転職軸とは? 作り方や例もわかりやすく解説!

#転職軸

転職を検討する際、まず自身の希望条件を整理し「転職軸」を持つことが大切です。この記事では、転職軸とは何かといった基本知識から、なぜ必要なのかを解説します。また、実際に転職軸を作るプロセスや、要素ごとの例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

転職軸とは?

「転職軸」とは、転職先を選ぶ際に自分が最も重要視する条件のことです。たとえば、育児や介護を優先したいと考えている場合は、勤務地や勤務時間、福利厚生が転職軸になりえます。新卒での転職活動とは異なり、すでに社会人としての経験を積んでいる前提の転職では、このように具体的な軸を持つ必要があります。
新卒での就職活動においては「就活軸」という概念がありますが、こちらは就職経験がない前提での希望条件を指します。そのため、曖昧さが生じることもありますが、転職軸はより具体的で明確なものになります。

転職軸が必要な理由

転職活動を行ううえで、なぜ転職軸が大切といわれるのか、ここでは3つのポイントを解説します。

転職先選びの基準にできる

転職軸を持つことは、転職先を検討する際の指針となります。転職では、これからの人生で何を重視したいのか、方向性や目標を明確化することが大切です。
たとえば、キャリアアップしたい場合と、家庭や育児、介護を重視したいという場合では、適した転職先は異なります。転職の動機や目的が明確であれば、数ある業種・業界から最適な選択肢を導きだせます。スムーズな転職活動を進めるためには、転職軸を確立することが重要です。

ミスマッチを防げる

転職軸が決まっていないと、転職先が決まったとしてもミスマッチが生じ、早期離職の可能性が高まります。転職には多くの労力を必要とするため、条件を明確にせず続けることは避けるべきです。

ミスマッチを防ぐには、自分の希望や適性を整理し、転職軸を持つことです。転職軸を持っていれば、求人に応募する際の基準が明確になります。逆に、求める条件に合わない求人への応募を避けることができます。

さらに、転職軸を考えるプロセスにおいては、自分のスキルは何か、どのような価値観を持っているのか、将来はどのようなキャリアビジョンを描きたいのかといった、さまざまな考えの整理が可能です。このように、自己理解を深めるきっかけにもなります。

面接対策になる

転職軸が明確であれば、面接においても有利です。
面接官の多くは、転職者の強みや、前職の離職理由、自社を選んだ理由、今後のビジョンなどに興味を持っています。

明確な転職軸があれば、面接時に自信を持って動機や理由を説明できます。また、転職軸を考えるなかで自分の強みやこれから伸ばしたい点を把握しているため、堂々主張することができます。これにより、自己理解ができている人として、面接官に良い印象を与えることが可能です。

転職軸を作る流れ

転職軸を作ることのメリットは理解できても、具体的にどのように作成すればよいのか迷うこともあります。
ここでは、転職を決意したらぜひ実践したい、おすすめの作成手順について解説します。

転職する理由を整理する

まず、「なぜ転職するのか」といった理由を整理し、明確化します。このとき、現職で抱えている不満やキャリア目標、家庭環境などのライフスタイルの変化などを考慮して、なぜ転職を考えるのか洗い出しましょう。これらは転職先を選ぶうえで、大きな影響を与えるためです。
具体的に理由を書き出していくことで、転職先に求めたい条件や希望が明確になります。

これまでのキャリアを書き出す

転職は、新卒と異なり、これまでの経験が基盤となります。自分がどのような職種や業界で、どのような仕事に携わってきたのか、キャリアを振り返ってみましょう。
経験してきた職種、業界といった大きなくくりのみならず、具体的に担当したプロジェクトや業務内容などの詳細な情報も忘れず記述することが重要です。
これを整理していくことで、自分の成果や得意とするスキル、成長したい分野などが見えてきます。なるべく具体的かつ実現性の高いキャリアプランを設定するために、できるだけ多くの事柄を、細かく書き出しましょう。

希望条件を書き出す

キャリアや経験を整理したら、次に希望する条件を書き出します。
たとえば、強みを生かせる職種、業界であることは基本的な条件です。また勤務地や給与、福利厚生も、ワークライフバランスを実現するうえで重要なポイントになりえます。
他には、研修制度や資格取得支援などの条件があれば、スキルアップの機会が広がります。このように、できるだけ具体的な要素をリストアップし、それぞれで求める条件を決めていきます。
なお、企業文化や風土は、具体的な条件としては定めにくいものの、少なからず仕事に影響を与えます。このような要素も含めて、求める方向性を決めておきましょう。

優先順位を付ける

希望条件をリストアップしたら、次はとくに重視したいものから、優先順位を付けていきます。具体的な方法としては、要素ごとに重要度を考慮して、必須となる条件と、あればうれしい条件などに振り分けます。

すべての条件を満たす転職先を見つけるのは困難です。優先順位を付けておくことで妥協できるラインを見出すとともに、自分にとってもっとも重要な条件を明確にできます。これにより、転職先とのミスマッチを防ぎ、長く働ける場所を見つけることにつながります。

転職軸の例

ここからは、仕事内容や勤務形態といった要素ごとに、転職軸としておすすめの条件を例示します。

仕事内容に関する内容

まず仕事内容での条件を考えてみましょう。

  • 前職やそれ以前の経験を生かせる
  • 自分の得意分野や資格を生かせる
  • 習得している語学の知識を生かせる
  • キャリアアップをめざせる
  • 仕事を進めやすい環境が整っている
  • より専門的な仕事ができる
  • 未経験でもチャレンジしやすい
  • 海外進出の機会がある

など

基本的には、いま自分が持っている知識やスキルを土台にし、さらにキャリアを積んでいけるかどうかなどが軸にしやすいポイントと考えられます。

収入に関する内容

次に収入についての転職軸は、次のような例が挙げられます。

  • 希望する年収や月収が見込める
  • 賞与や手当の制度が充実している
  • 正当に評価してもらえる制度がある
  • 評価が報酬に反映される仕組みが整っている
  • 褒賞(インセンティブ)制度がある

など

どれほど職種や仕事内容が魅力的でも、給与に不満がある状況ではワークライフバランスを崩しやすく、長続きしないおそれがあります。現在の収入と比較し、希望する収入や給与制度などを整理しておきましょう。

勤務形態に関する内容

3つめは、どのように働くかといった勤務形態に関しての転職軸です。

  • 勤務地の希望が通り、転勤がない
  • 正社員になれる
  • 育児のための短時間勤務に対応できる
  • 副業が可能
  • リモートワークが可能
  • フレックスタイム制を使える
  • 自家用車で通勤できる

など

とくに育児や介護などを必要とする家庭環境では、こうした勤務形態に関する転職軸は重要性を増します。個々の事情によってさまざまなため、転職を機に希望を整理するのもおすすめです。

ワークライフバランス・福利厚生に関する内容

4つめは、ワークライフバランスを実現するために設けたい転職軸です。

  • 週休2日制
  • 産休や育休を取りやすい
  • 有給休暇が取りやすい
  • 特別休暇の制度がある
  • 退職金制度がある
  • 企業年金や確定拠出年金がある
  • 残業が少ない

仕事のパフォーマンスを上げるためには、プライベートの時間も充実させなければなりません。リフレッシュするための休暇制度がある、あるいは将来に向けた積立がしやすい制度が整っていれば、安心して転職先に選べます。

経営方針に関する内容

最後に、転職先企業の経営方針についても、転職軸を持つことが大切です。

  • 上場企業である
  • 外資系である
  • 風通しのよい企業風土である
  • 管理職への女性登用がさかん
  • 従業員数が多い
  • 経営幹部とのコミュニケーションを取る機会がある

企業風土などについては抽象的な要素ではあるものの、これらの転職軸を持っておくと、価値観の相違などを起こさず、長く働ける企業かどうかを判断できます。

まとめ

転職軸は、転職活動を効果的に進めるための重要な要素です。転職軸を作ると転職先を選ぶ基準にできるほか、転職後のミスマッチを防げるなど、さまざまなメリットがあります。ただ、実際に作る際には地道な作業が多く、手順で示すようにスムーズにはいかないかも知れません。
転職軸を決める際には、転職エージェントに相談するのも手です。LHH転職エージェントは各方面に精通したプロのコンサルタントが強力にバックアップしてくれるため安心です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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