ベンチャー企業に転職するメリット・デメリットとは? 向いている人の特徴も解説

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ベンチャー企業への転職は、大手企業への転職とは異なるメリットとデメリットがあります。そのため、転職で後悔しないためには、ベンチャー企業ならではの特性を把握しておくことが重要です。そこで本記事では、ベンチャー企業に転職するメリット・デメリットや、ベンチャー企業に向いている人の特長について詳しく解説します。

目次

ベンチャー企業とは

ベンチャー企業とは一般に、革新的なサービスや技術によって市場に新しい価値を提供している企業を指します。ベンチャー企業というと、少人数のスタートアップ企業というイメージが強いかもしれませんが、実際の事業規模はさまざまです。

ベンチャー企業の特長の1つは、20〜30代の若手人材が多く在籍している点です。ベンチャー企業は、今は小さくとも将来的には大企業に匹敵する組織に成長する可能性を秘めています。ベンチャー企業に集まるのは、そうした成長や挑戦のプロセスに関与できることに魅力を感じるエネルギッシュな人材が多いです。

ベンチャー企業の中途採用の動向

2023年現在、中途採用の人材市場において、ベンチャー企業は多様な職種の求人を募集しています。

たとえばSaaS領域では、マーケティングの予算拡大に伴い、マーケターの需要が増えており、異業種からの転職者も増加しています。また、AIの活用が社会的に注目されているため、AIエンジニアやデータサイエンティストなどの需要も高まっています。AI技術を具体的なビジネスへ落とし込む、いわゆるビジネスアーキテクトなどと呼ばれるポジションにも引き続き需要があります。

さらに、宇宙産業に特化したベンチャー企業が増えており、関連する求人が増加していることも特徴的です。このような新しい領域は、未来を拓く大きなチャンスに出会いやすいので、多くの求職者にとって魅力的な選択肢となっています。

ベンチャー企業に転職するメリット

前述のように、中途採用の人材市場においてベンチャー企業は活発な動きを見せています。ここでは、ベンチャー企業に転職することで得られる具体的なメリットを解説します。

自分の成長につながる

第一のメリットは、自己成長への機会が豊富であることです。ベンチャー企業はどちらかといえば、小~中規模の企業が一般的で、人材も若手世代を中心に構成されています。その結果、大企業などと比べて若いうちから責任ある仕事を任される機会が多く、対応しなければいけない業務範囲も広範です。

新しい仕事や役割に取り組む中で、実践的なスキルや対応力、精神的なタフさが自然と鍛えられていくことが期待できます。特定の業務だけに縛られないマルチなスキルを得ることで、キャリアの可能性を広げることが可能です。

経営陣と関係を築きやすい

ベンチャー企業では経営者や経営陣と直接コミュニケーションを取れる機会が多いことも大きなメリットです。多くの場合、大企業では経営者と現場の社員が直接話す機会は多くありません。しかし、小〜中規模のベンチャー企業では、経営者と直接やりとりできる機会が多いため、経営者の視点や考え方などを直接近くで学ぶことができます。

これはとくに、将来的に起業を考えている方にとっては価値のある経験になります。経営者のビジョンやバリューの決め方、採用計画や人脈の広げ方などを知ることは、起業を成功させるためにはとても役立つことです。

固定概念がなく柔軟に行動できる

ベンチャー企業では、固定概念にとらわれず柔軟に行動しやすいのもメリットです。大企業では、伝統や慣習、ルールが、新しいアイデアや柔軟な対応を難しくしてしまっていることが少なくありません。

一方で、ベンチャー企業は多くの場合、設立後間もなく、社員数も少ないため、ルールや方針、慣習などはむしろ自分たちで今から作っていくべきものです。この違いから、ベンチャー企業は既存のルールや価値観に縛られず、社会の変化や従業員のニーズなどにあわせて柔軟に対応できます。

年齢・勤続年数に関わらず評価してもらえる

ベンチャー企業での働き方で特筆すべき点は、年齢や勤続年数よりも能力と成果が直接評価されやすいことです。大企業では、年齢や勤続年数が昇進や給与に大きく影響することがあります。

他方、ベンチャー企業ではそのような年功序列的な枠組みが少ないので、真に能力のある方が昇進しやすいです。自分の成果が昇進や昇給につながりやすい環境で働くことは、仕事へのモチベーションを高く維持する助けにもなります。

意思決定から行動までのフットワークが軽い

ベンチャー企業の強みの1つとして、意思決定から行動までの速さです。大企業では、プロジェクトや新しい企画を進める際に、複数の承認プロセスや会議が必要で、意思決定に時間がかかる場合が少なくありません。

一方で、ベンチャー企業は組織が小さく、経営層と直接コミュニケーションが取りやすいです。やりたいという意志があれば、すぐに行動に移せることもあります。このようなフットワークの軽さは、停滞を好まず、常に新鮮な状況に身を置きたい方にとって魅力的です。

ベンチャー企業に転職するデメリット

転職で後悔しないようにするには、メリットとデメリットの両方を天秤にかけて、自分にとってどちらの方が重く感じるかを見極めることが欠かせません。そこで以下では、ベンチャー企業への転職において留意しておくべきデメリットを解説します。

福利厚生や待遇に不満を感じる場合がある

ベンチャー企業は成長段階にあることが多く、資本力が限られています。そのため、大手企業に比べると給与が低かったり、福利厚生が十分に整備されていなかったりすることもあります。将来的に事業が成功すれば、待遇が改善される可能性もありますが、未来は予測できません。

また、ベンチャー企業の成果主義的な志向は、長期的な安定性を求める方には不安要素にもなりえます。そのため、ベンチャー企業に転職する場合は、自分が転職先に求める優先順位を明確にすることが重要です。

教育体制が不十分な可能性がある

ベンチャー企業では、教育体制が整っていない場合があります。人材が限られていることが多く、その分野に熟達したベテラン社員や専門の研修担当者などが存在しない場合も珍しくありません。そのため、新入社員や異動者がしっかりと研修を受けられる環境が整っていないこともありえます。

場合によっては、先輩のアドバイスを受けながらOff-JT方式で一週間程度研修しただけで、独り立ちを求められることもあるかもしれません。こうした状況を乗り切るには、不慣れな仕事や試行錯誤する状況を逆に楽しむ前向きな姿勢が大切です。

大企業に比べて経営が不安定なことが多い

ベンチャー企業は大きく成長する可能性が高い一方で、経営が不安定なケースもあります。とくに自社の経営基盤やビジネスモデルがまだ確立しきれていない段階においては、少しの市場変動で経営が揺らいでしまうこともあります。

その点、経営基盤や事業実績がすでに安定している大企業が倒産するリスクは、ベンチャー企業に比べるとやはり低いです。ベンチャー企業に転職するなら、その企業の将来性を慎重に図ると同時に、ある程度のリスクを受け入れて挑戦する覚悟が必要です。

業務量が負担になるリスクがある

ベンチャー企業で働く魅力のひとつとして、多様な業務に携われることを挙げましたが、これは一方で、各担当者の業務量や負担が増える側面もあります。また、ベンチャー企業ならではのスピーディな事業展開が、業務の優先順位などに影響を与え、混乱を起こす可能性も考えられます。

さらに、若いうちから積極的に大きな責任を負わされることを、プレッシャーに感じてしまう方もいるかもしれません。そのため、ベンチャー企業で働く場合は、疲労やストレスを過度に溜めこまないように自己管理に気をつけなければなりません。

ベンチャー企業への転職に向いている人

ここまで紹介してきたように、ベンチャー企業の環境は良くも悪くも大手企業とは大きく異なります。ベンチャー企業に勤めるということは、ダイナミックに動く状況の中に身を置き、未知の挑戦に挑むということです。以下は、ベンチャー企業での成功に向いている人の特長です。

  • 考えるばかりでなく、自ら手を動かせる
  • 経営層とも良好な関係を築ける
  • 柔軟に状況へ対応できる
  • 挑戦を好む

ベンチャー企業では、人材が少ないこともあり、自発的に行動し、自ら手を動かす人が重宝されます。たとえマネージャー的なポジションであっても、計画立案や分析をするだけでなく、プレーヤーとして自ら行動して状況を変えることが期待されます。

また、経営者と良好な関係を築ける人柄も重要です。とはいっても、ベンチャー企業では単に目上の機嫌を伺うだけの人材よりも、時には相手とぶつかってでも自分の考えや提案をしっかりと伝え、自社のビジネスに貢献できる人材こそが信頼されます。

ベンチャー企業は常に変化にさらされているため、必要に応じて考え方や対応方法を積極的に変えていける柔軟性が大切です。同様の理由から、次々と変化する状況を楽しめる方、未知の挑戦や課題に進んで立ち向かえる方がベンチャー企業に向いています。

ベンチャー企業の環境は、大手企業とは大きく異なります。ベンチャー企業への転職を検討する際は、ベンチャー企業の特性と自分の適性がマッチしているか、よく考えた上で決断しましょう。

まとめ

ベンチャー企業への転職は、大手企業とは異なる独特の環境に飛び込むことを意味します。ベンチャー企業で活躍するには、変化や失敗を恐れず、自分で状況を動かしていく積極性や挑戦心が重要です。そのため、ベンチャー企業への転職を考える際は、ベンチャー企業特有の環境と自分の適性がマッチしているか、よく考えることが求められます。

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