#転職 #自己紹介 #実績ない
転職したいものの、これといった実績がないため自己紹介が不安だ、と考える方は少なくありません。企業の採用活動において実績は大きな判断材料であるものの、それだけを重視しているわけではないため、実績がなくても転職は可能です。本記事では、実績以外の効果的なアピールポイントを解説します。
目次
転職活動の自己紹介で企業が見ているポイント
転職活動において、実績は有効なアピールポイントのひとつです。ただ、企業は数値化できる実績以外にも、客観性や再現性、自社との相性などを採用の判断材料として見ています。
客観性とは、求職する方の主観が入りこんでいない、同僚や上司など第三者からの評価です。第三者が客観的な視点で行った評価は、求職する方本人の主張よりも信憑性が高いと考えられるため、企業が採用活動において重視するケースが少なくありません。
再現性は、転職後も前職と同じような活躍ができるかどうかです。前の職場で優れた能力を発揮していても、転職後に同じパフォーマンスを発揮できるとは限らないため、採用担当の方はそこを見極めようとしています。
自社との相性も、採用担当の方が重視しているポイントです。企業文化や社風にマッチするか、問題なく働けそうかといった部分をチェックしています。
実績がない場合でも自己紹介に使える7つのアピールポイント
実績がなくても、効果的なアピールは可能です。仕事に対するモチベーションや情熱、業務で工夫してきたこと、周囲から評価されたことなどをアピールするのは、転職の成功率を高める上で有効です。
1. やる気をアピールする
スキルや実績、キャリアと同じくらい、やる気や熱意を重視している企業は少なくありません。
ただ、やる気がある、と口にするだけでは説得力が足りません。あらかじめ企業研究を行い、理解を深めた上でアピールしましょう。また、セリフを丸暗記するのではなく、自分の言葉で思いを伝えるのも大切なポイントです。
意欲を示すため、入社後をイメージできるようなアピールも行いましょう。たとえば、「入社後は○○の能力を生かし、○○部門の業務効率化と組織の利益拡大に貢献したい」といった具合です。
また、実績のアピールも必要ですが、基本的なビジネスマナーや礼儀作法もマスターしましょう。
2. 仕事を進める上で工夫してきたことをアピールする
仕事に対する取り組み方や、工夫などを知りたいと考えている企業も少なくありません。大切なのは、具体的なエピソードを交えて伝えることです。
テレアポでリードを獲得していた営業職なら、アポイント率を高めるためにどのような工夫をしたのかを伝えましょう。たとえば、いきなり商談をもちかけると電話を切られるため、まずは雑談からコミュニケーションを図った、1分だけ時間をくださいと冒頭で伝えていた、といった具合です。
3. 今まで業務効率化にどのように貢献したかをアピールする
あらゆる企業が業務効率化に関心をもっています。そのため、業務効率化への取り組み方や、成果などを具体的なエピソードを交えてアピールできると、採用担当者も内容を想像しやすくなります。
具体的な業務効率化への取り組みや成果を伝えるのは、業務改善能力や問題解決力のアピールとしても有効です。自発的な取り組みなら仕事に対する姿勢を評価してもらえ、会社からの指示で業務効率化を成功させたケースでも、上からの指示に対しまじめに取り組む人物と好印象を抱いてもらえます。
4. 仕事を行う上で大事にしている思いをアピールする
仕事に取り組む上で何を重視しているのか、大事にしているものは何かを把握したいと考える企業も少なくありません。営業職やサービス業なら、お客様を第一に考えて行動していた、といった具合です。
実務において、具体的にどのような行動をとっていたのかも伝えましょう。たとえば、お客様を待たせないよう、メールへの返信はすぐに行い、その場で回答が分からない場合はその旨を返信してから対応していた、クレームやご意見には必ず確認し、改善案を提案した、などです。
5. 周囲から評価・感謝されたことをアピールする
周囲から客観的にどう見られていたのかも、多くの企業が気にしています。あらかじめ過去を振り返り、評価や感謝されたエピソードを棚卸ししておきましょう。
上司から任された仕事を、ミスなく短時間で済ませて褒められたのなら、正確性やスピード感を強みとしてアピールできます。また、協調性やコミュニケーション能力の高さをアピールするには、誰かから感謝されたエピソードが有効です。たとえば、チームのメンバーへ積極的に声をかけながらプロジェクトに取り組んだ結果、スムーズな完遂につながったと感謝された、といった具合です。
6. 失敗から学び改善できたことをアピールする
成功したエピソードだけでなく、失敗談もときに有効です。失敗をどのように挽回したのか、そこから何を学んだのかなどをアピールすることで、強靭なメンタルや改善能力、忍耐力などを強みとして伝えられます。
失敗した経緯や具体的な対処、そこから得た学びと改善した方法などをアピールしましょう。たとえば、タスク管理を徹底できておらず、提案資料提出の締切りに10分遅れてしまい、この遅れが原因で破談した。今まで10分程度の遅れなら受け取ってくれる方が多かったため甘く考えていた。この失敗から時間への認識とタスク管理が及ぼす影響を学び、タスク管理ツールを導入。タスクの可視化と優先順位付けを行い締切り日時順守の徹底をしている、といった具合です。
7. 人柄・パーソナリティをアピールする
具体的なエピソードを交えて伝えるのが有効です。たとえば、本来自分がやるべきではない業務を依頼されたときの対応や、やむを得ない事情により、同僚に代わって任務を遂行したときなどのエピソードなどが考えられます。
期日までに目標を遂行できる計画性やコミュニケーション能力の高さを評価され、営業売上のフォーキャスト管理などを上司から任されていたなどです。マーケティング部門との情報共有も担当していた、チームメンバーのマネジメントも行っていたなど、付随情報があればぜひアピールしましょう。
実績がなくても行える面接の準備と注意点
実績がなくても、転職の成功率を高めることは可能です。採用側の気持ちを汲み取る、企業研究を徹底する、表情や話し方に注意する、転職エージェントを活用することなどが有効です。
採用側のニーズや気持ちを汲み取る
採用担当の方に「一緒に働きたい」と思ってもらえることが大切です。好印象を抱いてもらい、一緒に働きたいと思ってもらうには、採用側のニーズや気持ちを汲み取った上でのアピールが求められます。
そのためには、採用側の立場から考えて対策を行うことが重要です。自分に興味をもってもらうにはどういった質問をするべきか、どのような部分を評価してくれるのかなどを考えましょう。
どのような人材を求めているかの企業研究を行う
優れたスキルや実績があっても、企業が求める人材でなければ採用はしてもらえません。企業が求める人材像を把握するためにも、企業研究を徹底しましょう。現時点でそのスキルを有していなくても、企業研究によってスキルの習得方法や道筋などを把握できます。
企業研究の第一歩は、コーポレートサイトの閲覧です。企業理念や従業員へのインタビュー記事など、くまなくチェックしましょう。また、経営者が執筆した著書を読む、企業の会社説明会に参加する、業界地図で研究するなどの方法も有効です。
表情・話し方・服装などに注意を向ける
人の第一印象は3~5秒で決まると言われています。米国の心理学者が提唱したメラビアンの法則では、人と人とのやり取りは、言語と聴覚、視覚から得た情報が影響を与えるとされており、なかでも視覚情報は55%を占めるとされています。
つまり、目から入った情報が、人の第一印象に大きな影響を与えるということです。どれほどスムーズに言語コミュニケーションをとれていても、表情が暗い、服装がだらしないといったケースでは、悪印象を与えかねません。
こうしたリスクを回避すべく、面接では表情や話し方、服装にも注意を向けましょう。常に笑顔を意識する、ハキハキと話す、清潔感のある服装や髪型などを意識することが大切です。
転職エージェントを活用しアドバイスをもらう
転職エージェントは、転職を希望する方を対象にさまざまなサポートを提供しているサービスです。転職のプロであるコンサルタントが在籍しており、相談しながら転職活動を進めることができます。
第三者視点での客観的なアドバイスを受けられるため、自分ではわからなかった強みも把握できます。履歴書や職務経歴書の添削サービスも受けられ、採用担当の方に好印象を抱いてもらえる書類の作成が可能です。
希望する業界に精通したコンサルタントが在籍していれば、その業界特有の事情なども熟知しているため、より効果的なアドバイスを受けられます。また、年収交渉も代行してもらえるため、より好条件で働ける職場を見つけられるのもメリットです。
まとめ
転職の自己紹介では、実績がなくてもやる気や仕事で工夫してきたこと、業務に取り組む際の思いなどをアピールすることで採用担当の方に好印象を与えられます。アピールの際には、できる限り具体的なエピソードを交えましょう。
採用側の気持ちやニーズを汲み取る、徹底した企業研究を行うなども転職の成功率を高める上で重要です。自分の力だけでは難しいと感じるのなら、転職エージェントの利用も検討してみましょう。
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