#外資系 #英語力
外資系企業で勤務するにあたって、重要な要素のひとつが英語力です。しかし、業界や職種によって、求められるレベルは異なり、英語力に不安があっても挑戦できる求人もあります。本記事では、外資系企業で必要とされる英語力の目安やスキルを身につける方法、英語が苦手な場合でも行える転職準備について解説します。
目次
- 外資系企業で求められる英語力
- 【業界別】外資系企業で求められる英語力
- 【職種別】外資系企業で求められる英語力
- 外資系企業に必要な英語力を身につける方法
- 英語力が低い場合でもできる外資系企業への転職準備
- まとめ
外資系企業で求められる英語力
外資系企業では、英語が業務の中核となるケースが多く、職種や役割によって求められるレベルが異なります。たとえば、メールや電話での基本的なやり取りにはTOEIC 700点以上が推奨される一方、会議や外部との打ち合わせを担当するポジションでは、より高度な英語力としてTOEIC 800点以上が求められることが一般的です。具体的なTOEICスコアを応募条件として設定する外資系企業もありますが、スコアにこだわらず実践的なスキルや他の能力を重視する企業も存在します。
英語力を必要とする流れは、国内企業でも広がりつつあります。英語スキルが評価の重要な要素となり、TOEIC受験が推奨される場面も増えています。英語力が必要とされる部署では、国内の業務であればTOEIC 600点前後、海外との連携を担う部署では730点以上がひとつの目安です。
【業界別】外資系企業で求められる英語力
外資系企業では、業界や職種によって必要とされる英語力が大きく異なります。たとえば、海外チームとの協働が日常的に行われる業界では、高度な英語力が求められます。これに対して、国内中心の業務に従事する場合には、最低限の日常会話レベルで十分とされることもあります。
IT業界
職種や企業方針によって求められる英語力に幅がありますが、一般的に高度な英語スキルが求められることが多いです。TOEICスコアは800点以上が目安となり、とくに海外チームと協働で案件を進める場合や、英語での技術ドキュメントの作成が必要な場合には、このレベルの英語力が不可欠です。
また、IT業界は常に新しい技術やトレンドが生まれる分野であり、これらの情報は主に英語で発信されるため、英語でのリサーチ能力や読解力が重要です。エンジニアの場合、専門的な技術文書を正確に理解できるスキルがとくに求められます。一方で、日本市場向けの業務やローカルプロジェクトを中心に行う企業やポジションでは、英語力がそれほど重視されないケースもあります。
金融業界
金融業界では、TOEIC800点以上の高度な英語力が求められることが一般的です。英語によるコミュニケーションの正確さが、顧客の信頼や取引の成功に直結するため、英語スキルはとても重要な要素となります。
とくに、ライティングやリーディングの能力が求められる場面が多く、金融レポートの作成や複雑な市場データの分析を行う際には、専門的な語彙や表現を正確に使いこなす力が必要です。また、国際的なプレゼンテーションや会議での発表では、自信を持って自分の意見を述べるスピーキング力も欠かせません。
コンサルタント業界
基本的なビジネスレベルの英語力が求められるのがコンサルタント業界です。目安としてTOEIC700点以上のスコアが必要とされる傾向がありますが、業務で頻繁に英語を使用する場面が多く、実践的なコミュニケーション能力も重要です。
クライアントが海外企業である場合もあり、グローバルな視点での対応が求められます。そのため、英語での会話や交渉、メールや報告書作成において、正確かつ迅速な対応を求められることが一般的です。また、専門的なビジネス用語や業界特有の言い回しを理解し、使いこなす力も不可欠です。
【職種別】外資系企業で求められる英語力
マーケティング
マーケティング職では、高い英語力が必要とされる場合が多く、目安としてTOEICスコア750~900点が推奨されます。マーケティングでは、海外に拠点を持つ本社との交渉やプレゼンテーションを行う場面が多いため、ビジネス英語を駆使して正確かつ効果的に意見を伝えるスキルが求められます。
また、グローバル市場に向けたキャンペーンや戦略を立案する際には、英語での市場調査やレポートの作成が欠かせません。英語で書かれた膨大な資料を素早く読み解き、必要な情報を適切に活用できるリーディング力も重要です。さらに、ターゲット市場の多様性を理解し、文化的背景を考慮したコミュニケーションを図るため、英語力を土台とした柔軟な対応力も必要となります。
営業
営業職では、担当する顧客やマーケットによって求められる英語力が大きく異なります。日本人顧客が主な対象であれば、高いTOEICスコアが必要となることはあまりありません。一方で、海外顧客を担当する場合には、高い英語力が求められることが多く、コミュニケーション能力や実務での対応力が重視される傾向にあります。
取引先との交渉やプレゼンテーション、契約書の確認など、英語を使用する業務が多岐にわたります。役職が上がるにつれて、社内外での調整やリーダーシップをとる必要が出てくるため、英語での高いコミュニケーション能力が不可欠です。また、クライアントのニーズを正確に理解し、適切な提案を行うためには、スピーキングやリスニングスキルがとても重要となります。
内部物流
内部物流においては、国内の工場や物流拠点で勤務する場合、基本的には英語力が求められないケースが多いです。しかし、役職が上がり、チームを管理する立場になると、英語で記載されたマニュアルや手順書を正確に理解し、それを現場のスタッフにわかりやすく伝えるスキルが必要になることがあります。
また、海外の本社や他国の物流拠点と連携する場合には、簡単なメールやオンラインミーティングでのコミュニケーションを行う機会が増えるため、日常会話レベルの英語力が求められる場合もあります。こうした環境では、とくに物流業界特有の専門用語を含む英語を理解する力が求められます。
外資系企業に必要な英語力を身につける方法
外資系企業でのキャリアを目指すなら、英語力の向上は避けて通れないことが多いです。そして、必要なのは単なる英語力ではなく、業務で即戦力として使える実践的なスキルです。リスニングやスピーキング、リーディング、ライティングといった基礎的な能力はもちろん、職種や業界に特化した専門用語や適切なビジネス英語を使いこなす力が求められます。
英語で日常会話をこなす
ビジネス英語は日常会話とは異なり、とくに上司や顧客とのコミュニケーションにおける、丁寧な言葉遣いや豊富な語彙力、迅速な対応力が求められます。単に会話ができるだけではなく、相手の立場や状況に合わせた適切な表現が重要です。また、リスニングや会話力だけでなく、ビジネス文書の読み書き能力も不可欠です。職種によっては専門用語や業界特有の言い回しが多いため、業務内容に即した会話練習を積んでいくことが有効です。
英会話レッスンに通う
英語力を実践的に高めるためには、英会話レッスンに通うことが効果的です。単語や文法を覚えるだけでなく、それらを使って自分の意見やアイデアを明確に伝えるスキルを身につけることが求められます。
英会話学校やオンライン英会話では、講師との対話を通じて学んだ知識を即座にアウトプットする機会が得られます。レッスンではビジネスで想定されるシチュエーションを取り入れた練習が可能な場合も多く、実務で役立つスキルを磨くことができます。
英語圏の方と交流する機会を作る
英語圏の方と交流することで実践的な英語を話す機会をつくることができます。国際交流イベントへの参加など、英語圏の方が集まるコミュニティへ飛び込んでみましょう。カジュアルな会話を通じて、教科書には載っていない表現やネイティブ特有のニュアンスを覚えることもできます。
また、ゲストハウスへの宿泊や観光地でのガイド活動・国際的なイベントでのボランティアに参加することも、英語圏の方と交流する良い方法です。こうした経験は、異文化を理解し、英語を使う楽しさを実感するきっかけにもなるでしょう。
英語力が低い場合でもできる外資系企業への転職準備
外資系企業への転職に興味があっても、英語力に自信がないことで一歩踏み出せていない方も少なくありません。しかし、すべての外資系企業で高度な英語力が必須というわけではありません。業種や職種によっては、英語力を限定的に使うポジションも存在します。英語力がまだ十分でなくても、事前の準備次第で採用の可能性を高めることができます。
希望企業の必要な英語力をリサーチする
外資系企業を目指す際には、希望する企業や職種がどの程度の英語力を求めているかをリサーチすることが重要です。「自分の英語スキルやTOEICレベルが応募企業の求めるレベルと異なっていた」といったミスマッチを防ぐためにも、まず求められる英語力について把握しておきましょう。
同じ外資系企業でも、業種や職種によって英語を使う頻度やスキルの基準が大きく異なります。たとえば、海外とのやり取りが中心のポジションでは高度な英語力が必要な一方、国内での業務がメインの場合はそれほど高い英語力を求められないケースもあります。
英語で面接の対策を練る
外資系企業の面接では、英語力がそれほど高くない場合でも英語での質疑応答が求められることがあります。そのため、面接に備えて事前にしっかりと対策を練ることが重要です。具体的には、自己紹介や志望動機、これまでの業務経験など、よく聞かれる質問に対する答えを用意しておけば、本番で慌てずに対応できます。内容が整理されていて自信を持って答えられれば、多少の文法や発音のミスがあっても、印象が大きく損なわれることは少ないでしょう。
英文履歴書をネイティブに確認してもらう
外資系企業への応募では、英文履歴書の提出が必要とされるケースが多くあります。単に経歴を記載するだけでなく、自分の強みや意欲を的確に伝える重要なツールとなります。作成した内容をネイティブスピーカーに確認してもらうことで、表現の自然さや文法の正確性を高めることが可能です。とくに、自己PRや職務経歴の部分は、説得力のある表現にするためにネイティブスピーカーに確認してもらうと効果的です。
まとめ
業界や職種ごとに求められる英語力を確認し、業務に生かせるスキルを効率的に身につけることが、外資系企業でのキャリア形成の第一歩です。たとえ英語力に不安があったとしても、事前の情報収集や準備をしっかり行うことで、自信を持って挑戦できます。
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