#転職 #自己PR
本記事では、転職活動に役立つ自己PRの方法について解説します。面接での伝え方や履歴書・職務経歴書への書き方、自己PRに使える「強み」の種類を具体的な例文とともに紹介します。さらに、自己PRで失敗しないためのポイントにも触れていますので、効果的な自己PRで転職を成功させましょう。
目次
【面接】自己PRの伝え方
転職時の面接で効果的に自己PRを伝えるためには、「具体的な強み」+「志望動機」+「貢献性」の基本的な構文を意識しましょう。
まず、自分の強みを具体的に述べ(具体的な強み)、なぜその強みが志望する企業で重要なのかを説明します(志望動機)。最後に、自分の強みをどのように生かすことで貢献できるのかを具体的に述べます(貢献性)。
「具体的な強み」+「志望動機」+「貢献性」の例文
・具体的な強み
「私にはリーダーシップがあると自負しています。これまでチームのプロジェクトをまとめ、成功に導いてきました。」
・志望動機
「御社が推進する新規事業プロジェクトにおいて、私のリーダーシップがチームの一体感を高め、目標達成に寄与できると考えています。」
・貢献性
「具体的には、プロジェクト管理の経験を生かして、効率的なタスク管理を行い、チームのモチベーション向上に努めます。」
この形で自己PRを構成することで、単に強みや実績を述べるだけでなく、その強みを企業のためにどう生かすのか、なぜその企業を志望するのかを明確に伝えられます。実際に話すと1分程度になるおおよそ250文字にまとめることが理想的です。
【履歴書・職務経歴書】自己PRの書き方
履歴書や職務経歴書に自己PRを書く際には、上述した通り、「具体的な強み」+「志望動機」+「貢献性」の基本的な構文を意識します。
履歴書に自己PRを記入する際には、自由記述欄を使用します。文字数は長くても250文字程度に抑えましょう。視認性への配慮も必要です。強みや志望動機、貢献性を箇条書きにしたり、記述欄に余白を持たせて見やすいレイアウトにしたりすれば、読みやすさが増します。
履歴書と職務経歴書の自己PRは、同じ内容で差し支えありません。業務の詳細や具体的な成果(自分の強み)を加え、その強みを志望先でも生かしたいという内容にすれば、より説得力のある自己PRにできます。
自己PRに使える「強み」の種類
主導力・リーダーシップ
リーダーシップとは、組織をまとめ、目標達成に導く力のことです。これはとくに管理職などのポジションにおいて必須の能力とされます。主導力やリーダーシップは、主に以下のような取り組みを通じて発揮されます。
・メンバーのモチベーション向上
個々のメンバーの状態を把握し、仕事上の疑問や不安を抱えているメンバーがいたら適切なサポートを行います。また、小刻みに目標を設定して、達成するごとに祝うといった方法により、モチベーションの向上を実現します。
・適切な方向性の提示
部署などにおいて、チームがどこへ向かい何をすべきか、という方向性を具体的に示すことで、メンバーの迷いを解消できます。必要に応じて、現在地の確認や向かう先の説明をすることも大事です。
・チームの一体化
メンバーが共通の目標に向かって協力し合い、信頼関係を築き、互いをサポートする姿勢を持つ状態を作ります。リーダーシップにより共通の目標が示されれば、チームが一体感を持って効率的に活動できるようになります。
強みがリーダーシップだという方は、自分の経験や成功事例をもとに、自分がどのようにチームを導き、目標を達成してきたかを具体的に示すことが重要です。また、それが志望先の企業でどのように役立つかを明確に伝えると、自己PRの効果が高まります。
協調性・コミュニケーション能力
協調性・コミュニケーション能力は、異なる立場や意見を持つメンバー間で円滑にコミュニケーションを取り、協力しながら共通の目標を達成する能力を指します。この能力は、チームワークが求められる多くの業務で欠かせない要素です。とりわけ、以下の点でその価値が発揮されます。
・チーム内の調整
メンバー間で円滑にコミュニケーションを取り、それぞれの異なる立場や意見を、共通の目標に向けて調整します。チームの結束力を高め、目標達成に向けて効率的に動けるようにします。
・課題の抽出と解決
チーム内で発生する課題を早期に発見し、解決策を提案する能力が求められます。メンバー間で情報を共有し、問題解決に向けた具体的なアクションを取って、チーム全体のパフォーマンスを向上させます。
・リーダーシップの発揮
メンバーをフォローしつつ、時としてリーダーとしての役割を果たします。チームを引っ張り、目標達成に向けて指導することで、より大きな成果を生み出せます。
協調性・コミュニケーション能力をアピールする際には、具体的なエピソードを交えながら、自分がいかにしてチーム内での調整や課題解決、リーダーシップの発揮をしたか示すと効果的です。
行動力
行動力は、自分の意思や判断に基づいて、主体的に行動できる能力を指します。この強みは、目標達成のために必要なプロセスを迅速に実行し、周囲を巻き込む力も含みます。具体的には以下のような要素です。
・主体的な判断と実行
指示を待たず、自らの意思で物事を進め、問題が発生した際にも迅速に解決策を提案・実行します。プロジェクトが停滞した際には、自ら進んでアイデアを出し、行動を起こせます。
・周囲を巻き込む力
新規プロジェクトの立ち上げ時など、率先してチームをまとめ、計画を実行に移せます。自らリーダーシップを取って、メンバーとのコミュニケーションを活発にし、協力を得ながらプロジェクトを成功に導く力も行動力の一種です。
行動力は、職場での信頼を築き、キャリアの成功に直結する重要な強みです。この強みを自己PRで示せば、面接官に対して自分の価値をしっかりとアピールできます。
計画性
計画性は、目標達成のために計画を立て、臨機応変に対応しながら計画を遂行する能力を指します。この強みを持つ方は、プロジェクトの進行をスムーズに進めるために必要となる、以下のようなスキルを備えています。
・目標の明確化
計画を立てる前提として、目標を明確化するプロセスが必要です。これには、具体的なタスクの洗い出しや、課題の分析、工数の確保などが含まれます。
・チーム内外の調整
計画を立てる際には、チーム内外の調整が欠かせません。関係者とのコミュニケーションを密にし、必要なサポートや協力を得るための調整力が求められます。
・進捗管理と柔軟性
状況に応じた進捗管理や、必要に応じて計画を見直す柔軟さも計画性の一部です。リスク管理として予備プランを用意し、急な変更に対応できるよう準備する能力は、自己PRでの強みとなります。
計画性を面接での自己PRで示すには、何を計画し、それをどのように達成して、いかなる学びを得たのかという点を、根拠とともに説明することが大事です。
「強み」を生かした自己PRの例文
ここでは、「強み」を生かした自己PRの例文を紹介します。まずは、主導力・リーダーシップが強みの場合の例文です。
私の強みは「主導力・リーダーシップ」を生かしたプロジェクト推進力です。前職では、新規事業の立ち上げプロジェクトを担当し、チームリーダーとしてプロジェクトを成功に導きました。具体的には、全体のスケジュール管理とメンバーの役割分担を行い、定期的な進捗確認を実施しました。問題が発生した際には、迅速に対応策を講じ、メンバー間の調整を行いました。最終的には、予定より1か月早くプロジェクトを完了させ、売上目標120%を達成できました。この経験を生かし、御社でもリーダーシップを発揮し、チームの目標達成に貢献したいと考えています。
もうひとつ、行動力が強みの場合の例文を挙げます。
私の強みは「行動力」を生かした実行力です。前職では、新規顧客獲得のために独自の営業手法を考案し、実行しました。ターゲット市場のリサーチを行い、顧客ニーズに基づいた提案を作成して、積極的にアプローチを行いました。その結果、新規顧客数を前年の2倍に増やすことに成功し、売上目標を大きく上回る成果を上げられました。御社でもこの行動力を発揮し、新たな市場開拓に貢献したいと考えています。
自己PRで失敗しないためのポイント
企業の求める人物像に合わせる
自己PRが企業の求める人物像とズレている場合、魅力的な人材・求職者とは認識されません。企業がどのような人物を求めているのかを把握し、ニーズに合わせた自己PRを行うことが重要です。
まず、求人情報や企業のWebサイトを通じて、企業が求める人物像をしっかりとリサーチしましょう。具体的なスキルや経験、性格特性など、求められる条件を確認することで、自分の強みをどのようにアピールするかを考えられます。
たとえば、リーダーシップを重視する企業であれば、リーダーシップ経験や成果の具体的なアピールをします。一方、チームワークを重視する企業であれば、協調性やコミュニケーション能力を強調することで、企業の求める人物像に近づけられます。
自分の強みを企業のニーズに合わせてアピールすることで、面接官に対して魅力的な候補者として認識される可能性が高まります。自己PRの内容を企業ごとに調整し、効果的に伝えられるようにしてください。
抽象的な自己PRは避ける
自己PRで失敗しないためには、具体的なエピソードを交えてのアピールが重要です。抽象的な自己PRでは、採用担当者にとってイメージしづらく、応募者の実力や強みを正確に伝えられません。
たとえば、「協調性がある」だけでは不十分です。具体的に表現するためには、「協調性を生かしてどのような結果につながったのか」「どのような点を意識しているのか」を実際のエピソードに絡めて伝える必要があります。
まとめ
転職活動で自己PRを効果的に行うためには、面接での伝え方や履歴書・職務経歴書への書き方に工夫が必要です。まず、具体的な強みを挙げ、志望先で強みをどのように生かせるかを明確に示しましょう。また、企業の求める人物像に合わせ、抽象的な表現は避けて、具体的なエピソードを交えることが重要です。
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