#ワークライフバランス #転職
従業員が、仕事と生活のバランスを取って充実した働き方ができることが、ワークライフバランスです。本記事では、「働き方改革」によって注目を集めているワークライフバランスを実現する転職方法を解説します。転職先の探し方から注意点までをあらかじめ把握することで、希望する働き方を目指せます。
目次
従業員のワークライフバランスを重要視している企業の特徴
従業員のワークライフバランスは、企業の福利厚生制度、多様な働き方、労働時間などにも関係しています。企業のワークライフバランスに関わる取り組みについて確認することで、ワークライフバランスを重要視している企業かどうかがわかります。
福利厚生・各種制度が整っている
福利厚生や働き方に関する各種制度が整っている企業では、ワークライフバランスが重要視されていると考えられます。例えば、年次有給休暇、育児休暇、介護休暇といった法定休暇以上の休暇制度を導入している企業の場合、従業員はライフスタイルに応じた柔軟な働き方が可能になります。
多様な働き方を推奨している
多様な働き方を推奨している企業の多くは、フレックスタイムや短時間勤務、テレワークなどを推奨しています。長く働いていると、家庭の事情で引っ越しをしなければならなくなった、介護や育児の時間が必要になりフルタイムでは働けなくなったなど、従業員がこれまでと同じ働き方ができなくなるケースもあります。
従業員の生活の変化に応じて働く場所や勤務時間を選べる多様な働き方ができる企業では、従業員がそれぞれ生活と仕事のバランスを取りながら効率的に働ける、ワークライフバランスの実現が可能です。
長時間労働の削減に力を入れている
ノー残業デー、休日出勤禁止、残業事前申請制度などを取り入れ、長時間労働の削減に努めている企業も、ワークライフバランス推進に力を入れているとわかります。残業が多く従業員の生活に支障が生じているといった状態では、仕事と生活のバランスを取るのが難しくなるからです。
また、長時間残業の発生を防ぐには、時間外労働の削減につながる制度を導入するだけでは足りません。チームメンバーのタスクを共有するなど、社内のコミュニケーションが活発で協力し合える体制が整っていることも大切です。
転職でワークライフバランスを実現できる企業の探し方
転職にあたってワークライフバランスの実現を希望する場合、前述の従業員のワークライフバランスを重要視している企業の特徴に沿って探していきます。
特徴によって探し方が異なるため、柔軟性の高い働き方ができる企業を探す方法を特徴ごとに把握しましょう。
ワークライフバランスを取りやすい業界・職種を選ぶ
勤務する業界や職種によってワークライフバランスを取りやすくなるケースがあるため、業界や職種を選んでの転職活動も効果的です。大手メーカーなどの製造業は、業務が細分化され業務スケジュールが明確に定まっているなど、労務管理が適切に行われており、一般的に残業時間は少な目の傾向があります。また、to Bと言われる、法人向けビジネスを行う企業にも、ワークライフバランスに力を入れている企業が多く見られます。
一方ワークライフバランスを取りやすい職種としては、主に管理部門の事務職、研究職、生産職などが挙げられます。締め切りがない職種、繁忙期がほぼ決まっているなど、スケジュール管理がしやすい職種を選ぶのがおすすめです。
福利厚生・制度をチェックする
企業を選ぶ際には、ワークライフバランスが可能な制度が整っているかどうかを確認するため、冒頭で紹介した福利厚生・各種制度もよくチェックしてみましょう。仕事と生活の充実を可能にし、ライフスタイルの変化に応じて取得できる、産前産後休暇、育児休暇、介護休暇、リフレッシュ休暇などの休暇制度がある場合、仕事と生活のバランスを取りながら効率のよい働き方が可能になります。
また、多様な働き方に対応できる短時間勤務、テレワーク、フレックスタイムなどの制度を取り入れている企業も、各従業員の生活に適した柔軟な働き方を選べる企業です。さまざまな制度を取り入れている企業を探して転職を行うと、ワークライフバランスの実現につながります。
福利厚生や制度は求人票に福利厚生として掲載されていることが多いので、確認してみましょう。
認定マークを取得しているホワイト企業を探す
厚生労働省は、ワークライフバランスを推進する企業を評価しています。一定の基準を満たしている企業は認定を受けているため、認定マークを取得している企業を選ぶのもおすすめです。厚生労働省が行っている認定制度には、仕事と育児の両立のための環境整備に取り組んでいる企業が認定される「くるみん認定」、男性に限らず女性の活躍を促進する職場環境整備に取り組んでいる企業が認定される「えるぼし認定」などがあります。
その他、一般財団法人日本次世代企業普及機構が認定するホワイト企業認定を受けている企業も、ワークライフバランスが取りやすい企業に該当します。ホワイト企業認定は、ビジネスの生産性、従業員の柔軟な働き方、働きがい、労働法遵守などの7つの指標で一定の基準を満たしている、”次世代に残すべき素晴らしい企業”を評価・認定する制度です。
認定マークを取得している企業は、認定を行っている企業・団体のWebサイトの認定企業一覧ページから確認できます。
参照元:
一般財団法人日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)|ホワイト企業認定について
https://jws-japan.or.jp/recognition/
残業時間をチェックする
残業時間がどの程度あるかをチェックすると、仕事に拘束される時間の目安がわかります。残業時間が多い企業では、仕事の比重が大きくなりワークライフバランスの実現が難しい場合があるため注意が必要です。
残業時間は、基本的に企業の募集要項に記載されています。ほかにも、実際に働いている社員から話を聞く、インターネットの掲示板やSNSなどで調べる、転職エージェントに確認するなどの方法で残業時間の確認が可能です。なお、募集要項には、残業時間ではなく「みなし残業」と記載されているケースもあります。この場合、実際には残業時間が多いこともあるため、よく確認しておきましょう。
転職エージェントを活用する
転職の際に転職エージェントを活用すると、転職活動中に個人では得られないさまざまな情報の取得が可能になります。転職エージェントのコンサルタント/キャリアアドバイザーは業界や各企業の特徴を把握しているため、導入している福利厚生や制度といった企業の情報から、ワークライフバランスが取りやすい企業かどうかがわかります。
充実した仕事と生活の実現を希望する場合、実際の企業の情報を収集できる転職エージェントの活用が効果的です。応募する企業を選んだあとには、書類の添削、面接対策、企業との交渉などのサポートも受けられるため、転職活動をスムーズに行えるメリットもあります。
ワークライフバランスを重視した転職で注意するべきポイント
ワークライフバランスを重視するあまり、「総合的に見た時によい転職ができなかった。」という結果にならないためにも、プライベートの確保に囚われすぎないように注意しましょう。仕事のやりがいやほかの勤務条件などに気が回らないまま転職活動を行ってしまうと、希望に添った転職が難しくなります。目的に合った転職を行うために確認すべき事項は以下の通りです。
労働環境(職場環境)のよい企業を選ぶこと
ワークライフバランスが取れ、プライベートを確保できる企業でも、労働環境が悪い場合には、精神的な負担を感じて体調を崩しやすくなりかねません。企業は、労働安全衛生法によって、従業員が働きやすい環境を整え、従業員の安全と健康を確保しなければならないと定められています。
労働環境が整備されている企業を選ぶにあたっては、有給消化率がどの程度か、長時間労働、ハラスメント、賃金トラブルは生じていないか、職場の衛生管理は適切に行われているかなどを総合的に判断することが大切です。
やりがいを感じられる業界・企業を選ぶこと
転職で重視する点がワークライフバランスだとしても、仕事にやりがいを感じられるかどうかの確認は欠かせません。転職によってワークライフバランスを実現しても、就職後の仕事にやりがいを感じられないと、仕事への意欲がなくなり長く働けない場合があります。
ワークライフバランスの充実と同時に、仕事のやりがいも追求することで、日々の業務に意義を見出し、生活全体の満足度を高めることが可能です。やりがいのある仕事を選ぶことは、充実した日々への投資となります。
給与などの条件面は確認すること
企業の探し方で紹介した通り、福利厚生・制度が整い、残業時間が少ない企業がワークライフバランスを取りやすい企業です。ただし、残業が少ない企業は残業代も少なくなるため、転職後の企業が働きやすい環境であっても給料が下がるリスクがあります。転職先を選ぶ場合には、働き方に関する注意だけでなく、給与や、副業が可能かなどの条件もよく確認することが大切です。
まとめ
転職でワークライフバランスを実現するには、企業を選んで転職活動を行うことが大切です。ワークライフバランスを実現できる企業を探す場合、業界・職種を絞る、福利厚生や制度をチェックする、認定マークのある企業を探す、転職エージェントを活用するなどの方法があります。
LHH転職エージェントは、各業界や職種、企業の情報に精通したコンサルタントが、転職する方の希望に応じて効率的に転職活動が進められるようにサポートを行います。企業と求職する方、双方からの直接のヒアリングで、ポイントを押さえたマッチ度の高い転職を実現します。
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