#転職 #企業 #選び方
転職活動で企業を選ぶ際に「転職でよい企業はどうやって見分ける?」「転職する企業を選ぶコツは?」などの疑問をいだく方もいるでしょう。そこで、この記事では転職活動での企業の選び方を3つのステップで解説します。また、企業を選ぶ際にチェックしたい条件やポイント、転職活動で活用できるサービスも紹介します。
目次
【3ステップ】転職活動での企業の選び方
転職活動では、以下の3つのステップに沿って企業を選ぶと、自分に合った企業が見つけやすくなります。
Step1. 転職の軸を決める
まずは、転職の軸を決めましょう。転職の軸とは、転職先を選ぶ際に自分にとって重要な条件のことです。たとえば、「年収」「休日」「仕事内容」「福利厚生」「働き方」などが挙げられます。転職の軸を決めたら、条件に優先順位を付け、譲れない点と妥協できる点を分けていきましょう。
軸の決め方がわからない方は、以下の記事で詳しく解説していますのでこちらもぜひご覧ください。
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Step2. それぞれの軸の優先度と企業の選定基準を設定する
軸を決めて条件に優先順位を付けたら、それぞれの条件に基準を定めます。たとえば、以下のように選定基準を具体化しましょう。
1位「年収」:500万円以上
2位「休日」:土・日・祝日
3位「雇用形態」:正社員
4位「副業」:OK
ただし、ここで重要なのは、自分の能力に合った基準を設定することです。能力に見合わない基準を設けると、選考に通りづらくなり、条件が多すぎると応募できる企業が少なくなります。現実的な条件を設定することが大切です。
Step3. 選定基準に合致する企業を選び、比較する
条件の優先順位と基準を決めたら、それに合う企業を探しましょう。転職サイトや企業のホームページなどから情報を集め、条件に合いそうな企業を数社ピックアップしてください。そして、以下のように設定した基準に合致しているかをチェックしましょう。
企業名 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
年収 | ○ | × | × |
休日 | ○ | ○ | ○ |
雇用形態 | ○ | ○ | × |
副業 | × | ○ | ○ |
転職活動での企業選びでチェックするべきポイント
自分に合いそうな企業を選ぶ際には、転職の軸に合うかどうかだけでなく、他にも複数の点をチェックしましょう。そうすることで、自分が本当にやりたい仕事かどうかが、より明確になります。
事業内容や企業の経営方針
企業の事業内容や経営方針は、転職を考える上で非常に重要です。自分がやりたいことと相違があると、たとえ入社できても働きにくくなる可能性があります。
事業内容や経営方針の中では、とくに以下の点をチェックしましょう。
- 誰(個人か法人か)に、どのような商品・サービスを提供しているか
- 経営方針で何を目指しているのか
- 事業拠点(国内・海外)はどこか
- 社会貢献をしているか
これらの項目を事前に把握しておくことで、自分がやりたいこととのミスマッチを防ぎやすくなります。また、転勤の有無や新規事業の展開、社会貢献度などが自分のキャリアプランに合っているかも確認しましょう。
企業規模や業界内での順位
企業規模や業界内での位置も重要なチェックポイントです。これらは、たとえば以下の項目から判断できます。
- 売上高
- 利益
- 従業員数
- 正社員、契約社員、派遣社員の比率
- 創立年
- 業界シェア率
- 業界内での強み
年収水準は、一般的に大手企業の方が高くなる傾向があります。しかし、企業を選定する際には、企業の規模だけでなく、業界内でのシェア率や強みも必ずチェックしましょう。大手企業であっても、業界内での地位が高くない場合、企業規模から期待される給与水準よりも低いことがあります。
事業の将来性
事業の将来性が低いと見られる場合には注意が必要です。たとえば、同じものを扱っているメーカーでも、企業の事業内容によって将来性の有無が異なります。
将来性のチェックにあたっては、主に以下の点を見ましょう。
- 新規事業を行っているか
- 社員の定着率が高いか
- 市場で成長している業界か
- 少子高齢化など、社会問題に対する需要が高いか
具体的な仕事内容
企業を選定したら、企業の具体的な仕事内容と自分のスキルが合うか確認しましょう。たとえば、営業なら直接販売・間接販売かは、提案先や提案方法にも密接に関わる重要なポイントです。
具体的な仕事内容を知っていれば、自分の強みをアピールできます。また、自分が本当にやりたいことと仕事内容にズレがないかも確認できます。もし、仕事内容と自分のスキルが合わないとわかれば転職先候補から外せるため、ミスマッチを防げます。
社風・企業文化
社風・企業文化が自身の性格と合うかを見極めることも重要です。例えば「アットホーム」をうたい、頻繁に社内イベントがある企業もあります。これは社員同士のコミュニケーションを重視する一方で、プライベートを重視する人には負担になる可能性もあります。
自分のライフスタイルに合った社風や企業文化を見極めることで、長く満足して働ける環境が整い、その結果、企業への貢献度も高まります。条件面が良くても社風・企業文化が合わなければストレスを感じることもあるため、必ず事前にリサーチを行い、自身に合う企業を選びましょう。
社風・企業文化をチェックする際には、主に以下の点に注目しましょう。
- 雰囲気(アットホーム、事務的など)
- 評価基準(成果主義、年功序列など)
- 社内イベントの有無
- 社員の平均年齢
- 離職率
社風・企業文化は、企業のHP・転職口コミサイト・転職エージェントなどから情報が得られます。
福利厚生
福利厚生面では、法律で定められている健康保険・雇用保険・厚生年金保険などの「法定福利厚生」に加えて、「法定外福利厚生」も重要です。
法定外福利厚生とは、企業独自の福利厚生を指し、家賃補助、人間ドック費用、育児休暇制度などがその例に挙げられます。具体的な内容は企業によって異なるため、自分が希望する補助や制度が設けられているかをチェックしましょう。
また、福利厚生面だけでなく、給与、テレワークの有無、有休取得率など、働き方や職場環境についても調べておくことが大切です。有休については、日数だけでなく取得率も重要な指標となります。有休取得率が高いか低いかで、実際に社員が有休を取りやすい環境かどうかがわかります。
企業の定着率(離職率)
定着率(離職率)も必ず調べておきましょう。大手で優良企業のイメージがあっても、定着率が低い場合は、企業に何らかの問題がある可能性があります。イメージや条件が良い企業でも、定着率が低ければ、「ゆるブラック」や「隠れブラック」の可能性を疑う必要があります。
「ゆるブラック」とは、自分の成長や働きがい、キャリアアップが期待できない企業を指します。また、「隠れブラック」は、条件面は良好でも職場環境が実質的にブラックな企業を意味します。
定着率(離職率)を調べることで、企業の詳細な状況を把握し、中途採用の求人理由が欠員補充なのか事業拡大によるものなのかを推測することが可能です。
定着率(離職率)は、四季報や求人サイトに掲載されているほか、ハローワークへの問い合わせでも情報が得られる場合があります。
転職活動で迷った時の相談先は?
一般的に、転職の相談に慣れている方はあまりいません。相談内容によって、相談相手を選びましょう。
相談相手としては、以下が考えられます。
- 家族・恋人・友人
- 職場の同僚・上司
- ハローワーク
- 転職エージェント
家族・恋人・友人
家族や恋人、友人は、気軽に相談しやすい相手です。彼らはあなたの性格や強みをよく理解しているため、相談する際には安心感があります。しかし、このような身近な人たちは、転職に関する専門的な知識がないことが多いため、専門的なアドバイスを求める相談には向いていない場合があります。
職場の同僚・上司
同僚や上司は、日頃のあなたの仕事ぶりを知っているため、具体的なアドバイスをくれるかもしれません。しかし、相談することで、転職を考えていることが社内に広まるリスクがあります。これにより、引き止めや妨害を受ける可能性があるため、注意が必要です。
ハローワーク
ハローワークでは、無料でプロの相談員に相談することができます。相談を通じて求人紹介や応募まで進むこともありますが、大企業や専門性の高い企業の求人が少ない点がデメリットです。
転職エージェント
転職エージェントを活用する場合、最新の転職事情に精通したプロからサポートを受けられることが特長です。転職エージェントは、転職をするか迷っている段階でも気軽に相談できる点が魅力です。
また、転職エージェントを利用することで、コンサルタントのサポートを通じて以下の点が明らかになります。
- 自分のスキルとその市場価値
- 希望する求人と自分のキャリア形成との関連性
- 応募するメリット・デメリット
- 企業との相性
これらの情報をもとに、応募先とのミスマッチを防ぎやすい点も、転職エージェントのメリットです。さらに、転職エージェントは大手企業や優良な中小企業の求人も多く取り扱っており、条件の良い企業への転職を希望する方に適しています。
なお、転職の相談については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。
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まとめ
転職を進める際には、まず転職の軸を決めましょう。軸に基づいて優先順位を付け、その条件に合った企業を選ぶことが大切です。また、企業選びにおいては、事業内容や経営方針、将来性、具体的な仕事内容など、ミスマッチを防ぐためにチェックすべき項目がいくつかあります。
自分だけで企業選びや転職活動を進めるよりも、プロのアドバイスを受けることをおすすめします。LHH転職エージェントでは、コンサルタントが求職者の支援と企業との交渉を両方担当する「360度式コンサルティング」を採用しています。
このコンサルティング方式により、コンサルタントは求職者と企業の両方と直接接するため、企業風土との相性も見極めやすくなります。自分に合った企業選びならLHH転職エージェントに是非ご相談ください。
LHH転職エージェントの強み
転職エージェントを使って転職しようかなと考えられた時は、ぜひLHH転職エージェントまでお気軽にご相談ください。求職者の気持ちに寄り添うコンサルティングで、「本当に納得のいく転職」を支援します。
LHH転職エージェントの特長
-
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