ビジネスSNSを活用した転職の方法

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SNS時代の転職は一味違う

FacebookにTwitter、LINEやmixiなど多くの人が利用するSNS。もはやSNSをやっていることが常識になりつつあるこのSNS時代ともなれば、「転職」にも影響が出ても不思議ではありません。ここでは現在徐々に存在感を増しつつある、SNSを利用した転職活動について、事例も挙げながら紹介していきます。

ビジネスSNSって知ってる?

FacebookやTwitterなどプライベートでの利用がメインとなるSNSではなく、ビジネスでの利用がメインとなる「ビジネスSNS」があるのをご存知でしょうか。以下ではLinkedInとWantedlyという2つのビジネスSNSを紹介します。

グローバルに活躍したい人のビジネスSNS

Linkedinは2003年に米国でスタートしたビジネスSNSで、2013年時点で世界200カ国以上、2億2500万人ものユーザーを持っています。経歴や経験、スキル(表現力や学習意欲なども含まれます)を載せる履歴書のようなプロフィールページがメインで、ビジネス上の人間関係の構築に役立てられるツールです。

SNS内には「インフルエンサープログラム」と呼ばれる専門家やビジネス・政治のオピニオンリーダーが情報や意見を発信するコンテンツも備えられています。純粋に自己啓発ツールとしても使えるでしょう。

日本在住者の利用者は100万人超。全体の利用者数を考えると、メインは海外利用者です。そのためグローバル人材向けのツールと言えます。実際リンクトイン・ジャパンの杉本隆一郎・日本オフィス代行は「グローバルな人材採用に対するリンクトインへの期待値を感じる」と言っています。

「シゴトでココロオドル人をふやす」ビジネスSNS

対してWantedlyは「シゴトでココロオドル人をふやす」というミッションのもと、2010年9月に日本で設立されたビジネスSNSです。Linkedinよりもキャッチーな印象ですが機能自体は大きくは変わらず、ビジネス上の人間関係のマネジメントや、プロフィール欄を通じての企業とのマッチングなどが可能なツールとなっています。

求人を掲載している企業は日本の企業がメイン。目新しい事業を展開しているスタートアップから、株式会社リクルートライフスタイルなど大きな企業まで様々です。

 

人事も採用希望者のSNSを見てるってほんと?

これだけ色々なサービスが展開されているとわかっても、「企業が本当に個人のSNSなんてものを見ているのか?」と疑ってしまう人もいるかもしれません。これまで紙の履歴書を使う就職活動しか知らない人にとって「SNS転職」はかなり特殊に感じるはずです。

しかし米ジョブバイト社の2012年の調査によればアメリカの企業の人事担当者らの92%が採用活動においてSNSの活用が必要不可欠と回答したという結果が出ています。この調査からすでに3年が経過した今、早晩日本にも同じ状況が出来上がってもおかしくありません。

女子企画制作の専門会社、株式会社ガールズスタイリング代表取締役を務める木原悠紀子氏によれば日本の企業の人事担当者でも、「就活生のTwitterやFacebookをチェックするか?」という質問に対し、「必ずチェックする」と口を揃えて答えるのだそうです。

「どんな投稿をしているか」「面接での発言とSNSでの発言にズレはないか」などSNSを見る理由は様々。どちらにしろ、SNSと就職・転職・採用活動はすでに密接な関係になっているというわけです。

【事例】Twitter経由での転職だってできる!

実際にTwitterからスカウトを受けたという人も少なくありません。プログラマーのAさんはTwitterで日々の出来事をつぶやいていたところ、その後転職することになる企業の採用担当者からダイレクトメッセージが送られてきたのだそうです。採用担当者はAさんに声をかけた理由を、Tweetから感じられる「学習意欲」「向上心」「人柄」としています。日頃何気ない気持ちでTweetしていた内容が、転職につながったのです。

ダイレクトメッセージで1週間ほどやりとりした後、直接採用担当者と会い、そこからはとんとん拍子に採用までこぎつけたのだとか。Twitterでは直接採用には関係なくとも、企業の役員たちとやりとりができるという場合も多く、転職を考えている人は活用しておきたいSNSの1つと言えます。

企業はSNSでの採用活動に何を求めているか?

SNSに限らず、企業が直接人材に対してアプローチをかける採用の手法を「ダイレクトリクルーティング」と呼びます。この手法の最大のメリットは「企業と求職者のミスマッチの防止」です。

これまでの採用活動では求職者に関する情報は限られていました。しかしSNSなどを使えば、より詳細な情報が得られ、自社とのマッチングが正確に行えるのです。Wantedlyでは実際に採用試験を行う前に求職者が「会社に遊びに行く」という段階を設けており、面接などの採用試験以外の場での企業と求職者のコミュニケーションを推奨しています。

このような場を設けるのは、Wantedlyを利用している企業だけではありません。TwitterやFacebookを使った採用活動でも実践されていて、面接や実技試験の前にトライアルとして会社で少し働いてみたり、食事をしたりしてお互いの相性を確かめ合う機会を設ける企業が多いようです。

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