未経験で営業からIT企業のマーケティング担当に転職できた理由【転職成功談】

印刷会社の営業職から、Web業界に転職を希望していた池田さん。

当初はプログラミングスクールに通い、プログラマーになることを目指していましたが、イメージしていたようなスキルアップができず、途中で挫折してしまったそうです。

最終的には、渋谷のIT企業のマーケティング担当に転職できたそうです。どのようなことを考えて、転職活動を行ったのか、ご本人に寄稿いただきました。

目次

未経験からの転職活動に挑戦

新卒時、創業50年で社員50名ほどの印刷会社に入社しました。印刷の営業職を3年半ほどやっていましたが、コロナ禍で影響を受けてしまい、会社全体の売上が激変しました。

斜陽といわれる印刷業界で、アナログなルート営業をしている自分の先行きが不安になったので転職活動をしようと思ったのが初めの一歩です。

時世柄かなり苦戦しましたが、転職先が決まり、来月から新しい職場で働く予定です。転職を決意してから1年弱、どんなことを考えてどんな行動をしたのか、紹介させていただきます。

同じような環境で転職を考えている方のお役に立てたら嬉しいです。

同業他社か異業種に転職するか?

まず転職活動をしようと思ったときに、いちばん最初に考えたのは、業界をどうするかと、職種をどうするかです。

同業他社なら、知識もありますしこれまでの経験を生かせます。斜陽といわれる印刷業界でも、独自の経営戦略で売上高と利益率を伸ばして、注目を浴びている企業はあります。

ただせっかく転職するなら、成長産業にいきたいと思いました。そう考えて、Web業界への転職を目指そうと決めました。

次に職種はどうしようか、考えました。営業職の法人営業担当であれば、これまでの経験を生かせますし、転職活動も比較的スムーズに進むと予想できます。

でもそもそも、自分が営業の仕事が好きなのか、疑問でした。

仕事のなかで、喜びを感じた瞬間もありましたが、毎月目標の数字に追われて精神的に追い込まれることは多かったです。

そこで、どうせ転職するなら新しいことにチャレンジしたいと思いました。そしてスキルが積み重なって、いずれ自分の力で独立できるような仕事にしようと考えたわけです。

プログラミングを学ぶも挫折

Web業界でスキルが積み重なっていく仕事といえばエンジニアだなと思い、プログラミングスクールに通うことにしました。

一口にプログラミングと言っても、いろんなプログラミング言語があります。どの言語を学べばいいか、悩みました。

まずググってネット上の記事を読み込んで、「素人にも学びやすく、ニーズの高い言語」を調べました。

そして最終的には、C#(シーシャープ)という、プログラミング言語を選びました。

マイクロソフトが開発している言語で、Windows向けのアプリケーションの開発に使われています。

Windows向けのアプリケーション以外にも、Mac OS、スマートフォンのiPhone(iOS)やAndroidアプリ、Webアプリケーションの開発もできて、さらに、Unityというゲームエンジンを使えば、簡単にゲーム開発もできると紹介されていました。

知ったからには即行動。オンライン学習なら3ヵ月で学べる大手プログラムスクールのコースに申し込みました。が、結論から言うと、途中で挫折してしまったのです。

基本的な手の動かし方はマスターしたのですが、そこからオリジナルの作品を作っていく段階になると、難しくてついていけなかったからです。

ネットの記事には、簡単にゲーム開発もできると書いてありましたが、全然簡単ではありません。講師に質問しても、難しい返答しかしてもらえず理解できませんでした。

デジタルマーケティングを学ぶ

途方にくれてどうしようか迷っているときに、Webマーケティングのスクールの広告を目にしました。

説明会に参加して、そこでWebマーケティングは5Gの普及とともに、さらに伸びる業界だと確信したのです。

途中で挫折した自分が言うと負け惜しみのように聞こえてしまうかもしれませんが、いまからプログラミングを学んでもレッドオーシャン(競争の激しい市場)です。

しかし、Webマーケティングならまだチャンスはあると思いました。

大手の企業が経営するマーケティングスクールもありましたが、今回は口コミを入念に調べて、実践的な内容を学べそうな、創業間もないベンチャーが運営している「デジプロ」というスクールを受講しました。

正直、プログラムを学びきる前に、講義の途中でまた挫折してしまわないか不安でした。そして学び終わった後に、なにも身についていなかったらどうしようか。その2つが懸念でした。

実際に受けてみると、講師の方の教え方が丁寧で、予習もしていたので違和感なく受講。

2回目、3回目と受けていくなかで、Webマーケティングは想像していた以上に奥が深いジャンルだと理解して、学ぶのが楽しくなっていき手応えを感じました。

自分のTwitterを真剣に運用してみる

授業でSNSの分析の仕方を教えてもらって、以前から何気なくやっていたTwitterをチェックしました。そうしたら思っていた以上に見られていたことがわかってびっくり。

発信した内容によってフォロワーの反応が全然変わります。それをすぐに確認して分析することで、より質の高い投稿に変えていけるのが興味深い。

講義で学んだことを実践したかったので、毎日140文字で関心を持ってもらえるような投稿をするようになりました。

SNSは投稿の工夫しだいで、小さな企業にもフォロワーを伸ばせるチャンスがあるので、夢があるなと実感。弱者の武器になると感じました。

転職活動にスクールで学んだことを生かす

はじめはプログラミング系の会社を受けていて、途中からWebマーケティング職に目標を切り替えました。スクールで学んだことは転職活動で非常に役立ちました。

スクールに通う前は、書類審査の時点で落とされていましたが、スクールで学んだ知識を履歴書で積極的にアピールすることで、書類審査を通過できることが増えていったのです。

講義を通じて学んだ、分析の仕方やPDCAの考え方は、面接の受け答えにも役立ちました。

自分のSNSアカウントを使って、投稿の分析を行っている話も、積極性をアピールするのに生かせました。

また、講師の方に転職の相談に乗っていただき、客観的な視点でアドバイスをもらえたのもありがたかったです。

転職、ここがポイント!

20代で未経験の職種に挑戦する場合、アピールすべきは熱意とポテンシャルです。それを具体的にどのように伝えるのか、そこが転職成功の分かれ目になってきます。

自分の場合は、途中で挫折しましたがプログラミングを学んだり、Webマーケティングを自腹で学ぶことで、本気度をアピールできました。

本気の熱意は採用担当者の方にも伝わると思います。経験がないからと簡単にはあきらめず、自分なりと突破口を探してみてください。必ずチャンスはあります。

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