面接の自己紹介での長所・短所のアピールのコツ~1~

転職を実現するためには、面接を突破する必要があります。面接ではさまざまなことを聞かれますので、事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。

なかでも、長所や短所について聞かれた時の回答には注意する必要があります。面接官は、長所と短所の回答からあなたの人間性だけでなく、仕事への適性、また職場の雰囲気に合うか、長く勤めて活躍してもらえるかなどを読み取ろうとしていますので、しっかり対策しておくことが必要です。

そこで、今回は長所や短所の回答のポイントや回答例などについてお伝えします。

目次

長所を伝えるときのポイント

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面接で長所を聞く目的は、自己分析ができているかどうか、仕事の適性や、企業の雰囲気に合うかどうかの確認や人間性を把握したりするためなので積極的にアピールする必要があります。

ただし、過剰なアピールや嘘は禁物です。面接官は多くの人の面接を行っているので、見破られてしまう可能性があります。面接の際にご自身の長所を伝える際に気を付ける主なポイントは3つあります。この3つのポイントをしっかりおさえて面接に臨みましょう。

1つ目は、正確かつ簡潔に伝えることです。長々と長所について話をしていると過剰なアピールととらえられかねません。面接時間は限られているので、わかりやすくコンパクトにまとめるように注意しましょう。簡潔に話をするポイントは、まず結論から先に述べることです。また、正確に伝えるためには、経験談や事例、受注数や売上上昇率などの客観的な数字を入れて話をすると効果的です。

2つ目は、他の人とは違うオリジナリティを出すことです。オリジナリティを出すためには、長所だと思っている点について、自分なりの分析を加えて話をすることがポイントになります。自分の成功体験を織り交ぜながら長所を伝えることによって、オリジナリティのある長所となりアピールにつながります。

3つ目は、応募先企業の求める人物像や業務内容などに関連付けて話をすることです。これは採用担当者が入社後の活躍をイメージしやすくなるメリットがあります。入社後の仕事との関連を意識して長所をまとめるようにしましょう。

長所を伝えるときのOK回答例・ありがちなNG回答

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まず、面接で長所を伝える場合のポイントをまとめると、先述のとおり簡潔に分かりやすく、オリジナリティを出すこと、そして企業が求める人物像や業務内容などに関連づけて話をすることです。

特に、オリジナリティに関してはあなたの個性をアピールできる重要な要素になります。面接官の印象に残るためには、オリジナリティがある長所のアピールは欠かせません。オリジナリティを出すコツは体験談などの具体例やエピソードを入れることです。エピソードは体験した本人独自のものなので、説得力が増す効果が期待できます。

それではOK回答例とNG回答例を見てみましょう。

まず、長所を伝えるときのOK回答例です。「粘り強く最後まであきらめないことが長所です」などのように結論から入ります。そして「営業をしていました。なかなか受注できない案件について数十回お客さまを訪問してお客さまのニーズを細かくヒアリング、根幹となる問題点を見極めてソリューションを何度も練り直しご提案した結果、大口契約の獲得に成功できました」と具体例を入れて説明していくとよいでしょう。

次に、NG例です。長所の説明をする場合に最も気をつけなければいけない点は、自己紹介や自己PR、強み、短所などと長所に整合性がないことです。全体的な整合性がとれていないと、面接官は「面接用に考えた回答だな」と見破ります。具体的には、「長所はコミュニケーション能力の高さです」と回答している一方で、「短所は問題があってもだれかに相談することができないことです」などと回答すると矛盾が生じてしまいます。

短所を伝えるときのポイント

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面接では、長所だけでなく短所も聞かれます。誰にでも短所はあるものですが、面接においてはマイナス評価にならない方法で回答することが必要です。マイナス評価とは、短所が業務遂行の妨げになったり職場の人間関係構築の障害になったりする印象を持たれることです。マイナス評価を与えないようにするためのポイントは3つあります。

1つ目は、「短所はない」と回答しないことです。マイナス評価につながることをおそれて短所を隠すことは、自己分析ができていない、自身の課題と向き合っていないと考えられ逆に大きなマイナスとなります。また、認識できているにもかかわらず面接で答えないのであれば信用できない応募者だと思われてしまいます。人は誰でも短所を持っているので、恐れずに自分の弱みを素直に面接官に伝えるようにしましょう。

2つ目は、業務や人間関係に支障が出るととらえられやすい短所は避けることです。例えば、すぐに頭に血がのぼり感情的になるといった短所は仕事をしていくうえでマイナスにとらえられる可能性があります。一方、物事に慎重すぎるといった短所は、よく考えて行動するタイプととらえることが可能です。見方によっては長所になるような短所を探して回答するとよいでしょう。

3つ目は、短所を回答するだけでなく、どのように改善しようとしているかまでを説明することです。改善しようとする姿勢は好感を持ってもらえることにつながり、短所の悪いイメージを軽減できる効果が期待できます。

短所を伝えるときのOK回答例・ありがちなNG回答

面接官が短所を聞くのは、短所に対して真摯に向き合っているかどうかを確認する意味もあるので、短所を回答する場合は、それを改善しようとしている姿勢を見せることが重要です。長所を説明するときと同じく、短所を説明する際も体験談やエピソードを入れてオリジナリティを加えることが大切です。失敗談を通じ、短所とどう向き合い改善しているのかを説明できれば面接官を納得させられます。

短所を伝える場合のOK回答例とNG回答例をみていきましょう。まず、「短所は、仕事を一人で抱えてしまうことです」と結論から入り、「プロジェクトを1人で進め、無事に期限までに納品したのですが、同僚から感想をもらった時にそういう考えもあるのかと思ったので、今後は同僚に意見を聞きながら協力して仕事を進めることで、より早く正確に良い仕事ができるようにしたいと考えています」と短所をどのように改善しようとしているかを述べるとよいでしょう。

NG回答例としては、「気が短い」「感情的になる」といったダイレクトな表現で短所を説明することです。職場での人間関係トラブルにつながるととらえられてしまう可能性があります。婉曲的に「結論を早急に求めてしまうタイプ」などと表現を工夫してみるとよいでしょう。また、前述のように「短所はありません」と回答することも避けるべきです。

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