把握することで、市場価値と乖離しない希望額を伝えられます。第三者からみて妥当な金額を提案できないと、客観的な判断力が欠けていると判断されたり、給与に焦点を当てすぎてミスマッチだと捉えられたりする恐れがあります。

年収・給与額の最低ラインを決める

希望年収を決める際に、最低ラインを設定することは重要です。事前に考えておかないと、生活を維持できない年収・給与で了承してしまったり、自分のスキルや経験に見合わない給与を要求したりと、交渉が失敗に終わるリスクがあります。交渉が難航する場合も、最低ラインが明確であれば、交渉のテーブルに落ち着いて臨むことができます

年収・給与交渉に失敗しないポイント

転職活動において年収・給与交渉を行う際には、以下の3つのポイントに注意してください。給与に固執しすぎると、面接官から悪い印象を持たれるリスクがあるので、謙虚さを持って交渉を進める必要があります。

給与関連の質問への即答は避ける

想定していた希望額で提案を受けた場合は、給与関連の質問に即答しても構いません。ただし、希望額よりも下回る場合は、即答を避けるのもひとつの手です。提案された額で了承すると、選考を進めても希望額に近づけられる見込みがなくなります。一度持ち帰って判断するためにも、考える猶予がほしい旨を伝えて、交渉の余地を残しておくことが大切です。

別の内定企業の条件も引き合いに出して交渉する

複数の求人に応募する場合、他社からの内定条件を参考にして交渉する方法もあります。他社からはこれくらいの年収を提示されているので、それに近い待遇を求めていると伝えれば、応募先の企業も検討しやすくなります。例えば、他社から年収500万円を提示されている場合、応募先企業にもそれに近い、あるいはそれ以上の待遇を提案してもらうよう交渉できます。

謙虚な姿勢を忘れない

年収・給与の交渉をする際は、謙虚な姿勢を心掛けることが大切です。あくまでも主導権を握るのは応募先企業で、応募する方は依頼する形で給与交渉を行います。自分の持つスキルを過信して給与交渉を行うと、なかなか採用が決まらない事態に陥りかねません。謙虚な姿勢で交渉を行うことで、内定と希望額達成の可能性が高まります。

年収・給与交渉で実際に使える例文

年収・給与交渉を行う前に、希望額を伝える練習を以下の例文を参考にして行ってみましょう。給与交渉を行う前に、言いたいことが整理されていることが成功への近道です。

メールで年収・給与交渉する場合

メールで応募先企業と連絡をとっている場合は、築いてきたスキルや実績を具体的に伝えて交渉するのもひとつの方法です。件名には「給与に関するご相談」と記載し、本文に前職の経験・実績・スキルなどを挙げて希望年収について伝えましょう。本来なら面談などで直接交渉するのが望ましいため、メールでの連絡になった点をお詫びしつつ、検討してもらえると嬉しいと伝えることが大切です。

例文
件名
給与に関するご相談

本文
株式会社~ 人事課○○様

お世話になっております。○○です。
先日は面接の機会をいただきまして、誠にありがとうございます。
労働条件通知書に関して、表記の件で相談させていただきたくご連絡いたしました。

ご提示いただいた年収○○円ですが、誠に不躾なお願い恐縮ですが○○円でご検討いただくことは可能でしょうか。

現職では経理部長として業務内容と関わりの深い仕事を○○年間担当しており、○年で○%の経費削減を実現いたしました。
貴社に入社したあかつきには経験を活かして、目標の○%経費削減に全力で貢献したいと考えております。

本来であれば直接ご挨拶に伺うべきところですが、メールでのご連絡となりますことをお詫び申し上げます。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。

面接で年収・給与交渉する場合

面接で希望年収について質問された場合は、「現在は御社から○○円で提示いただいていますが、○○円に変更をいただくことは可能でしょうか」と具体的な金額を提案してみてください。希望年収について伝える場面がない場合は、自身から「入社後の勤務条件についてご相談があるのですが、よろしいでしょうか」と切り出しましょう。万が一希望額を下回る条件を提示された際は、「○○円に昇給するための入社後の活躍内容についてご教授いただけますでしょうか」と、昇給条件の確認しておくことが大切です。

年収・給与交渉に失敗すると内定が取り消しになる可能性も

給与交渉がうまくいかなくても、必ずしも内定が取り消されるわけではありませんが、悪い印象を持たれたり、給与水準との大きなギャップがある場合、ミスマッチだと判断されたりする可能性があります。希望額と応募先企業が考えている給与が合わない場合、雇用契約が成立せず採用が見送られるリスクがあります。

転職時に年収や給与に不満がある場合、給与交渉を通じてより好条件を得るチャンスがあります。ただし、相場から大幅に外れた要求は避け、交渉のタイミングや内容に注意することが大切です。応募先企業や業界の給与水準や確認し、自分のスキルと経験に合った適正な給与額を根拠に交渉しましょう。

まとめ

転職時に年収・給与の交渉をすると、前職よりも年収をアップできる可能性があります。とはいえ、自分で交渉するのは難しく、給与の相場を確認したうえで、市場価値に合った希望額を伝えなければなりません。
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